今、免疫力アップの効果で注目されている有用植物のハーブ。ナチュラルに過ごすおうち時間の楽しみとしてもハーブを取り入れる人が増えています。ボタニカルショップのオーナーで園芸家の太田敦雄さんが、植物とのさまざまな関わりを通して、より健康で心地よい暮らしを実現する提案をする連載【乙庭Styleのガーデンセラピー】。今回ご紹介するのは、春にぴったりのサクラ風味の発泡酒。淡い桜色が美しく、健康や美容をサポートしてくれて飲んでも美味しいサクラ風味のスパークリングハーブ酒のレシピをご紹介します。

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健康・美容も考えたサクラ風味のスパークリングハーブ酒

さくら
Makistock/Shutterstock.com

桜の季節。まだ朝晩の寒さが残りつつも、少しずつ陽光は暖かさを増し、木々の芽がふくらんだりして、そこここに春の気配を感じられるようになりますよね。

今回は、そんな「桜咲く」春の気分にマッチする、ほんのり桜色・桜の香りや風味が口の中に広がる、見た目も味わいも楽しめるスパークリングハーブ酒のレシピを紹介します。

サクラ風味のスパークリングハーブ酒

甘さ控えめで、色も味わいも淡めのレシピです。食事にも合いますし、桜もちやスイーツなどと合わせても大人っぽい華やぎ感を味わえますよ。

ダイエット
nito/Shutterstock.com

お酒には、「太る」とか「健康によくない」といったマイナスのイメージが伴いがちですが、今回のレシピは、淡い桜色や桜の風味を楽しみつつ、砂糖不使用でメディカルハーブの成分も含み、むしろ健康によい成分や栄養素まで摂取できてしまう嬉しいドリンクです。

※お酒で食事が美味しくなってしまい、食べ過ぎると太る原因になるのでご注意ください。
※お酒の飲みすぎは健康を害する可能性があります。飲みすぎにもご注意ください。

私も夕食時に少しお酒を飲むことが多いのですが、ちょいちょい飲む機会のあるお酒だからこそ、罪悪感なく、むしろ健康によい方向で嗜みたいなと思って開発したレシピです。

サクラ風味のスパークリングハーブ酒

メディカルハーブの成分をアルコールで抽出するチンキの考え方と果実酒の手法を応用した原酒を炭酸水で割って桜色に仕上げる、淡いロゼ色が美しい発泡酒です。サクラの風味もほんのり口の中に広がり、甘さ控えめのさっぱり飲み口で、食事にもよく合いますよ。

 

お酒
Nicoleta Ionescu/Shutterstock.com

パーティーの席などで、ダイエットを気にしてノンシュガードリンクにしたり、「今日だけハメをハズしちゃおう」という罪悪感をもってお酒を飲むのも少し寂しいですよね。

コロナ禍を境におうち飲みの機会も増えたことと思います。華やぎのある一杯で、みなさんの健康楽しいお酒ライフのお役に立てたら幸いです。

お酒って太るんじゃないですか?

お酒を飲むと太ったり、健康によくないイメージがありますよね。肥満による生活習慣病のリスクも取り沙汰されることも多い昨今、お酒を飲むことで太ったり、健康を害することは避けたいところでしょう。

お酒
Boryana Manzurova/Shutterstock.com

とはいえ、完全に断酒するのは難しいし抵抗を感じるという方も多いと思います。心中お察しいたします。度をすぎない程度にポジティブにお酒と付き合う、その「お酒との付き合い方」について考えてみたいところですね。

醸造酒
Slawomir Fajer/Shutterstock.com

醸造酒のビールやワインは、材料の糖質も含めて醸造されるお酒です。カロリーで比較すると蒸留酒のウィスキーやウォッカよりも低いのですが、じつは100mlあたり3g以上の糖質を含みます。

このように醸造酒は、蒸留酒よりもはるかに多い糖質を含み、血糖値が急上昇したり太ったりすることの原因になりやすいお酒なんですね。

また、余分な糖質は脂肪となって蓄積され肥満の原因となるだけでなく、体内で余分な糖分とタンパク質が結びついてシミシワなど老化の原因となる終末糖化物質(AGEs)になったりして、私たちの身体にいろいろな害を生じさせます。

というわけで、健康やエイジングケアの観点からすると、醸造酒を飲んで身体にメリットになることはあまりないんですよね。

蒸留酒
5PH/Shutterstock.com

その点、ウイスキーやウォッカなどの蒸留酒は、蒸留の過程で糖質がほとんどカットされるため、糖質のほかタンパク質や脂質も含まれていません。ビールやワインのような糖質を含まないので、急激な血糖値上昇や摂取過剰な糖質が脂肪に転換されて身体に蓄えられてて太ることの原因にはなりにくいのですね。

