フラワーショップ「Bear(ベア)」の熊坂英明が届ける、花の最旬ニュース。花市場で出合った旬の花からセレクトした、珍しかったりおもしろかったりする花やグリーン、実ものを、独自の視点で語り、紡ぎ、ブーケやアレンジで紹介していきます。
目次
ヒペリカムという植物
オトギリソウ属の植物の総称で
落葉から常緑の低木のことで
赤い実のついた植物を見たことが
ある人も多いだろう
自分の記憶の中では
20数年前に初めて市場で見たときは
なんて可愛い実の植物なんだ! と
一生懸命買っていたのを思い出す
現在では輸入のヒペリカムが
通年流通しており
品種も豊富で
グリーン、レッド、ピンク
オレンジ、ブラウン、ホワイト
ブラックに近いものもあり
あまり新鮮なイメージはない

しかも一年中出回っているので
一体いつがシーズンなのか
分かからない人も多いのではないか
じつはこの植物
夏が花の咲く時期で
夏の中盤から実になり
秋に紅葉するまでが美しいシーズン
「実」を鑑賞するもの以外に
「葉」を鑑賞する品種もあり
かなり幅がある植物なのである

今回市場で出会ったのは
「実」と「葉」の両方が楽しめる品種
‘オータムサプライズ’
ヒペリカムの花は黄色いものが多く
開花から散るまでが比較的早く
花よりも「実」や「葉」を
楽しむものが多い

‘オータムサプライズ’は少し明るめの
グリーンの葉に白い斑が
霜降り状に入る
実はピンクがかった茶色の
明るい色でサイズも小さめで
わりと万能なカラーリングがGOOD
ジニア‘ジャイアントオレンジ’のサマーブーケ
ジニア(ヒャクニチソウ)というと
長持ちしない花のイメージだが
この品種は自分史上よく持つ
夏のちょっと涼しい朝や
夕暮れ時の風を意識して
まだもう少し先の秋を感じつつ
ふわっと束ねてみる

咲き方や色にバラつきのある
ジニアが表情豊かに
ふわっと飛び出した
スモークグラスが風に靡く

単調に見える色合いの中に
複雑なヒペリカムが
移りゆく変化と
つなぎの役割を果たし
ブーケの印象を整えてくれる

輸入のスティック状のヒペリカムに比べ
国産のヒペリカムはスプレー状で
分けてもよし
そのままナチュラルに使ってもよし
葉の保ちもいいので
夏から秋にかけてはベストシーズン
ガラスに数本飾るだけでも可愛い
ヒペリカムのベストシーズンを
楽しんでね

Credit

熊坂英明
『ベア(Bear)』主宰。1997年より家業の生花店(東京・方南町)を継ぎ、短期渡欧や独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。色、香り、形などで本質を感じる“花”をコンセプトに、多種多彩な花を品よく紡ぐスタイルが人気。黒と茶でまとめられたシックでスタイリッシュなショップには、同じ花でも季節によって産地を使い分ける、こだわりの花が並ぶ。ウエディングやディスプレイなども手掛けるほか、旬のおすすめ花を本サイトで発信中。
http://www.fs-bear.com
https://www.instagram.com/bearflower_scape
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