キンモクセイの花を使ったシロップのつくり方をご紹介します。煮詰めても花粒の形がそのまま残り、仕上がりの可愛らしさが抜群。もちろん、あの甘い香りも失われることなく、そのまま瓶に閉じこめられます。庭木として代表的な常緑樹で、10〜11月が植え時。庭で育てて、キンモクセイの甘い味と香りを楽しんでみませんか。

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4ステップで簡単につくれます

今回、レシピを紹介してくれるのは、本間のぞみさん。福島県・会津若松市の実家の庭には大きなキンモクセイの木があり、毎年秋になるとオレンジ色の花をたわわに咲かせます。のぞみさんの母、渡部和子さんがレシピとともに箱いっぱいのキンモクセイの花枝を送ってきてくれました。箱を開けると部屋中が花の香りで満たされ、作業中もずっといい香り。

Step1

まずは、花粒を枝から外していきます。使う花粒の量は100g。花は極小なので100gを摘むまでには一人で1時間くらいかかります。摘んでいる時はガクなど小さなゴミも入ってしまいますが、後で洗い流すのであまり気にしなくて大丈夫です。キンモクセイのシロップづくりで最も時間がかかるのが、この花粒摘みですが、花粒さえ摘んでしまえば、その後の工程はあまり面倒ではありません。香りを楽しみながらつくってくださいね。

Step2

100gの花粒を摘み終わりました。オレンジのリキュールを計200㏄(オレンジキュラソーやコアントロー、グランマニエなどオレンジ風味ならなんでもOK)、上白糖600gを用意します。

Step3

ボウルにたっぷりの水を張り、リキュール100㏄、キンモクセイを入れ、手でゆっくりかき混ぜ、1回花粒を沈殿させます。しばらくして浮き上がった花粒を手ですくいあげます。ボウルの中にはゴミが残るので、水と一緒に捨てます。この作業を2回繰り返します。

Step4

600㏄の水に上白糖600gを入れ、一度沸騰させてから、キンモクセイの花粒を入れて弱火で5分煮ます。いったん人肌程度に冷まし、もう一度沸騰させたらすぐ火を止めます。

完成!

オレンジ色の花粒が可愛いキンモクセイのシロップが完成しました。煮沸した瓶にシロップを詰めて蓋をします。未開封なら冷蔵庫で2年ほど保存できます。

トーストやヨーグルトがオススメ

トーストやヨーグルトにのせるシンプルな食べ方がオススメ。オレンジリキュールとキンモクセイの香りがよく引き立ちます。キンモクセイには鎮静作用や美肌作用のあるリナロール、ゲラニオールなどの芳香成分が含まれており、リラックスしたい休日のブランチにぴったりです。中国ではキンモクセイのことを「桂花(けいか)」と呼び、お茶やお酒として古くから利用してきました。「桂花」という名前で、乾燥させた花粒を中国茶専門店やネットで入手することも可能です。

花粒の形も色も、そのまま残るのが特徴です。
砂糖の代わりにヨーグルトにのせて。

別ページでご紹介している「キンモクセイシロップのふわふわシフォンケーキのつくり方」もぜひご覧ください。

Credit

制作&レシピ/本間のぞみ

福島県会津若松市生まれ。デザイン事務所のアシスタントを経てガーデニング雑誌編集部に入社。庭のある暮らしや食に関する記事をつくる中で、さまざまな食のプロに出会い魅了され、和菓子店、ベーグル店、ビストロなどで経験を積む。現在二人の子供を育てながら、地元の母が作った会津野菜や会津の食品を使ったレシピの提供、また不定期でoisixのグループ会社「ふらりーと」の社食弁当も提供中。

Photo/3and garden

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