朝起きたら庭を回って、その日使うハーブたちを収穫。庭の恩恵に感謝して、ハサミを入れます。それを使って、ハーブティーを飲んだり、お料理を作ったり…と日々活用しています。ハーブは生活に役立つ香りのある植物を指します。食欲促進・消化促進・抗炎症・抗菌など、健康維持に役立つ作用も多くありますから、摂らないなんてもったいない! 今回は、簡単にできるハーブの豆サラダのレシピをご紹介します。
目次
ハーブをおいしく食べるためには、日々の管理も大事!
まずは、お庭やプランターで、ハーブを栽培しましょう。ハーブとは、もともとラテン語で「草」を意味する言葉で、まさに雑草のように丈夫。放置しても枯れることは少ないですが、「そこにただ生えている」状態と、「食べておいしい・飲んでおいしい」状態は似て非なるもの。ぜひ、おいしく使える状態を維持できるように、ハーブを育ててみましょう。
そのために必要なのは、剪定。ハーブは剪定することで、新芽が伸びてくれます。下のほうの古い葉は緑が濃くゴワゴワしているけれど、新しく出てきた芽は、色も薄くて柔らかいのが特徴です。新芽は食べた時の口当たりがよく、苦みなども少ないのでおすすめです。
剪定は特別意識して行わなくても、使う分だけちょこちょことカットするだけでOK。管理に慣れてきたら、梅雨前・霜が降りる前には、全体的にサイズダウンするよう、1/3~1/2程度、枝の本数を減らします。これは、お住まいの地域やハーブの種類によって異なりますが、怖がらず剪定をしてみてください。
ハーブの豆サラダの材料
豆がパクパク食べられる、彩り豊かなハーブの豆サラダを作ってみましょう。ハーブが入ると、風味が増しておいしく感じられるメリットも。いつもの料理も、ちょっとした一皿に変身しますよ。ぜひ作ってみてくださいね。
材料
◯ミックスビーンズ 1袋(50g)
◯ベーコン 1/2枚
◯フレッシュハーブ 小さじ1~大さじ1程度
左からタイム・オレガノ・モスカールドパセリ・ローズマリーです。
タイムとローズマリーは刺激が強いので、使用する量は加減してくださいね。すべて用意するのが難しい場合は、この中から1~2種類でもOKです。刻んだ葉の量は、全種類合わせて小さじ1~大さじ1程度あれば十分です。
◯玉ねぎ 1/8個
◯ミニトマト4個
◯ドレッシング
・米酢 小さじ1
・オリーブオイル 小さじ1
・砂糖、塩、コショウ 少々
ハーブの豆サラダを作ろう
作り方をご紹介します。
1. フレッシュハーブを細かくカットして、ボウルに入れます。
左から、タイムは葉を1枚ずつ。オレガノ、モスカールドパセリ、ローズマリーは、細かくカットします。ハーブは最後に足すこともできるので、お好みで調整してください。
2. 玉ねぎをみじん切りに、ミニトマトを半分にカットして、ボウルに加えます。
3. ミックスビーンズをボウルに加え、軽く混ぜ合わせます。
4. ベーコンを細かく刻み、フライパンでカリカリに炒めてから、ボウルに加えます。
すべてボウルに入ったところです。
5. 別の器にドレッシングの材料をすべて入れ、よく混ぜ合わせ、ボウルへ加えます。
6. ボウルの中身をよく混ぜ合わせたら、冷蔵庫に入れて少し味を馴染ませて完成です。
お庭で健康づくり! ガーデンセラピーを始めよう
植物のある暮らしを通じてストレスを減らし、病気の発生を抑え、健康づくりに役立たせる『ガーデンセラピー』という自然療法があります。ガーデンセラピーには、園芸・食事・森林・芸術・芳香の5つの療法(セラピー)があり、その中の1つに食事療法があります。
食事療法というと、一般的に糖尿病や高血圧など病気になった後、薬物治療と共に、運動療法・食事療法も取り入れて、病気をコントロールしましょうというイメージがありますよね。
一方、ガーデンセラピーにおける食事療法は、病気になる前に、庭やプランターでハーブや野菜を育て、お茶として楽しんだり、日々の食事に取り入れ、健康づくりに役立てること。特にハーブには、食欲促進・消化促進・抗炎症・抗菌など、健康維持に役立つ作用も多くありますから、摂らないなんてもったいないのです。
そして、植物を育てるガーデニングは、単なる趣味の域にとどまらず、庭は健康を作る場にもなっているわけです。いろいろな自然療法を暮らしの中に取り入れることは、ストレスを減らし、健康づくりに繋がります。ぜひ、自然や植物のある暮らしを楽しみましょう。
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -
ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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