糖質オフ
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それでも、たとえば今回のレシピで私が使用したアルコール50度のウォッカも、アルコール由来のカロリーで100mlあたり約280kcalものエネルギー量があります。

一見、とても太りそうな感じがするのですが、アルコールのカロリーは「エンプティ・カロリー」とも呼ばれ、素早く身体の活動エネルギーや熱に変換されて、優先的に利用・代謝されていくため、体に蓄積されにくい特徴があります。

お酒
agbstock/Shutterstock.com

以上のような観点から、糖質による肥満を避けたい場合や、血糖値の乱高下を気にされる場合、ウイスキーやウォッカなどの蒸留酒が、お酒のチョイスとしてはおすすめといえるでしょう。

※個人のアルコール代謝許容量を超えた飲酒は、エンプティ・カロリーでも中性脂肪として身体に蓄えられてしまいますので飲みすぎには注意しましょう。

※カクテルなどにして砂糖やシロップなどを使用すれば、糖質を多く摂取することになってしまいますし、お酒に伴って食が進んでしまっても太る原因になります。飲み方、食べ方も含め、バランスよくお酒を嗜みましょう。

ハーブチンキの考え方も取り入れ、健康・美容にも役立つ成分をお酒から摂取

私は、ハーバルセラピストの資格も取得し、メディカルハーブを日常生活に実践的に取り入れたいなと日々研究しています。

飲酒についてはとかく健康面でネガティブに捉えられがちですが、メディカルハーブの分野では、ハーブをアルコールに漬け、水溶性と脂溶性成分の両方を抽出して内用・外用に用いる、チンキという手法があります。

ハーブチンキ
Shaiith/Shutterstock.com

ハーブティーだとハーブの有効成分のうち、水溶性の成分しか摂れませんが、チンキだとアルコールに溶ける水溶性と脂溶性の両方の成分が浸出されるので、有効性が高いのですね。

サクラ風味のスパークリングハーブ酒

今回は、そんなチンキの考え方と果実酒のイメージを組み合わせ、色みも華やかで味も美味しいお酒を飲みつつ、その上 美容や健康に役立つ成分も摂れてしまうという、飲酒のネガティブなイメージを逆転したパラドキシカル(逆説的)なお酒のレシピを目指しました。

【レシピ】 美容・健康も考えたサクラ風味のスパークリングハーブ酒

では、前置きが長くなりましたが、私も2022年春に愛飲している「健康・美容も考えたサクラ風味のスパークリングハーブ酒」のオリジナルレシピをご紹介します。淡く美しい色みとサクラの風味が炭酸のシュワシュワ泡とマッチして、春先の華やぎ気分が上がりますよ。

サクラ風味のスパークリングハーブ酒

食事に合わせやすいように甘めは控えめ、口に含んだときにほんのりとサクラの風味が広がります。炭酸水での希釈具合によりますが、上写真で見るようなシャンパングラスで作った場合、アルコール度は概ね10度前後、ビールとワインの中間くらいのアルコール度数となります。

【美容・健康も考えたサクラ風味のスパークリングハーブ酒(原酒 400ml保存瓶1本分)】

<材料>

サクラ風味のスパークリングハーブ酒の作り方
  • サクラの花の塩漬け 5房程度
  • サクラの葉の塩漬け 6枚程度

※製菓材料としてネット通販などで手に入ります。

サクラ風味のスパークリングハーブ酒の作り方
  • ドライハーブ ハイビスカス 3〜4片程度
    ※色付けの決め手。量が多いと仕上がりの赤みが強くなりすぎるので、分量控えめがポイント。
  • ドライハーブ ヒース ティースプーン山盛り3杯
  • ドライハーブ リコリス ティースプーンに軽く半杯程度
  • 不織布お茶パック 1枚(ヒースとリコリスを入れる)
サクラ風味のスパークリングハーブ酒の作り方
  • ウォッカ 350ml程度 (今回は50度のウォッカを使用。40度以上の蒸留酒を使用のこと)
  • 炭酸水 150ml程度(グラスのサイズに合わせて適量)
    ※冷蔵庫で冷やしておく。

