花留めがポイント! セリアのバスケットに旬を活ける♪ プチプラ花コーデ Vol.77
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
目次
ナチュラルスタイルのアレンジに挑戦
セリアで北欧風のバスケットを見つけました♪ 横長のバスケットは、少しの花でもボリューム感のあるアレンジができるアイテム! このバスケットの商品名は「水彩バスケット 長角」というものでした。
さっそく、このバスケットに花を活けてみたいと思います♪
まずは、バスケットに花を活ける準備を
バスケットには、水を入れることができません。そこで、花を活けるときは、水を入れる容器が必要になります。
器の中に入れておく水入れは「落とし」と呼ばれます。バスケットに花を活ける場合の落としは、身近なものでOK。100均で売っているガラス瓶やジャムの空き瓶など、水を入れられるものを用意します。
今回は、飲み終わって空になった、ペットボトルにアレンジしてみました♪ ペットボトルは口が狭いので、花が少なくてもまとまりやすい点がおすすめです。
ペットボトルの容器を「落とし」にリメイク!
バスケットに花を活けるため、水を入れる落としの役目にしたのはペットボトルです。これをさらに、花がまとまりやすく挿せるようにリメイクしていきます!
ペットボトルのほかには、セロハンテープとハサミを用意。
最初に、ペットボトルのキャップを外します。
ハサミでペットボトルをカットしていきます。バスケットの高さより少しだけ低めにして、ハサミでチョキチョキ。
飲み口付近も同じように、チョキチョキとカットします。
カットしたペットボトルの底の部分に、あとでカットした飲み口がある部分を逆さにして写真のように入れ込みます。
このとき、下の部分と上に乗せた部分の幅を合わせるようにカットしながら調整。
調整したら、合わせた2つをセロハンテープで3~4カ所ほどとめます(画像は分かりやすいようにマスキングテープを使用しました)。
さっそく、これに水を入れて、バスケットの端のほうに置きます。
ここに、花を入れていきましょう♪
スーパーの束売りで旬を発見! いま飾りたい花♪
落としを入れて準備したバスケットに花を活けましょう♪ 花はスーパーで、写真の束売りを発見!
秋が旬のキクやリンドウに、少し紅葉したユキヤナギの葉が入って498円! とってもお買い得♪ ひと目でこの花束にしよう!と決めました。
特に気に入ったのは、このキク。いま、いちばん飾りたい花です。
花びらがとても繊細で、先端のほうが白くグラデーションに。まるで花火のような印象の花姿が美しいです。
キクを見ると、花そのものが芸術的! と心を奪われます。自然の造形美ですね♪
以前は仏花のイメージが強かったキクですが、最近ますます進化して、華やかなものが出回るようになりました。特に秋は、他の季節より多くの種類があっておすすめです。しかも、キクって長もちなんです。
束売りに入っていたのは、キクのほか、同系色のリンドウと紅葉したグリーン。形が違う花材が入っているのも、買いのポイントです。キクとリンドウは花形は違いながらも色が似ているので、アレンジにニュアンスが出ます。
リンドウは、1本に花が数輪ついているので、ボリュームアップ効果も。
紅葉がかったユキヤナギは、アレンジのアクセントになります。
花の処理や切り分け方、水あげのコツは…
花を活ける前に、それぞれの花の下準備をしましょう。
まずはキクから。キクは下のほうの葉を落とします。
葉が水に浸かってしまうと、水が腐りやすくなります。そこで、水に浸かる部分の葉は取り除いておくことが、花を長もちさせるコツです。
葉を取ったら、活ける直前に茎を手で折ります! キクはハサミを使わずに手で茎を折ったほうが、水あげがいいのです。
茎を折ったら、素早く水の中へ。
キクはアレンジの主役なので、正面を向けて入れます。
ペットボトルは、落としと花留めを兼ねています。口が狭いおかげで、キクの顔の角度がちょうどよく収まりました!
続けて、リンドウを♪
このリンドウは1本に3段、花がついていました。それぞれ茎が活用できるように分けていきます。リンドウも、茎を手で折ることで水あげがよくなる花。手で折って、丈を短くしました。
折ったリンドウはまずは2本を、キクの横や後ろに♪ 上から見ると、このようになっています。
残りの1本は、どんな感じに入れよう…と、一瞬悩みました。私は悩んだ花材は、アレンジするのをやめて、仕上げのときに使うようにしています。そのため、先にユキヤナギを活けることにしました。
ユキヤナギも丈が長いので、アレンジに合うように短く切っていきます。
バスケットとのバランスを考えて、どの部分をどのようにカットしたら有効に使えるかな? と枝を観察しながら、カットする場所を決めます。
結果、写真のようにカットしました。ユキヤナギもキク同様、水に浸かる部分の葉を落としておきます。
カットしたユキヤナギを1本手に取り、先にアレンジした花とのバランスを考えながら入れていきます。
1本めは横になびかせるように♪ 2本め、3本めと入れて、残しておいたリンドウで仕上げます。
北欧風バスケットとのバランスはこんな感じに。これで完成です♪
アレンジした花は、玄関や自分のお気に入りの場所など、好きな所に飾ります。今回は、テーブルの中央に置いてみました。
高さがあまりない横長の器は、テーブルの中央に置いても会話の邪魔にならないのがいいですね。
もっと北欧風を楽しむスタイリングのポイント
花を活けたセリアのバスケットは、そのまま飾っても素敵ですが、スタイリングをするのもいいですね。ここでは、身近なものを使ってスタイリングを楽しんでみましょう。
クッキングシートを敷く
バスケットの下に、英字がプリントされた紙を1枚敷くと、カジュアルでおしゃれな印象になります♪ 使った紙は、ダイソーにあるクッキングシートです。
クッキングシートはわざと手でクシャクシャっと握ってシワを作り、それを広げます。バスケットに対し、やや斜めに敷くのがポイントです。こうすることで、よりナチュラルな印象に。
使っていない布を活用
使わない布やハギレなどを、器の中に敷くのも素敵です。
柔らかい印象が加わり、来客があるときなどにもおすすめ。さりげない花あしらいになります。
アレンジした花と似た色の布を合わせるのも効果的。また違った印象になります。
いろいろと試してみるのも楽しいです♪
今回の材料をご紹介
【材料】
*使用花材*
・キク
・リンドウ
・ユキヤナギ
以上スーパーの束売り498円
*その他*
・バスケット(セリア)…100円
合計598円(税抜)
ほかに、ハサミ、飲み終わったペットボトル、セロハンテープを用意。
このペットボトルの活用法は、もちろん背が高いバスケットなどにも有効です。ペットボトルは口が狭いので、ご紹介したようにアレンジがまとまりやすくなります。
これからは、花が長もちする季節になりますね! 秋の花をいろいろと楽しみたいと思います。
Credit
川守由利子
『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。
花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
http://bouquet-doux.com
https://www.instagram.com/bouquetdoux_flower
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