[しめ縄お正月飾りを手作り]冬の庭バラを使って新年を迎える準備
新年を迎える準備は進んでいますか? 庭でバラを育てている人ならば、冬の日溜まりで咲いている花を生かして、お正月飾りを作ってみませんか? 仮剪定や誘引時に切り取った花やつぼみを暮らしに活用したいと心がけている「日本ローズライフコーディネーター協会」の代表を務める元木はるみさんに、冬の庭バラで手作りするしめ縄お正月飾りを教えていただきます。
目次
バラの冬剪定の時期です

今年は暖冬のせいか、年末になっても、少しずつですがバラが咲き続けてくれています。
しかしながら、1月は、元肥(寒肥)を施す時期でもあるので、その前までには、仮剪定(本剪定は2月下旬頃)や、つる性バラの誘引を終わらせなければならない時期でもあります。
冬剪定はこちらを参考に。
仮剪定や誘引時に枝を切った際、咲いている花やつぼみがあれば、捨てずに暮らしに活用したいといつも考えています。そこで今回は、この時期に庭で咲き残っているバラを使用した「お正月飾り」をご紹介します。
玄関用バラのしめ縄飾り

「しめ縄飾り」は、古来より日本の神道と結び付き、「しめ縄」には、「結界」の役割があるといわれています。「しめ縄」の内側は神様を祀る神聖な場所であり、悪いものや不浄なものを寄せつけません。お正月の「しめ縄飾り」は、この家は、お正月にみえる年神様をお迎えする準備が整った場所であることを示すものなのです。

その「しめ縄飾り」には、吉祥とされる植物が用いられます。ワラは五穀豊穣を、また、よく「しめ縄飾り」に添えられる松は、冬でも常緑で樹齢が長いことから、不老長寿や健康を祈願する意味が込められています。

ほかにも、日本古来の吉祥とされる植物には、竹、梅、菊、牡丹、桜などがあり、文様としても描かれています。じつは、バラも明治の文明開化と共に西洋から流入した四季咲き性の美しい花々が大人気となり、着物に描かれるなど、吉祥文様の仲間入りを果たしています。しかし、その後の戦争中は、敵国(西洋)の花とみなされた時期もありました。戦後はまた、日本国内での西洋文化の復活と共に、バラの人気も復活しました。
バラのしめ縄飾りの作り方
<用意するもの>

- しめ縄ベース
- 水引き(鶴)
- ワイヤー(直径約1mm)
- 松の枝
- バラ
今回使用したバラは花もちのよい品種‘エメラルド・アイル’(Cl)。トゲは外しておきます。 - カシワバアジサイの葉やローズヒップなど(お好みで花材をプラスしてください)
*松飾りと同様に、しめ縄に使うバラも飾りながらドライにします。

【手順1】
出来上がりのイメージを思い浮かべながら仮置きします。

【手順2】
しめ縄に沿ってワイヤーで松をとめつけます。

【手順3】
松の上にバランスよく花とつぼみを配置して、ワイヤーでとめます。

【手順4】
庭に残っていたローズヒップをプラス。ワイヤーでとめました。

【手順5】
鶴の水引きを挿します。

【手順6】
カシワバアジサイの紅葉した葉を間に挿して完成。

【完成】
玄関に飾って、年神様をお迎えする準備が整いました。
乾燥する冬だからこそのドライ作り

仮剪定でカットしたバラを使用して、ドライフラワーも作ってみましょう。

ハーブなどの枝と合わせて作っておくと、そのまま壁飾りになったり、カーテンのタッセルにプラスしたりと、庭にバラの花が無くなる時期でも、部屋の中で、バラのある暮らしを楽しむことができます。

各花材が乾きやすいように少量束ね、吊り下げることができるように、ワイヤーの端に輪を作っておくと便利です。

リボンを付けて、そのまま飾りながらドライにします。

2つセットで束ねて……。

カーテンのタッセルにプラスして。

たくさんドライを作っておくと、冬の間もバラ咲く春が楽しみになります。ぜひ、お試しください。

Credit
写真&文 / 元木はるみ - 「日本ローズライフコーディネーター協会」代表 -

神奈川の庭でバラを育てながら、バラ文化と育成方法の研究を続ける。近著に『薔薇ごよみ365日 育てる、愛でる、語る』(誠文堂新光社)、『アフターガーデニングを楽しむバラ庭づくり』(家の光協会刊)、『ときめく薔薇図鑑』(山と渓谷社)著、『バラの物語 いにしえから続く花の女王の運命』、『ちいさな手のひら事典 バラ』(グラフィック社)監修など。TBSテレビ「マツコの知らない世界」で「美しく優雅~バラの世界」を紹介。
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