コロナ禍の中、植物を育ててみたいというニーズの高まりとともに、植物のある暮らし方やガーデンセラピーに対して、関心を寄せる方も増えています。植物はなんだか難しそう…とか、広い庭がないと無理そう…と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、毎日の食事1つからでも、ガーデンセラピーを体感することができます。今日はそんな方法を1つ、ご紹介していきますね。

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ガーデンセラピーとは?

植物と共に暮らすことは、メリットがたくさんあり、ストレスを減らして、病気の発生を抑え、健康づくりにも役立つことをご存じですか? 単なる趣味や娯楽ととらえられがちな、ガーデニングやアロマセラピーなどは、私たちの心身の健康維持に、とても大きな役割を持っているのです。このように暮らしの中で植物から癒やしを得ることを『ガーデンセラピー』と呼びます。

ガーデンセラピーは、園芸・食事・芳香・森林・芸術療法の5つの自然療法の総称。例えば、緑の多い公園を散歩し、木々の中で深呼吸することは森林療法に。風や土、葉や花の香りを感じたら芳香療法に。落ち葉や枯れ枝は芸術療法の素材になるのです。アイデア次第で気軽に取り入れられそうな気がしませんか?

ガーデンセラピーの食事療法とは?

ガーデンセラピーの療法の一つに、食事療法があります。一般的に、量やバランスを考えた食事など、食で健康管理をすることが、広い意味での食事療法ですが、ガーデンセラピーにおける食事療法は、自分で育てたハーブや野菜を調理し、体調や気分に合わせて食べたり、ハーブティーを飲んだりすることを指します。

こちらは自家製ローズマリーシロップのソーダ
こちらは自家製ローズマリーシロップのソーダ

食事療法を実践してみようと思ったら、意識したいポイントが1つあります。それは、続けること。特別なことをするのではなくて、ごはんに味噌汁…といった日常の食事に、ハーブを取り入れることを習慣づけることが大事!

というのも、ガーデンセラピーは続けることによって、作用を発揮します。1年に1回、特別に身体に優しい食事をするのではなくて、1カ月に1回・1週間に1回、毎日、というように、ハーブを意識して摂取してみてほしいのです。難しいことは続きません。簡単にできるアレンジレシピをいくつか用意しておくと、取り入れやすくなりますね。

万能調味料・ハーブの甘酢を作ろう

というわけで、私がいつも常備している万能調味料・ハーブの甘酢をご紹介します。おいなりさんを作ったり、野菜と鶏肉の甘酢あんかけを作ったりと、とても重宝しています。

ハーブの甘酢

使っているハーブは、ハイビスカスとローズヒップの2種類です。

ハイビスカス

この赤色は、ハーブのハイビスカスによる色素です。ハイビスカスというと、カラフルな花が咲くものをイメージするかもしれませんが、ハーブとして使われるのは、食用ハイビスカス・ローゼルという種類のもの。

食用ハイビスカス・ローゼル

ハイビスカスには栄養素がたくさん。クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸などの植物酸、アントシアニン色素、粘液質、ペクチン、ビタミン、ミネラルなどを含み、私たちの美容と健康をサポートしてくれるハーブです。

特に注目したいのが、クエン酸の働き。クエン酸は、ミネラルの吸収を助け、新陳代謝を活発にする作用や、身体を錆びつかせ、老化を促進する活性酸素を攻撃する抗酸化物質の働きを助ける作用を持っています。

新陳代謝を促進しながら、血管やお肌の老化防止にも一役買ってくれるなんて、積極的に摂りたいハーブの1つですね。花ではなくガクの部分を乾燥させたものが、ハーブティー用に販売されています。

ローズヒップ

ローズヒップ

ローズヒップは、レモンの20~40倍のビタミンCを含むといわれ、“ビタミンCの爆弾”との異名も。疲労回復作用が期待できるハーブです。また、日焼けをした後に飲むと、紫外線の肌への影響を抑え、シミやソバカスを防いでくれますし、コラーゲン生成を助け、肌の再生を促してくれます。

ドッグローズという種類のバラの実が食用となります。こちらも乾燥されたものが、ハーブティー用に販売されています。

こちらの2種類のハーブは、ハーブ専門店・ウェブで購入可能です。

万能調味料・ハーブの甘酢の作り方

【ハーブの甘酢の材料】

【ハーブの甘酢の材料】

◯酢 150ml

◯きび砂糖 大さじ4

◯天然塩  小さじ1

◯ドライハーブ
ハイビスカス 大さじ1
ローズヒップ 大さじ1

◯保存瓶

【ハーブの甘酢の作り方】

1. 瓶は煮沸消毒しておきます。

2. 鍋に酢・きび砂糖・天然塩を入れて、ひと煮立ちさせます。

鍋に酢・きび砂糖・天然塩を入れて、ひと煮立ちさせます

3. 火を止めて、ドライハーブを入れて、一晩置きます。

3、火を止めて、ドライハーブを入れて、一晩置きます

4. ハーブを濾して、保存瓶へ入れて完成。

この甘酢を使用して、大根の浅漬けを作りましょう。

大根の浅漬け

大根を輪切り半分にして、甘酢を入れて漬けて一晩置けば出来上がりです。仕上がりはほんのりピンク色になって、見た目にも可愛らしいです。

ぜひ毎日のごはんに、ガーデンセラピーを取り入れてみてくださいね。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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