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夏に嬉しいおやつといえば、ひんやりさっぱりの冷たいゼリー。透明感のある見た目も涼やかで、暑い日にはぴったりです。そんなゼリーを使った、涼しげな夏のアレンジを作ってみませんか? 教えてくれるのは、フラワー&フォトスタイリストの海野美規さん。クラフト用のゼリーとフルーツ、そしてフレッシュなグリーンを使って、目にも美味しいひんやり夏の涼感アレンジを楽しみましょう! 

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夏はゼリーで

たいへんな暑さの毎日。

炭酸飲料やかき氷、アイス、ゼリーなど冷え冷えのおやつに手が伸びます。ゼリーは喉越しもよく、見た目も涼やかで、夏には欠かせません。

クラフトゼリー

涼やかなゼリー、花アレンジにも取り入れて楽しんでみませんか?

ゼリーといっても、今回ご紹介するのはクラフト用のゼリーなのです。冷蔵庫に入れなくても傷むことなく、扱いが簡単。そんなゼリーにフルーツを入れて、ゼリー寄せのようにアレンジしてみましょう。花材は、ハーブなどグリーンだけ。シンプルアレンジはいかがでしょうか。

用意するもの

クラフト用ゼリー

*クラフト用ゼリー

今回使用した商品は「クリスタルアクセント ホワイト」。水を含ませると10倍くらいに膨らみます。花資材を取り扱っているサイトで購入できます。ピンク、グリーンなどの色付きもありますが、花やフルーツとの組み合わせには、無色透明のこのタイプがおすすめです。

*ガラスの器

*お好みのフルーツ(フェイクフルーツがおすすめ)

ゼリー寄せにしたフルーツは本物ではありません。フェイクフルーツだと、食べ物を無駄にすることがないですし、傷んで変色することもなく便利に使えます。

*花材

ハーブ
  • アップルミント
  • レモンバーム
  • レモングラス
  • スペアミント
  • フウセンカズラ
  • スプレンゲリー

アレンジした植物は、ハーブやつる物のフウセンカズラなどで、グリーンだけのアレンジに。

クラフト用ゼリーの作り方

  1. クリスタルアクセントを、ボウルやバケツなどに入れて水を注ぎます。
    ティースプーン1杯につき200ccの水で、コップ1杯ほどのゼリーができます。お使いになる花器の大きさに合わせて、ゼリーを膨らませてください。
    クラフト用ゼリー
  2. 1時間ほどでゼリー状に膨らみます。量が多いと、もう少し時間がかかることもあります。
    クラフト用ゼリー
  3. ザルなどにあけて、余分な水を捨てます。
  4. アレンジする花器にゼリーを入れます。
クラフト用ゼリー

アレンジの手順

夏のフラワーアレンジメント

<バリエーション1 パフェ形の器にアレンジ>

  1. パフェ形の花器にゼリーを入れながら、フェイクフルーツも入れます。側面から見て、フルーツがバランスよく見えるようにします。
    フェイクのフルーツは軽いため、どうしても浮かび上がってきてしまいます。はじめは下のほうに配置しておくとよいでしょう。
    夏のフラワーアレンジメント 夏のフラワーアレンジメント
  2. 水を入れます。水が多いとフルーツが浮かびやすく、またゼリー感が薄れるので、様子を見ながら入れてください。
  3. フウセンカズラを入れ、アップルミントなどのミント類も入れます。
    夏のフラワーアレンジメント
  4. レモングラスを入れます。
  5. ゼリーの上にレモンを飾って、入れたミントなどと馴染ませます。
    夏のフラワーアレンジメント

出来上がり。

夏のフラワーアレンジメント

<バリエーション2 小さなグラスにアレンジ>

夏のアレンジメント

小さなグラスにゼリーとフェイクのチェリーを入れ、ハーブを少々。同様にフェイクのスライスレモンのグラスアレンジも作りました。

先にご紹介したパフェ形の器のアレンジと、小さなグラスのアレンジを使って、バスケットアレンジも作ってみましょう。

浅いバスケットに、パフェ形の器のアレンジとレモン(本物)、小さなグラスのアレンジを一緒に並べます。空いたスペースにレモングラス、スプレンゲリーなどを添えてみました。

夏のフラワーアレンジメント
夏のフラワーアレンジメント

<バリエーション3 シリンダー形の器にアレンジ>

夏のフラワーアレンジメント

高さのあるシリンダー形の器にアレンジします。

フェイクのレモン、チェリーをバランスよく配置しながらゼリーを入れていきます。

夏のフラワーアレンジメント

水を入れて、植物を入れます。

夏のフラワーアレンジメント

涼やか和菓子「錦玉羹」

夏の和菓子で思い浮かべるのは、水羊羹、錦玉羹、琥珀羹など、冷たくておいしいお菓子ではないでしょうか。

「錦玉羹(きんぎょくかん)」というのは、寒天と水を煮溶かして、砂糖を加えて作った和菓子です。透明感のある錦玉は目にも涼やかで、夏を代表するお菓子です。

私は、このきれいなお菓子を、どうやって作るのかなと、とても興味がありました。どうしても錦玉羹を自分で作ってみたくて、短期間でしたが和菓子教室に通ったことがあります。和菓子教室では、いちご大福や花の練り切り、桜餅など、四季折々のお菓子を作り、6月のお稽古で、待望の錦玉羹を習いました。カップに入った金魚鉢に見立てたものだったのですが、その作り方は、何工程もある、とてもとても手間のかかったものでした。

まず金魚を練り切りで作ります。粉寒天に砂糖を入れて煮詰めて錦玉を作り、一部を緑色に着色して型抜きをして浮葉を作っておきます。そしてカップに錦玉を流し入れて、浮葉→半止まりで錦玉→半止まりで金魚→半止まりで錦玉と繰り返していきます。半止まり(寒天液が固まる寸前の状態)を見極めて作業するなんて高度な工程もあり、なんとも手の込んだお菓子でした。

錦玉羹
和菓子教室で作った、金魚鉢をイメージした手作りの錦玉羹。

私は細かい作業が苦手で、最初の金魚を作るところから四苦八苦。岩に見立てた大納言の配置もうまくいかず、出来上がりを見ると???な金魚鉢。有名和菓子店のあの美しい錦玉羹には遠く及びませんでした。でも自作の錦玉羹に感激してしまいました。

Credit

写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
https://www.annegarden.jp/

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