シャンパン色の爽やかエルダーフラワーゼリー【The Pudding Party Tomoのイギリス菓子便り】
暑くなりそうな今年の夏は、花の香りのするシャンパン色のゼリーで涼んでみませんか。英国で広く親しまれているエルダーフラワーのコーディアル(シロップ)を使ったゼリーは、華やかで、軽やか。夏のおもてなしにもぴったりです。イギリス菓子研究家でパティシエのTomoさんに教えていただきます。
目次
花の香りのコーディアル

暑い季節になってきましたね。そんな時は、やはりさっぱりしたものを食べたくなります。ということで、今回はエルダーフラワーゼリーをご紹介しますね。
エルダーフラワーの名は、日本でも大分知られるようになってきました。ガーデニングがお好きなみなさんは、エルダー、和名でセイヨウニワトコ、という樹木自体もご存じではないでしょうか。
私がエルダーフラワーを知ったのは、イギリスで働く前の、もう15年以上前のこと。当時、東京にあった英国風ティールームで働いていたのですが、そこでエルダーフラワーのコーディアルを使ったドリンクを出していました。コーディアルとは、水で割って飲む、果物や花から作ったシロップのことをいいます。私は、エルダーフラワーの、その華やかで、でもさっぱりとした、マスカットか白ワインのような風味のコーディアルが大好きになりました。お酒の飲めない私は、夏になるとこのコーディアルを炭酸水で割って、シャンパンのようにして楽しんでいます。冬は冬で、お湯割りにすると風邪予防になると聞いたことがあるので、よく飲んでいます。
英国中で見られるセイヨウニワトコ

セイヨウニワトコ(英名でコモン・エルダー、学名はサンブクス・ニグラ、Sambucus nigra)は、英国内で広く見られる樹木で、5月末から6月にかけて、とてもよい香りのクリーム色の花を咲かせます。その花は、イギリスの初夏を告げる風物詩。花は、秋になると、黒く熟した実となります。セイヨウニワトコの木は、大きなものは十数メートルまで成長しますが、英国では、庭に植えると魔除けになると言い伝えられています。たくさんの園芸種もあって、花や葉の色が変化したものが庭木として楽しまれているようです。

このセイヨウニワトコ、私が暮らしていたコッツウォルズ地方では、それこそ雑草のようにそこら中に生えていました。コーディアルは、砂糖を溶かした湯に生のエルダーフラワーとレモンの成分を抽出して作りますが、当時、あんなにたくさんのエルダーフラワーがすぐに手に入る環境にいたのに、コーディアル作りをしなかったことを、今となってはとっても後悔しています。ずっとコーディアルを作ってみたいと思っていますが、日本ではなかなかフレッシュなエルダーフラワーを手に入れることが難しく(タイミングが合えばネットで注文もできるようですが)、その願いはまだ叶えられていません。

エルダーフラワーを加工したものにはハーブティーもありますが、日本ではこのコーディアルのほうが親しまれているのではないでしょうか。では、コーディアルを使って、シャンパン色のゼリーを作ってみましょう!
エルダーフラワーゼリーの作り方

材料(3~4人分)
- グラニュー糖……50g
- 水……225ml
- 板ゼラチン*……2枚(1枚 約2.5gのもの、計5g)
- エルダーフラワーコーディアル……75ml
*板ゼラチンは同量(このレシピでは5g)の粉末ゼラチンで代用できますが、仕上がりが少し変わってきます。板ゼラチンのほうが、舌触りが滑らかで柔らかく、透明感のある仕上がりになるので、おすすめです。
作り方
- 板ゼラチンをたっぷりの氷水につけてふやかしておく(粉ゼラチンの場合は、製品の指示に従ってふやかす)。

- 鍋にグラニュー糖と水を入れ、火にかけてグラニュー糖を溶かす。

溶けました! そのまま60℃くらいになるまで温める。 - ゼラチンの水を切る。ギュッと絞ることが大事です。

- ゼラチンを2の砂糖水に入れて溶かす。

- エルダーフラワーコーディアルを入れて混ぜる。

- ゼリー液をボウルに入れ替え、そのボウルを氷水にあてて冷ます。

- お好きなグラスなどに入れ、冷蔵庫で半日ほど冷やして、固まったら完成!

爽やかなこのゼリー、本当に簡単にできるので、ぜひ作ってみてくださいね!
Credit

写真&文/The Pudding Party Tomo
イギリスのプディングの美味しさをもっと多くの人に知ってもらいたいと活動する、イギリス菓子研究家、パティシエ。ル・コルドン・ブルー横浜校にて菓子ディプロムを取得。英国コッツウォルズのスリーウェイズ・ハウス・ホテルにてイギリス伝統菓子作りの腕を磨く。
〈The Pudding Party Tomoとイギリス菓子作り〉 https://youtube.com/channel/UCV1hGcG5t0SELBBiuJ1GqBA
秋冬のおすすめガーデニングアイテム
GARDEN STORY Series 庭そうじバッグ (ちりとり型)
枯れ葉、雑草、花がら、樹木の剪定枝など、庭のお手入れ時に出るゴミを一気にまとめられる大容量バッグ。縦置きでも横置きでも自立し、横置きではちりとりのようにゴミを簡単に集めることができます。薄くたためて収納にも便利です。
編集部おすすめ記事
新着記事
-
園芸用品

バラも果樹も鉢植えでこんなに実る! 全国ガーデナーが選ぶ土の活力素『バイオマイスター』PR
愛知県・牧勝美さんの庭は、つるバラが壁いっぱいに咲きこぼれるコテージと、宿根草や一年草がナチュラルに混ざり合う「秘密の花園」。そんな花いっぱいの庭の片隅で、鉢植えジューンベリーが毎年たわわに実り、ジ…
-
公共ガーデン

グランプリ決定!「第3回東京パークガーデンアワード砧公園」の『ファイナル審査』を迎えた11月の庭と審査…
虫を観察する子どもや車イスでゆったりとめぐるお年寄り、遠方から訪れた花好きの方など、老若男女の多くの人を魅了してきた「東京パークガーデンアワード」のガーデン。長く過酷な猛暑を乗り越え、気温がぐっと下…
-
おすすめ植物(その他)

12月の庭が寂しい人へ。一気に華やぐ、寒さに強い【冬の主役花】25選
本格的な冬へと向かい、多くの植物が休眠期を迎える12月は、庭景色が少し寂しくなりがちです。しかし、冬枯れの景色に彩りを添えてくれる貴重な植物は数々あり、クリスマスやお正月の飾りにもぴったりです。本記事…























