愛犬のおやつに。手作りRicottaを使ったヘルシーなチーズケーキ
いよいよ夏本番。暑くて食欲がなくなりがちな日が続きますが、そんなときも冷たくさっぱりしたチーズケーキなら美味しく食べられそう。ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんに、愛犬も一緒に味わえる、リコッタを使ったヘルシーなチーズケーキの作り方を教えていただきます。
目次
リコッタを手作り
いよいよ夏本番。夏になると、人間と同じように、犬たちも食欲が落ちてきます。暑い季節にも負けないように、ごはんやおやつにひと工夫したいところです。
以前、手作りのカッテージチーズをご紹介しました。今回は手作りチーズの第2弾として、リコッタをご紹介します! といっても、作り方、材料はカッテージチーズと同じです。
そして手作りリコッタを使って、愛犬用にチーズケーキを焼いてみませんか。もちろんノンシュガー、ノンオイルでとてもヘルシーです。
愛犬あんも大好きなチーズケーキ。冷たくすると、暑い時も食が進みます。
リコッタとカッテージチーズ
牛乳にレモン汁や酢を加えて加熱すると、固形分と液体に分離します。この固形分がカッテージチーズで、液体が乳清(ホエイ)。そして、この乳清(ホエイ)を牛乳などとともに再加熱してできた固体が、リコッタです。どちらもフレッシュチーズと呼ばれるものです。
Cottage Cheese カッテージチーズは、イギリスの農家で生まれ、アメリカで発展したチーズ。脂肪分が普通のチーズの1/2以下と少なめです。
Ricotta リコッタ は、イタリア生まれのチーズで、乳清(ホエイ)を加熱するので「二度煮る」という意味から「リコッタ」という名前がついています。こちらも、低脂肪、低カロリー。さっぱりとした味でとても食べやすいチーズです。なかには、乳清(ホエイ)に生クリームなどを加えて再加熱した、よりクリーミーでコクのあるリッチな味わいのリコッタもあります。
リコッタは、ラビオリやラザニアなどのお料理に使われたり、南イタリアでは焼き菓子、揚げ菓子にもたっぷりと使われているそうです。
リコッタ 材料と作り方
<材料>
- ホエイ 200ml
- 牛乳 200ml
- レモン 少々
この分量で、リコッタが約100gできます。
ホエイは、カッテージチーズを作るときのほか、ヨーグルトを水切りしても取り出せます。
<作り方>
- 鍋にホエイと牛乳を入れて火にかけます。沸騰させないように中火にします。
- ふつふつと気泡が出てきて、沸騰直前(80℃くらい)になったらレモン汁を入れて火から下ろします。
すでに分離しているようでしたら、レモン汁は入れなくてもよいです。
- ザルやコーヒーのドリッパーにサラシなどを敷いて、濾します。
- 水気が切れたら出来上がり。
カッテージチーズもリコッタも、作ったあとにホエイが残ります。
ホエイは繰り返し使えます。
リコッタを使ったチーズケーキ
<材料> 直径13cmの丸型
- リコッタ 200g
- 卵黄 2個分
- 卵白 2個分
- アーモンドプードル 大さじ2
リコッタはカッテージチーズで代用もできます。
<作り方>
- リコッタを泡立て器で混ぜて滑らかにします。
- 卵黄を2回に分けて入れ、よく混ぜます。
- アーモンドプードルを入れて混ぜます。
- 別のボールに卵白を入れて、ツノが立つくらいに泡立ててメレンゲを作ります。
- 3に4のメレンゲを入れて、ゴムべらで泡をつぶさないように混ぜます。
- 型に流し入れ、170℃のオーブンで30〜35分ほど焼いて出来上がり。
暑い夏には、冷たいチーズケーキが美味しいですね。
リコッタといえば・・・
リコッタといえば、パンケーキを思い浮かべる方も多いかもしれませんね。
シドニー発の世界一の朝食といわれたあのお店のスペシャリテということで、大人気となりました。私が持っているビル・グレンジャーさんの料理本『SYDNEY FOOD』も、巻頭のお料理がやはり「Ricotta hotcakes with honeycomb butter」です。大きな写真が、また美味しそうで美味しそうで! この本は、まだ日本に進出するずいぶん前に、オーストラリアを旅行してきた友人が、「シドニーですごーく流行ってたよ〜」と言ってお土産に買ってきてくれました。それからあれよあれよという間に、日本でも大人気に。
私は海外のお料理本が大好きです。ただ眺めているだけでも、なんだかワクワク。この夏は、お料理本を引っ張り出して、おうちで美味しく楽しむとしましょう。愛犬と一緒にシドニー気分になれるかもしれません!?
今回のリコッタチーズケーキの生地は、型に流し込んでオーブンで焼いていますが、同じ生地をフライパンで焼けば、スフレタイプのパンケーキになります。こちらもどうぞお試しください。
Credit
写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
https://www.annegarden.jp/
参照:『チーズ好きに贈るチーズレシピ』磯川まどか/著 文化出版局
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