心と体の疲れを癒してくれる、アロマテラピー(芳香療法)。興味はあるけれど、精油(エッセンシャルオイル)の種類はたくさんあるし、使い方がよく分からない…と、難しく感じる方もいるのではないでしょうか。アロマテラピーの中でも、芳香浴はおうちで気軽に楽しめる方法です。初心者でも取り組みやすい、オレンジ・スイートを使ったリラックス・ブレンドをご紹介しましょう。

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太陽の恵み 明るい香りのオレンジ・スイート

オレンジ・スイート(Citrus sinensis)の精油は、オレンジの果皮から圧搾法で抽出したもので、親しみやすく、明るい香りです。多くの日本人にとって、みかんは子どもの頃から親しんでいるもの。皮を剥く時に弾ける、ぱっと華やぐような香りは、みなさんよくご存じではないでしょうか。まさに、あの香りです。原産地はインドや中国ですが、現在は、アメリカ、イタリア、スペイン、ブラジルが、主な生産地となっています。

オレンジ・スイートは、ほっとくつろぎたい時、安眠したいと思う夜に、ぴったりの精油です。また、胃腸の働きを助ける作用もあります。

【アロマレシピ】オレンジ・スイートのリラックス・ブレンド

明るい気持ちにしてくれるオレンジ・スイートと、鎮静効果のあるラベンダー(Lavendula angustifolia)は、相性のよい組み合わせです。ラベンダーは、心と体の緊張を和らげ、落ち着かせる効果があります。このブレンドは、寝る前に焚くと安眠に導いてくれます。ちょっとくよくよと気分が落ち込む時など、試してみてください。また、なんとなくおなかの調子が悪いとぐずるお子さんを寝かしつけるのも助けてくれます。はしゃいで興奮している小さなお子さんの寝つきにも効果的。しばらくするうちに落ち着いて、すっと眠ってくれます。

芳香浴レシピ: オレンジ・スイート3滴 + ラベンダー2滴

芳香浴にはいくつかの方法がありますが、日常的に行うには、火の扱いの心配がない、超音波式のアロマディフューザーを使うのがオススメです。商品によって対応する空間の広さが異なるので、使う場所に合わせて選んでみてください。使用後はよく乾燥させて、汚れを拭き取るのを忘れずに。そのまま放置しておくと雑菌が繁殖するので、注意しましょう。

精油はアロマテラピー専門店での購入が安心です。下記に取り扱い時の注意をまとめましたので、ぜひご一読ください。

〈精油を使用する際の注意〉

  • 原液を皮膚につけない。ついたらすぐ石鹸で洗い流す。
  • 飲用しない。目に入れない。
  • 火気に注意する。
  • 医師による治療や投薬を受けている場合は、必ず当該医療機関に相談する。
  • 3歳未満の乳幼児には芳香浴以外は行わない。また3歳以上であっても使用量を半分以下にし、十分注意を払う。
  • 高齢者、既往症のある方は半分以下の量を目安に。妊娠中は体調を考慮し、芳香浴以外のアロマテラピーを楽しむ場合は十分注意する。

〈精油の保管・保存について〉

  • 直射日光と湿気を避け、火気のない冷暗所に保管する
  • 子どもやペットの手の届かないところへ保管し、誤飲に注意する
  • 開封後1年以内を保存期間とし、柑橘系の精油は半年以下を目安にする。香りに異変を感じたら使わない。

〈精油の品質について〉

  • 次の内容を箱やラベル、使用説明書で確認できるものを選ぶ。
    ブランド名、品名、学名、抽出部分(位)、抽出方法、生産国(地)または原産国(地)、内容量、発売元または輸入元。

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Credit


アドバイス/髙畠美穂
AEAJ(公益社団法人・日本アロマ環境協会)アロマテラピー・インストラクター。JAMHA(特定非営利活動法人・日本メディカルハーブ協会)メディカルハーブコーディネーター。香りとクラシック音楽が大好き。

文/萩尾昌美

〈参考文献〉

木田順子(2015)『あたらしいアロマテラピー事典』高橋書店

和田文緒(2008)『アロマテラピーの教科書』新星出版社

写真/1)VAlekStudio/2)ElenaGaak/3)hagiwara4)Nanako Yamanaka/Shutterstock.com

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