これからの季節に活躍する、すっきりと涼やかなガラスのフラワーベース。今回のフラワー&フォトスタイリスト、海野美規さんのWeb上アレンジメントレッスンでは、透き通るガラスのシリンダーベースを2つ使った、側面からも楽しめる春の花のアレンジメントを作ります。むずかしい決まりやテクニックは一切なし。ちょっとしたコツと自由な発想で、季節の花アレンジを楽しみましょう。

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出番の多いガラスのシリンダーベース

ガラスのシリンダーベース

これからの季節、出番が多くなるのがガラスのシリンダーベース。シリンダーベースは円筒形で、背の高いものから低いもの、口径の広いタイプ、細いタイプと幅広くあります。

シンプルな形ですので、どんな花にも合いますし、すっきりとしてスタイリッシュなアレンジになります。細身の背の高いベースに枝物を活けたり、茎のスーッときれいなムスカリなどを束ねて活けたり、いろいろなスタイルのアレンジに便利に使えます。

私もサイズ違いで、いくつかのシリンダーベースを持っています。今回は、口径の広いタイプのシリンダーベースを使った春の花のアレンジをご紹介します。

春の花のアレンジ

大小のベースを2個使い

春の花のアレンジ

庭やベランダの花も勢いを増してきましたが、この時期はまだ小さく茎の短い花も多いですね。茎の短い小さな花と、茎の長い花を組み合わせて活ける場合、円筒の形のベースだと、ちょっと活けにくい。そのような場合、私はサイズ違いのベースを2個使ってアレンジします。こうすると、短い花と長い花を一緒に活けられます。

小さなベースの方にビオラやクロッカスなど小さな花を活けて、大きなベースの中に入れます。大きなベースと小さなベースの間のスペースに、クリスマスローズ、スイセンなど長めの茎の大きな花を活けるという感じです。2個使いすると、小さな花から大きな花まで一つのアレンジのように見せることができますし、シリンダーベースの側面も楽しめるアレンジになります。

春の花のアレンジ

アレンジに使った花

春の花のアレンジ
  • クリスマスローズ
  • スイセン
  • クロッカス
  • ミニスイセン
  • ムスカリ
  • ラナンキュラス
  • ハナカンザシ
  • ムラサキハナナ

など

アレンジの手順

春の花のアレンジの作り方
  1. 大小のシリンダーベースを用意します。
    ここで使用しているのは、大きなベースは直径12cm×高さ15cm、小さなベースは直径5.5cm×高さ7cm。
  2. まず小さなベースに水を2cmほど入れて、ビオラ、クロッカスなど茎の短い花を垂直に入れます。
    小さなシリンダーベースに花を入れるときは、箸やピンセットを使うと便利です。
    春の花のアレンジの作り方 春の花のアレンジの作り方
  3. 花の入った小さなベースを、大きなベースの中に入れ、手前に寄せます。
    春の花のアレンジの作り方
  4. 大きなベースのほうにも水を入れます。
    小さなベースの水位と揃えるときれいに見えます。
    春の花のアレンジの作り方
  5. 小さなベースと大きなベースの間のスペースに、茎の長い大きな花を少し斜めにして入れます。
    茎はなるべく揃えて入れると見栄えがよいです。
    春の花のアレンジの作り方
  6. 一体感が出るように、中くらいのサイズの花を入れて繋がりよくします。
    小さなベースに花を入れにくい場合は、箸やピンセットなどを使ってみてください。
    春の花のアレンジの作り方

出来上がり。

春の花のアレンジの作り方

ガラスのベースを2個使いすることで、長さの異なる花でも側面からも楽しめます。

ガラスベースの春の花アレンジ ガラスベースの春の花アレンジ

ラッパスイセンの黄色

スイセン

先日オードリー・ヘプバーン主演の「シャレード」という古い映画を観ました。ヘプバーンのファンの私。何度観ても、ヘプバーンのジバンシーの衣装、メイク、仕草、スタイルに釘づけになります。それに、60年代のパリの街並みと走っている車なども、とても興味深く楽しめます。

パリにはいくつものマルシェがあります。常設のマルシェもあれば、曜日ごとにたつ青空市もたくさんあります。映画「シャレード」の中で、パリの切手市が出てきます。私もちょうど今頃の季節に、一度行ってみたことがあります。なかなかの盛況ぶりで、古い切手に興味を持っている人がたくさんいるものだなと感心しました。うろうろ歩いていると、人混みのちょっと離れたところに、黄色のラッパスイセンを持った少女に目が止まりました。とてもたくさんのラッパスイセンだったので、鮮やかな黄色がぱーっと目を引きました。少女は10歳前後くらいのとても可愛らしい子でした。どうしてスイセンを持っていたのか状況は思い出せません。

このぼんやりと覚えている光景は、私が実際に切手市で見た光景なのか、「シャレード」の中で見たシーンなのか、なんだかよく分からなくなっていましたが、映画を観て記憶を確認することができました。

それにしても、黄色の花の印象は、とても強く脳裏に焼き付くものだとあらためて思いました。

ガラスベースの春の花のアレンジ

Credit

写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
https://www.annegarden.jp/

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