植物を育てたり、植物と触れ合ったりしながら、心と体がより健康になることを目指すガーデンセラピーが注目されています。植物で人を癒やし、さまざまな効果が見込める「園芸療法」についてご紹介します。
植物による癒やしを体感しませんか? 人や自然とつながる園芸療法
花や木を育て、自然と触れ合いながら心と体の健康維持、回復を目指します
園芸療法(Horticultural Therapy)は、簡単にいえば植物で人を癒やす療法です。1950年代以降に欧米から園芸をセラピーの手段として活用し、効果をあげています。
花や木を育て、身近にある自然とのかかわりを通して、心の健康、体の健康、社会生活における健康の回復をはかるこの療法は、日本においても20数年ほど前から医療、福祉の業界を中心に研究、実践がすすめられており、今後さらに発展していくことが期待されています。

人と人、人と自然… 社会とのつながりを深める効果があります
園芸活動の効果として考えられることとして、次の4つの効果が考えられます。
- 心理情緒的・精神的効果(感覚的・行動的)
- 身体機能的・生理的効果、身体の機能回復・維持・増進(リハビリテーション)
- 園芸作業そのものの楽しみ、やりがい(達成感、満足感、責任感)
- 社会心理的効果、植物を媒体とした人とのコミュニケーションから得られる効果
以上の効果が期待できることから、子どもたちの情操教育や身障者の社会参加などにも応用されています。米国では犯罪者の減少や社会復帰などにも大きな効果が報告されています。
したがって、園芸療法を実践するためには、農業、園芸、医療、福祉、心理、教育などさまざまな分野の知識や情報が必要になります。ガーデンセラピーにおいては、『4. 社会心理的効果、植物を媒体とした人とのコミュニケーションから得られる効果』に見られるように、「人と人」のコミュニケーションに重きがおかれています。
ガーデンセラピーは、「人と人」「人と自然」のコミュニティーによるセラピーといえます。
ガーデンセラピーの庭づくり
園芸療法で効果的な植物は、色彩的に華やかで、だれもが知っている季節の花や、野菜(特に果菜、葉菜類)、果樹などが挙げられます。
視覚、味覚、嗅覚などに訴える植物はより効果的でしょう。トマトでもミニトマトのほうが比較的育てやすく、収穫時期も長いため、オススメです。
園芸療法においては植物を育てる楽しみを知識的に学ぶのではなく、花を咲かせたり実をつける喜びを体感することが最も大切になります。自分から率先して作業するように誘うことは、情操教育にも通じるため、子どもたちと一緒に行うこともオススメです。園芸療法はガーデンセラピーの中でも重要な療法といえます。


自宅で育てたい健康植物

Solanum lycopersicum
ナス科 ナス属
千果・ペペ・アイコ・イエローピコなどの品種が人気。

Allium schoenoprasum
ネギ科 ネギ属
セイヨウアサツキともいい、イチゴとの相性がよい。

Apium graveolens var. dulce
セリ科 セロリ属
消化促進になり、血圧を下げたり、毒素排出の作用がある。

Vaccinium vitis-idaea L.
ツツジ科 スノキ属
果実は美容と健康によいと人気が高い。

Vaccinium corymbosum.
ツツジ科 スノキ属
生食だけでなくジャムにしてもおいしい。
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