庭の花をサラリと活ける 「秋の花の十五夜アレンジ」
フラワー&フォトスタイリスト、海野美規さんのWeb上アレンジメントレッスン。季節の花をサラリと活ける感覚を身につけて、素敵な大人になりましょう。難しい決まりやテクニックは一切なし。ちょっとしたコツと自由な発想で、アレンジメントが上手になりますよ。今回は中秋の名月、十五夜を演出する秋の花を飾ったアレンジをご紹介。お花を飾って、お月見団子をいただきましょう

秋の七草というと、萩、桔梗、葛、藤袴、女郎花、撫子、尾花(ススキ)。
全部揃えるのは難しいので、この中のどれか手に入るものを選んで、アレンジしてみてもよいと思います。もし、お花屋さんでどれにしようか迷ったら、秋の七草を思い出して、選んでみてもよいですね。
また、秋の七草、お月見セットのような花束もお店に並ぶこともあります。
そのようなセットを買うのもよいかもしれません。
<使った花>

コスモス
トルコキキョウ
ハギ
ワレモコウ
ススキ(穂がついていません)
その他、ニチニチソウなど庭の草花をちょっと加えて、お月見風のアレンジに。
トルコキキョウは、花屋さんで見つけた鉢植えのもので、小ぶりな花がとても可愛らしく、アレンジにも使いやすいものでした。水揚げもよく、長持ちします。
<器>


和の風情のある瓢箪型のバスケットを器にしました。
中には、プラスチックのカップを入れてあります。
<手順>

最初に萩を入れて、だいたいのアウトラインをつくります。
それから、トルコキキョウ、コスモスなどの花を入れていきます。

お月見で大事なものといえば、お月様にお供えする白いお団子。月に見立てて白いお餅で、十五夜にちなんで15個だそうです。
お月見のお団子は、関西と関東で違いがあり、また地方によっても個性があるようで、とても興味深いですね。
私の住む静岡県中部では、丸いお餅の真ん中をくぼませた形の「へそもち」というのがお月見団子です。おへその部分にあんこをのせるのがもともとのようですが、今では、こしあんがお餅の中に入っています。へそもちの由来は、徳川家康が子どもの頃、今川家の人質として駿府城に暮らしていた時に、三河からのおつきの人が、なんとか元気になるようにと食べさせたのが始まりとされています。
家康が5~8歳頃のこと。まだ幼く、寂しい思いをしている子どもを楽しい気持ちにさせようとしたのか、食欲を増進させようとしたのか、「おへそ」としたのが面白いお餅です。へそもちは、中秋の名月の前、2日ほどしか店頭に並ばない季節限定のお菓子で、売り切れ必至です。うっかり買いそびれないようにしないといけません。
あら、今回はついお話が花より団子になってしまいましたね。
Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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