「エプソムソルト」という入浴剤をご存じですか? ソルトとあるので、塩かと思われるかもしれませんが、正体は硫酸マグネシウム。なので肌が弱い方もヒリヒリしません。マグネシウムは、肌の細胞分裂を助ける必要不可欠なミネラルの一つです。今回は、そんなエプソムソルトとアロマを組み合わせた最強にリラックスできる入浴法をご紹介します。
目次
エプソムソルトとは?
さて、今回の主役エプソムソルトとはなんでしょうか。
見た目は白色の結晶です。聞き慣れない名前ですが、イギリスのエプソムで発見された、海水3番目の成分で、見た目が塩に似ているためエプソムソルトという名がつけられました。
ですから、塩に似ていますが塩ではなく、硫酸マグネシウム(ミネラル)です。硫酸マグネシウムの持つ温熱効果により、体を芯から温め、打ち身などの痛みを和らげる効果が期待されています。
冬の乾燥肌にもマグネシウムが必要
そして、このマグネシウムは、肌にとっても必要不可欠! 冬って肌がかさかさして、お風呂上がりに特にかゆみが増す…という方はいらっしゃいませんか? 私は年々それがひどくなっていて、冬場は乾燥肌をより実感します。以前はバスソルトを愛用していたのですが、この乾燥肌が進むと、ヒリヒリするんですよね…。
そこで、エプソムソルト入浴を始めました。皮膚細胞の中のマグネシウムが低下してしまうと、皮膚細胞の代謝も低下、肌の表皮の一番上にある角層も薄くなり、バリア機能が低下するという悪循環に。エプソムソルト入浴をすることによって、肌からマグネシウムが吸収され、そうした悪循環が改善されると、英国バーミンガム大学のレポートで実証されています(参考サイトあり)。これがエプソムソルトは、別名・浸かるサプリともいわれる所以ですね。
また、個人的な感想として、毎日入浴することで、角質が柔らかくなってきた感覚もあり、この入浴法にすっかりハマッています。
一日の終わりにアロマセラピーを
というわけで、私の一日の終わりの楽しみは、エプソムソルト入浴。さらに、植物100%の精油も欠かせません。
精油は「エッセンシャルオイル」ともいわれ、アロマテラピー(芳香療法)で使われる香りの素です。
植物(ハーブ)の花・果皮・果実・根・葉など、さまざまな部位から抽出された、香りを持った天然の揮発性物質で、アルコールや水などは一切添加されていない、純度100%のものを精油と呼びます。
精油の香り成分は、数十~数百種類の化学成分から構成され、植物それぞれが異なる成分構成で異なる特徴を持っているため、1つ1つの作用が異なるのも、面白いところ! 気持ちを落ち着かせ穏やかにする作用や、ホルモンバランスを整える作用、精神的な疲労を緩和する作用など、さまざまなちょっとした不調に対して、有用な手段として使えるのです。
そんな植物の持つ香りの成分を、上手に活用して、健康や暮らしに役立てようという自然療法の一つがアロマセラピーです。
その日のストレスや不調はその日のうちに! アロマセラピー入浴の方法
私が毎晩行っているエプソムソルト&アロマセラピー入浴法をご紹介します。必要なものは、エプソムソルトと精油です。エプソムソルトの適量は、ご使用の商品に従って用意してください。
ここに精油を3~5滴垂らせば、入浴剤の完成! よくかき混ぜて、湯舟に入れてくださいね。
こちらは、精油が入った木箱。
開けると…
36種類の精油が入っています。その日の体調や気分で、この中から精油をセレクトします。
作り置きをしておく方法もありますが、気分はその日その日で変わります。今日は何にしようかな~と選ぶ時間も、自分自身に向き合う大切な時間。例えば、昨日はラベンダーが好きだと思ったけど、今日は青い草っぽさを強く感じるなとか、いくつかの柑橘類を嗅ぎ比べてみると、甘く感じるものがその日によって違ったりします。そんな微妙な変化を感じながら、精油を選ぶのが私の至福の時です。
また、かさかさ乾燥が特に気になる時には、精油だけでなく植物油を大さじ1杯程度加えると、肌がさらにしっとりします。
精油や植物油は、水(湯)には溶けないため、そのまま湯舟に入れても、浮いてしまいます。これが、肌に触れると刺激になる場合もあります。精油はしっかりエプソムソルトに馴染ませてから、使用してくださいね。
エプソムソルト&アロマセラピー入浴、ぜひお試しください!
<精油を使用する際の注意点>
・使用する精油によっては、肌への刺激が強いものがあります。また濃度が濃くなると、肌刺激にも繋がりますので、3滴程度から試してみてください。
・違和感があった場合は、すぐ使用を中止しましょう。
・自然の恵みが詰まった精油ですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。
・精油は薬ではありません。健康状態が気になる方は医師にご相談ください。
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