<作り方>

  1. サクラの花・葉の塩抜きをします。塩漬けの花・葉を水の中で軽くゆすぎ、表面に付着している塩を洗い流します。水を入れ替えて2回ほどすすいだら、新しい水に花・葉を1〜2時間程度浸して塩分を抜いていきます。
    サクラ風味のスパークリングハーブ酒の作り方
  2. 煮沸消毒した密閉保存瓶に材料を入れ、材料が全て浸り保存瓶のほぼ上部まで満たす程度のところまでウォッカを注ぎ、フタをして常温で数時間おきます。
    サクラの葉(瓶の底に)→ ハイビスカス → お茶パックに詰めたヒース・リコリス → 桜の花 → ウォッカ の順に入れていきます。
    サクラ風味のスパークリングハーブ酒の作り方
    冷蔵庫に入れてしまうと植物素材からの浸出が遅くなります。1時間に1回程度、瓶を軽く振って成分を均質に混ぜ合わせます。
  3. 5時間程度で、ハイビスカスからもほどよく色がにじみ出てくるので、冷蔵庫に移して漬け込みます。
    サクラ風味のスパークリングハーブ酒の作り方
    1日おけば、ヒースやサクラの風味や香り、ハイビスカスの色素やリコリスの甘みも抽出されて飲み始められます。
  4. グラスに、漬け込んだ原酒を大さじ1〜2杯(15〜30ml)程度注ぎ、原酒と一緒に漬けてあるサクラの花を2〜3輪程度入れた上で、冷やした炭酸水で薄めて召し上がれ。
サクラ風味のスパークリングハーブ酒の作り方

※保存瓶のお酒は要冷蔵。1カ月程度で飲み切るようにしましょう。
※あくまでお酒ですので、飲みすぎには注意しましょう。
※妊娠・授乳中の飲酒は避けましょう。

原材料に含まれる健康・美容成分

上記レシピは、メディカルハーブの水溶性・脂溶性の両方の有効成分をアルコールに抽出する「チンキ」の考え方と、果実酒の手法を組み合わせたものです。この手法を用いると、ハーブ由来のフィトケミカルや植物色素、栄養素を、お酒を飲みながら摂取できます。

チンキ
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メディカルハーブの分野では、チンキはメジャーな利用法です。とはいえ、チンキはやはり「薬用」の印象が強く、お酒として飲むイメージに転換することは、ちょっとしにくいかもしれませんね。

通常の果実酒では氷砂糖をたくさん入れますが、本レシピでは、糖質を極力オフし、古くから伝統医学でも用いられ、砂糖の50倍の甘さを持つメディカルハーブ「リコリス」を甘味料として使用しています。

蒸留酒に含まれるカロリーは「エンプティ・カロリー」と呼ばれ、体内で熱として変換されて代謝されるために、脂肪として蓄積されにくく、肥満の原因にはなりにくいことも前述しましたね。

では、今回レシピで使用しているハーブなどについて解説します。

サクラ (Cerasus もしくは Prunus)

さくら餅などに使われるサクラの花や葉は、主に製菓材料として塩漬けの形で流通しています。

桜餅
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サクラの花は淡い桜色の見た目が美しく、さくら餅の味わいに寄与するサクラ特有の香りや風味は主にサクラの葉から得られます。

桜の花の塩漬け
yoshi0511/Shutterstock.com

日本の国花としても深く親しまれているサクラは、バラ科の落葉樹で300種類以上の品種があるといわれています。サクラの花に含まれるカフェオイルグルコースやケルセチングルコシドなどの成分には、老化の代表的な原因である細胞の糖化を引き起こす老化促進物質、AGEsの産生を抑制し、老化を防ぐ効果があることが分かっています。

またサクラの花や葉には真皮層にハリや弾力を保つたんぱく質 コラーゲンの産生を促進する効果や、シミの原因となるチロシナーゼの活性を抑える働きによる美白効果もあり、前述のAGEs の産生抑制効果との相乗効果で、老化の予防や美肌効果が期待できます。

桜の花

サクラの花や葉にはクマリン、β-フェニルエチルアルコールなどの芳香成分が含まれています。クマリンには 抗酸化作用があり、活性酸素による細胞の老化や損傷を防いだり、血液をサラサラにする働き(血液の抗凝固佐藤)、ホルモン調整作用など、さまざまな健康効果が期待できます。

クマリンはサプリメントなど濃縮された形で多量に摂取すると肝毒性があるといわれますが、たとえばさくら餅に巻いてある葉を食べる程度であれば心配ないでしょう。

ハイビスカス (Hibiscus sabdariffa)

鮮やかな赤色のハーブティーでもおなじみのハーブです。別名ローゼルとも呼ばれるハイビスカス・サブダリファの、ガクの部分を乾燥させた状態で流通しています。

ハイビスカス
Longklong/Shutterstock.com

メディカルハーブとしてのハイビスカスは、ビタミンCがコラーゲンを生成、クエン酸・リンゴ酸が新陳代謝を促して肉体疲労や眼精疲労の回復を手助けします。また、カリウムを豊富に含むため、利尿作用もあり二日酔いやむくみの改善にもよいといわれています。

