フラワーショップ「Bear(ベア)」の熊坂英明が届ける、花の最旬ニュース。花市場で出合った旬の花からセレクトした、珍しかったりおもしろかったりする花やグリーン、実ものを、独自の視点で語り、紡ぎ、ブーケやアレンジで紹介していきます。
目次
ロシアンオリーブという植物
銀葉が美しくシャラっとした姿の枝
‟ロシアンオリーブ”といって
根付きの鉢物でも切り枝でも
どちらもいいかんじの植物
サイズ感と色がちょうどよくて
いろいろなものに入れたくなってしまう
‟ロシアンオリーブ”なんて名前だから
当然オリーブの仲間だと思うよね
誰がつけたんだろうか
じつはこの植物はオリーブとは
全然違うもの
ヤナギバグミの仲間で
グミ科の樹木
乾燥地帯の植物で丈夫なようだ
アレンジの脇役的グリーンだが
シュルッと伸びた感じとその色が
とてもよいアクセントになる
大きなアレンジに長いまま使って
開放感をプラスしたり
小さなアレンジに丁寧に入れて
立体感や奥行きを出したりするのに
余すところなく使える
ただしこのロシアンオリーブ
グリーンとしてはちょっと高価な部類
今回はわりと手頃な値段で買えたので
スタッフも心置きなく使っているが
毎回そういう訳にもいかないだろう
使い勝手がよいけれど
流通量が少ないから
どうしても割高になっちゃう
手頃な値段で買えるようになったら
いいなぁと思うグリーンだ
パープルのトウガラシ
‘パントミーアパープル’という名の
トウガラシ
アレンジの真ん中に鎮座する
紫色の尖ったものが
‘パントミーアパープル’だ
いろんなトウガラシがあるの知っている?
赤以外に黄色、オレンジ、グリーン
ブラックなど
でもこんなきれいな色のトウガラシ
あまりお目にかからない
ブラック系の品種に近いと思うけど
あまりに綺麗なので
アレンジや花束に入れまくり(笑)
半分はドライで綺麗に色が残るか
実験中
Credit

熊坂英明
『ベア(Bear)』主宰。1997年より家業の生花店(東京・方南町)を継ぎ、短期渡欧や独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。色、香り、形などで本質を感じる“花”をコンセプトに、多種多彩な花を品よく紡ぐスタイルが人気。黒と茶でまとめられたシックでスタイリッシュなショップには、同じ花でも季節によって産地を使い分ける、こだわりの花が並ぶ。ウエディングやディスプレイなども手掛けるほか、旬のおすすめ花を本サイトで発信中。
http://www.fs-bear.com
https://www.instagram.com/bearflower_scape
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