バレンタインに楽しむ、とろける本格チョコレートトリュフ【The Pudding Party Tomoのイギリス菓子便り】
バレンタインデーの近づくこの時期、気になるお菓子といえば、やっぱりチョコレート。イギリス菓子研究家でパティシエのTomoさんによると、イギリス人は無類のチョコレート好きで、チョコレートのデザートもたくさん種類があるのだとか。今回は、至福の時をくれる、本格チョコレートトリュフを教えていただきます。簡単に作れて、とっても美味しいですよ。
目次
大切な人を想うバレンタインデー
もうすぐバレンタイン! みなさん、バレンタインデーにはチョコレートを贈りますか? 日本では「女性が気になっている男性にチョコレートを贈る日」ですよね。
バレンタインといえば、私にはある思い出が。中学時代に友達同士で楽しもうと、初めて自分でクッキーを作ってみたのですが、無塩バターではなく有塩バターを使ってしまい、塩辛いクッキーに! せっかく作ったのに、誰にもあげられなかった……という苦い思い出です。今ではパティシエの私にも、こんな過去があるのです。
さて、イギリスでバレンタインデーといえば、大切な人に贈り物をする日です。バレンタインの季節になると、いろんなデザインの赤やピンクのハガキが売り出されて、恋人だけでなく、家族や友達とも贈り合います。なんだかいいですよね! 「義理チョコ」まで発展した日本のバレンタインの習慣はあまり好きではないけれど、イギリスでのバレンタインは、ほのぼのとしていて好きです。
イギリス人は、そういったバレンタインやクリスマスなどに、ハガキやカードを贈り合うのが大好きです。もう一つ、イギリス人が大好きなもの。それは、チョコレート。語学学校に通っているとき、チョコレートの話題になって、世界中で一番チョコレートを消費している国はどこでしょう? という質問が出ました。みんなの予想は、アメリカ。でもなんと、答えはイギリスでした。衝撃的すぎて、今でも覚えている授業です(なお、現在は、イギリスも依然上位にあるものの、スイス、オーストリア、ドイツなどが、チョコレート消費量世界トップクラスのようです)。
イギリス人はチョコレートが大好き
私がコッツウォルズで働いていたホテルでも、もちろん、チョコレートを使ったプディングがありましたし、季節ごとに替える、レストランのデザートメニューにも、チョコレートを使ったものを必ず一つは入れていました。
また、食後のお茶に添えるスイーツに、通常はファッジというキャラメルのようなものを出していましたが、クリスマスや年末年始など、ホテルに長く滞在してゆっくりと過ごすお客様が多くなる時期には、手作りのマシュマロやチョコレートトリュフも特別に用意。これがとっても人気でした。
バレンタインの季節には「チョコレートホリック(チョコレート中毒)」というイベントもありました。このディナーコースでは、まず料理のソースなどにチョコレートが使われ、そしてもちろん、プディングも全てチョコレート系……! ちょっと想像を絶する感じですが、人気のあるイベントでした。
今回は、私が当時、せっせと作っていたトリュフの作り方をお教えしますね。作り方はいたって簡単。私のお菓子作りのモットーは、家庭で簡単に作れること! なので、あまり形にこだわらず、味を楽しんでいただけたらと思います。
では、作っていきましょう!
本格チョコレートトリュフの作り方
材料(約15個分)
- 製菓用チョコレート……80g
- 生クリーム……60g
- ラム酒……大さじ1弱
- ココアパウダー……適量
*チョコレートは質のよいチョコレートを使うと美味しくなります。
*ラム酒はコアントローなどのお好きなリキュールに変更可能です。
*お子さんやお酒に弱い方向けにはお酒を抜いても構いませんが、ほんの少し硬めに仕上がります。
作り方
- チョコレートを刻む。
- チョコレートをボウルに入れ、湯煎か電子レンジで溶かす。
*電子レンジを使う場合は、必ず耐熱性のある、陶製またはガラス製のボウルを使います。数秒ずつ加熱して、焦がさないように気をつけましょう。
- チョコレートが溶けたら、人肌ぐらいに温めた生クリームをチョコレートの中に入れる。
- ツヤが出るまでよく混ぜる。
- ラム酒(またはリキュール)を足し、しっかり混ぜたら冷蔵庫で30分ほど冷やす。
- バットにココアパウダーを適量入れ、冷やしておいたチョコレートをティースプーンですくって、バットに落としていく。
- 適当に手で丸めながら、ココアパウダーをまぶして完成。
*この時、コロコロと手のひらできれいに丸めることもできますが、私はゴツゴツとした感じを残しています。
手作りトリュフの完成!
お好きなチョコレート、お好きなリキュールで、アレンジしてみてくださいね!
Credit
写真&文/The Pudding Party Tomo
イギリスのプディングの美味しさをもっと多くの人に知ってもらいたいと活動する、イギリス菓子研究家、パティシエ。ル・コルドン・ブルー横浜校にて菓子ディプロムを取得。英国コッツウォルズのスリーウェイズ・ハウス・ホテルにてイギリス伝統菓子作りの腕を磨く。
〈The Pudding Party Tomoとイギリス菓子作り〉 https://youtube.com/channel/UCV1hGcG5t0SELBBiuJ1GqBA
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