ヒース (Calluna vulgaris)

ヨーロッパや地中海沿岸部原産のツツジ科の常緑低木です。ウィンターガーデンの彩りに植栽されるなど、園芸素材としてもなじみの深い植物ですよね。

ヒース
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メディカルハーブとしてのヒースは、ツブツブしたテクスチャーの花部を乾燥させたドライハーブの形で流通しています。

ヒース
Chamille White/Shutterstock.com

ヒースはメラニン色素の合成に関わる酵素 チロシナーゼの活性を抑制することで美白効果をもたらします。植物美容の分野でもシミ・ソバカスなどの色素沈着などのケアに多く用いられるハーブです。

リコリス (Glycyrrhiza glabra)

リコリスはユーラシア大陸に広く分布するマメ科の植物での原産で、古代ギリシャや地中海沿岸や中央アジアなどに広く自生しているハーブです。スペインカンゾウとも呼ばれ、メディカルハーブとしては、根部を乾燥・粉砕したドライハーブの形で流通しています。

リコリス
mirzamlk/Shutterstock.com

リコリスという名でハーブとして流通するグリキリザ・グラブラは、日本でも漢方薬として旧くから用いられている甘草 (ウラルカンゾウ Glycyrrhiza uralensis)の同属の別種です。

リコリス
EvaMira/Shutterstock.com

リコリスの根に含まれるグリチルリチンは砂糖の50倍もの甘味があり、低カロリーで糖質ゼロ、砂糖の代用となるヘルシーな甘味料としても注目されています。リコリスが伝統医学で用いられてきた歴史は古く、「植物学の祖」ともよばれる古代ギリシャの自然科学者 テオフラトスも喘息や咳の治療などに使用したとの記録が残っています。消炎・去痰・抗アレルギー・免疫賦活作用があり、花粉症対策や季節の変わり目の体調を整える春季療法にも有効です。

※妊娠中の方は使用しないでください。
※長期や多量の使用は控えましょう。数日使用したら少し間をあけるようにするとよいでしょう。

メディカルハーブを使用する際の注意事項

今回のレシピで使用したメディカルハーブは、人類が薬草として使用してきた歴史もあり、比較的安全性の高いものですが、メディカルハーブに含まれるフィトケミカルは、元来、植物が強い紫外線や病害虫や食害から身を守って自然界を生き抜くために進化の過程で身につけた防具や武器のようなものであるとも言い換えられます。

メディカルハーブ
JurateBuiviene/Shutterstock.com

植物だから安全というわけではなく、用法用量を守ることが肝要です。

下記注意事項もよく理解した上で、正しく・安全に利用しましょう。

【注意事項】

※メディカルハーブは医薬品ではなく、それを使用する行為は医療ではありません。治療目的で使用するものではないので、体調が悪い場合、気になる症状がある場合は必ず医師に相談しましょう。

※ハーブは安全性が高く、作用も穏やかですが、アレルギーや飲み合わせ等によっては使用に注意が必要なもの、使用できないものもあります。各ハーブの注意事項をよく調べてから使用しましょう。

※治療中の病気がある、服用している薬があるなど健康状態に問題のある方、妊娠中の方は、決して自己判断では使用せず、必ず医師に相談の上、ハーブを利用しましょう。

※ハーブの持つ効能や作用の現れ方には体調差・個人差や製品による差があり、同じ人が同じハーブを使用しても反応が異なる場合があります。

※子供や高齢者、妊娠中の方が使用する場合は、分量を減らす等、安全に注意を払ってください。

※ハーブを用いて作ったものは自身が製造者となります。自己責任で安全に活用しましょう。

4カ月で14kg減量、その後も体型維持している経験から考える「太らず健康増進できる」食生活

かくいう私も、30代以降、年々基礎代謝が落ちはじめ、その上お酒やスイーツも好きだったため、毎年少しずつ太ってしまうのが悩みのタネでした。

その結果、10年くらいの間で、身長171cm 62kgだった体型が、76kgまで太ってしまいました。普通に「肥満」ですね。人間ドックの結果も「脂肪肝の一歩手前」と診断されました。

肥満
太っていた自分がイヤで、その頃の写真がありませんでしたが、まさにこんな感じでした。BonNontawat/Shutterstock.com

そこで一念発起。それまでの食生活を改め、「食べるもの」と「食べ方」を変えることで、4ヶ月で14kg減量して元の体重に戻しました。その後も特に無理なくその新しい食・生活習慣を続け、現在も体型を維持しています。

