フラワーショップ「Bear(ベア)」の熊坂英明が届ける、花の最旬ニュース。花市場で出合った旬の花からセレクトした、珍しかったりおもしろかったりする花やグリーン、実ものを、独自の視点で語り、紡ぎ、ブーケやアレンジで紹介していきます。
シンフォリカルポスという植物
ピンク色のまるい実がたくさんついた
不思議な植物
シンフォリカルポス
お客様に名前を伝えても
一回で聞き取れないで「え?」となる
スイカズラ科の低木で
一般的には白い品種が多く出回っている
白やグリーンぽい品種も可愛いのだけれど
ピンクの実ってあんまりないから
つい買いたくなる(売りたくなる)
マジカルなんとかという品種が数種あって
今回のは‘マジカルトレジャー’という
魔法の宝ってことなのかな
シンフォリカルポス‘マジカルトレジャー’
とひとつづきになると
やはり一回で覚えられる気がしない
本来の植物名じゃなくて
いいかげんな名前で流通している植物も
多い中で難しいままだ
変な和製英語で名前がついたら
日本人以外通じないけどね
それはともかく夏の終わりから
秋にかけてにしか出てこないので
前からあるんだけど
「初めて見たー」なんて人もいて
名前を教えてあげても
だいたい覚えてないパターンの植物
シンフォリの枝を活かして
お客様からのご依頼で
狭小スペースに置けるようなお祝い
ということで15cm角のスペースで
縦に長いデザインで使用
360度から見えるので
オールラウンドに制作
シンフォリカルポスはじつは
小さな丸い葉がたくさんついている
実と実の間なんかにも
個人的にはちらっと残しておく方が
植物らしくて好みだけれど
この葉がわりと乾くのが早い
今回はすべてとって色を楽しむように
上下をシンフォリカルポスのピンクで
中心にパープル
したから登るグリーンで
ちょっとだけ柔らかさをプラス
狭小スペースでもいい感じだったかな
思っていたよりも秋が急いできた感じで
日差しもすっかり秋色になってきた
Credit

熊坂英明
『ベア(Bear)』主宰。1997年より家業の生花店(東京・方南町)を継ぎ、短期渡欧や独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。色、香り、形などで本質を感じる“花”をコンセプトに、多種多彩な花を品よく紡ぐスタイルが人気。黒と茶でまとめられたシックでスタイリッシュなショップには、同じ花でも季節によって産地を使い分ける、こだわりの花が並ぶ。ウエディングやディスプレイなども手掛けるほか、旬のおすすめ花を本サイトで発信中。
http://www.fs-bear.com
https://www.instagram.com/bearflower_scape
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