愛犬も人もリラックスできるローズマリー・クッションのつくり方

庭で旺盛に茂るローズマリー。剪定しないままでいると株元のほうから木質化して、姿が悪くなってきます。ローズマリーは剪定しても香りが長く持続し、暮らしの中のさまざまなシーンに使えます。ハーバルセラピストの資格を持つ海野美規さんは、愛犬の黒柴「あん」のためのクッションに利用しています。ペットも人もリラックスできるローズマリー・クッションのつくり方をご紹介します。
1時間もあれば完成します

夏によく成長した庭のローズマリー。刈り取った枝をリースにして、部屋に掛けて乾燥させました。程よくカリカリのドライになったので、紙の袋に入れて保管。さて、何に使おうかなと考えて、愛犬あんのための防虫クッションをつくることにしました。
クッションといっても、匂い袋、サシェの少し大きいサイズのものといった感じで。袋の中にドライ・ローズマリーと綿を詰めました。
【作り方】
1. 布をカットし、1辺を残して縫い合わせ、袋をつくります。私はテレビを見ながら、チクチク手縫い。20×20㎝ほどの袋なら20~30分ほどでつくれます。

2. ドライ・ローズマリーを不織布などの中袋に入れます(洋服を買った時に入れてもらった袋を使いました)。直接布の袋に入れず、薄い袋に入れることで、細かい葉が飛び出さず、次の取り替えもラクにできます。茎の硬いところも、細かくカットして入れました。

3. 布の袋に綿を入れて、真ん中にローズマリー入りの中袋を入れます。

4. さらに、ふかふかになるように綿を詰めて形を整えます。

5. 開けておいた1辺を縫い合わせて出来上がり。
香りがしなくなったら、ローズマリーの中袋を取り替えます。その際、布袋の縫い目をほどいて再度縫い合わせなくてはいけません。犬が使うことを考えると、ホックやボタンは使えず、また、鼻や口を入れて、中の綿を引っ張り出さないようにする工夫が必要です。面倒でも縫い合わせておいたほうが安心ですね。
クッションに綿を入れたことで、ローズマリーの香りが強すぎることがなく、ヒトには少々物足りないかなと感じますが、嗅覚の優れた犬にはこのくらいでちょうどよいのかなと思います。

あんも気に入ったようで、早速枕にして使っていました。ローズマリーは、消臭効果、防虫効果があるとされています。清涼感のあるスッキリした香りは、爽やかな気持ちにしてくれます。犬のベッドに置いたり、いつも寝ているソファーなどに置きたいと思います。
Credit
写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。http://petitsalonmilou.net
全国の花ファン・ガーデニング
ファンが集う会員制度です。
新着記事
-
育て方
シーズン到来! クリスマスローズ最新・人気品種&今やっておきたいお手入れ公開!PR
古くから茶花として親しまれてきたクリスマスローズは年々進化が止まらず、今年も新品種や人気品種が入手できる時期が到来しました! また、1株で何十輪という花を早春に咲かせる感動的な株に育て上げるためには、…
-
暮らし
お正月の準備は「正月事始め」12月13日から。お正月に飾りたい縁起のよい植物8種
365日の中でも特別な日、お正月。お正月の準備は「正月事始め」の12月13日から、ゆっくり一つずつ丁寧に行いましょう。新しい年を迎えるのに必要なTO DOリストと、お正月にぴったりな意味を持つ植物を8種類ご紹介…
-
植物の効能
おいしいハーブティーで風邪予防をしよう
空気が乾燥して、風邪やインフルエンザも流行やすい時期ですね。風邪をひかないためのセルフケアに、ハーブの力を取り入れてみませんか? 今回は、免疫力を上げる作用や抗ウィルス作用など、風邪予防に効くハーブ…