太田さん
2021年6月現在の私。河合楽器さんの竜洋工場にてYOSHIKIさんも愛用されているクリスタルピアノとともに。

さまざまなダイエット法が流行ってはすたれ、一時的に減量に成功してもまたリバウンドしてしまうのは、ひとえに、「減量に成功するとそのダイエット法をやめてしまう」からなんですよね。

また、美容のための痩身という意味だけでなく、肥満や血糖値の急上昇がもたらす、老化加速の予防や糖尿病・心臓病・うつ病などの疾病予防、健康長寿を手に入れる観点からも、過剰な糖質摂取を控える食事法が注目されています。

メタな視点で見ると、もはやダイエットや美容や健康長寿とかいうくくりは関係なく、「何を、どう食べるか」という、とても基本的なライフスタイルによって人生の質も変わるといえるのではないでしょうか。

ライフスタイル
NDAB Creativity/Shutterstock.com

一度きりの人生、健康で長生きするために好きな食べ物や楽しみをあまりにガマンするのは、人生の幸福度でいうとちょっと残念な感じがしますよね。お酒が好きな方にとっては、楽しく健康的な範囲でお酒も嗜むことができる人生の方が幸福ではないでしょうか。

私も日々の生活の中で、健康とエイジングケアによく、かつ美味しく楽しめる食べものを選んだり、新しい食べ方を工夫したりして、常に食習慣のアップデートを図っています。

これからも折りにつけ、「一見とてもギルティだけど、実はむしろ健康によい」皮肉美味しい食べ物飲み物のレシピをご紹介していきたいと思います。

ガーデンセラピーにおける「住まい方療法」としての植物のある食生活

私は、園芸や植栽設計を職業にしていますが、もともと私生活でもアロマセラピーや野菜料理などが好きで、園芸以外の生活の多くの場面でも植物と関わってきました。自身の経験で得た知見や知識が他の多くの方々の生活の役に立てたらいいなと思い、「ガーデンセラピーコーディネーター1級」資格を取得しました。

ガーデンセラピー

ガーデンセラピーは、住まいに植物を取り入れ、日常的にさまざまなカタチで自然と接することにより、健康的な暮らし、健康寿命の増進を実現する療法です。「生活習慣を見直し、心身共に豊かな住まい方、ライフスタイルを作り上げていくことを目指す」とのことで、まさに私に日常生活やこれまでの人生をそのまま活かせる資格と思いました。

ガーデンセラピー

ガーデンセラピーでは、「住まい方療法」として「芳香療法」「芸術療法」「森林療法」「食事療法」「園芸療法」という5つの方向性から、統合的に人生の質や幸福度の向上を考えていきます。

今回のレシピも、ともすると「健康によくない側」に作用しがちな砂糖入りの甘いお酒を、植物性の健康にむしろよい素材を用いて発想転換する食事療法的提案でした。

もしガーデンセラピーにご興味を持たれましたら、ぜひ「一般社団法人 日本ガーデンセラピー協会」のサイトをチェックしてみてください。生活の中での植物との関わり方が変わるかもしれませんよ。

さくら

「静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力を蓄えている。」

松下幸之助( 実業家・発明家 1894 – 1989)

Credit


写真&文/太田敦雄
「ACID NATURE 乙庭」代表。園芸研究家、植栽デザイナー。立教大学経済学科、および前橋工科大学建築学科卒。趣味で楽しんでいた自庭の植栽や、現代建築とコラボレートした植栽デザインなどが注目され、2011年にWEBデザイナー松島哲雄と「ACID NATURE 乙庭」を設立。著書『刺激的・ガーデンプランツブック』(エフジー武蔵)ほか、掲載・執筆書多数。
「6つの小さな離れの家」(建築設計:武田清明建築設計事務所)の建築・植栽計画が評価され、日本ガーデンセラピー協会 「第1回ガーデンセラピーコンテスト・プロ部門」大賞受賞(2020)。
ガーデンセラピーコーディネーター1級取得者。(公社) 日本アロマ環境協会 アロマテラピーインストラクター、日本メディカルハーブ協会 ハーバルセラピスト。
庭や植物から始まる、自分らしく心身ともに健康で充実したライフスタイルの提案にも活動の幅を広げている。レア植物や新発見のある植物紹介で定評あるオンラインショップも人気。

「ACID NATURE 乙庭」オンラインショップ http://garden0220.ocnk.net
「ACID NATURE 乙庭」WEBサイト http://garden0220.jp

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