育てる・食べる・飲む・香る・愛でる、と幅広い楽しみ方がある植物・ハーブ。ハーブとはラテン語で「草」を意味する「ヘルバ(herba)」に由来する丈夫な植物で、園芸初心者さんにもおすすめなのです。ハーブは、日当たりと風通しがよければ、プランターなど限られたスペースでも栽培できる種類もあるので、ぜひ挑戦してみましょう。1カ月前に作ったハーブの寄せ植えが茂ってきたので、剪定を兼ねて収穫しました。収穫したハーブたちの活用方法をご紹介します!

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放置はNG! ハーブは剪定を繰り返しましょう

放置はNG!ハーブは剪定を繰り返しましょう

初夏になると、ハーブはグングン生長しますが、そのままにしておくと、これからやってくる高温多湿に耐えられません。放置したままはおすすめできません。というわけで、1カ月前に植えたハーブの寄せ植えを、剪定を兼ねて収穫しました(剪定の方法は、こちら)。

ハーブはもともと地中海沿岸などカラッとした気候を好む種類が多く、ジメジメした日本の夏は苦手なので、「株元が茂ったら剪定する」を繰り返し、風通しのいい状態をキープしましょう。最初はどこをどう切ったらいいのか分からず切るのが怖いかもしれませんが、だんだんと慣れてきて、分かってくるはず。切っても枯れたりしないので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

そして、ハーブは私たちの生活の中に取り入れることで、とても役に立つ効能を持っています。使わないなんて、もったいない!

今回は、寄せ植えにした、レモンベルガモット、ローズゼラニウム、オレガノ、イングリッシュブラックミントの4種類の効能と使い方をご紹介していきます。

レモンベルガモットの効能と使い方

レモンベルガモットとは?

レモンベルガモットとは?

シソ科の多年草・ベルガモットの近縁種で、濃い紫の花を初夏から夏に咲かせます。葉は優しくて爽やかなレモンの香りがします。お料理やハーブティーとして活用でき、消化促進作用や気持ちを落ち着ける作用があるそうですが、私のおすすめは観賞すること! 切り花やアレンジの花材として使ってみるのも面白いですよ。

なお、紅茶の香り付けとして知られるベルガモットオレンジと、このレモンベルガモットは異なる植物です。

レモンベルガモットを飾ってみよう

小さな花瓶に挿して、トイレに飾りました。葉に触れると、レモンに似た爽やかな香りがします。

レモンベルガモットを飾ってみよう

茎が短い場合や、少ししか飾れる枝葉がない場合には、このような小さな瓶が重宝しますよ。

ローズゼラニウムの効能と使い方

ローズゼラニウムとは?

ローズゼラニウムとは?

ローズゼラニウムはフウロソウ科の常緑低木。葉から取った抽出液は香料の原料にも使われるほど、強い芳香成分を持っています。お菓子の香り付けや、お茶、ポプリにと幅広く使えるハーブです。この香りは、自律神経やホルモン分泌のバランスを整え、ストレスによる不調や、女性特有の症状を和らげるといわれています。

使用できる部位は、葉・花・茎です。

 ローズゼラニウムのアロマバスでリラックスしよう

収穫したローズゼラニウムは、お風呂に入れて、アロマバスにしてみましょう。やり方はとても簡単。葉をお風呂に浮かべるだけ。洗濯ネットに入れておけば、後の掃除も簡単です。

ローズゼラニウムのアロマバスでリラックスしよう

お風呂に入りながら、ネットを手で揉むとすごく香りが立ちますよ。お風呂で深呼吸して、香りを身体に取り込んでくださいね。

オレガノの効能と使い方

オレガノとは?

オレガノとは

シソ科の多年草。古くから活用され、特に、イタリア、スペイン、メキシコ料理には欠かせないスパイスなんだそう。トマトとの相性がとてもよく、ピザやパスタソースに使うと風味が増してとてもおいしいですよ。

使用する部位は、葉・花・茎です。

オレガノは乾燥保存をしよう

オレガノは、次のお料理のタイミングまで、キッチンで乾燥させます。

オレガノは乾燥保存をしよう

乾燥させれば長期保存が可能です。ハーブを乾燥させる場合のコツは、直射日光を当てずに風通しよい場所でなるべく短時間で乾かし、瓶などの密閉容器に保存すること。ハーブの命は香り! 長時間だらだら干していると、芳香成分がどんどん揮発して無くなっていきます。大きな束にすると乾きににくいので、少量の束にして逆さに乾燥させます。

よい状態で保存できると、その後お料理などに使った際に、しっかり香りが楽しめますので、ぜひ意識してみてください。

イングリッシュブラックミントの効能と使い方

イングリッシュブラックミントとは?

イングリッシュブラックミントとは?

イングリッシュブラックミントは、シソ科の多年草・ミントの一種です。葉は、ハーブティーやソース、デザートなど幅広く利用できます。また、殺菌、防虫作用もあります。ハーブティーにする場合は、わざわざ乾燥させるのではなく、生葉を使うのがおすすめ! びっくりするほどの爽やかさが楽しめますよ。

イングリッシュブラックミントは抹茶と合わせて、爽やか冷茶を楽しもう

イングリッシュブラックミントはお茶にしてみましょう。夏は抹茶とブレンドして、アイスで飲むのが最高です。消化促進作用もあるので、食後のお茶にもぴったり!

【材料】 ※グラス2杯分

◯イングリッシュブラックミント 葉だけの状態で10g

◯抹茶     2g

◯氷      適量

◯お湯     300cc

【作り方】

1. イングリッシュブラックミントの葉を茎から1枚ずつ取り、軽く洗う

イングリッシュブラックミントの葉を茎から1枚ずつ取り、軽く洗う

2. ポットに葉を入れ、熱湯を300cc注ぎ、3分蒸らす

ポットに葉を入れ、熱湯を300cc注ぎ、3分蒸らす

その間にグラスに抹茶を1gずつ入れ、お湯を少量注ぎ、よく混ぜたら、氷をグラスいっぱい入れる

その間にグラスに抹茶を1gずつ入れ、お湯を少量注ぎよく混ぜたら、氷をグラスいっぱい入れる

分蒸らしたハーブティーをグラスに注いで完成!

3分蒸らしたハーブティーをグラスに注いで完成!

とっても色鮮やかなアレンジハーブティーの出来上がりです。

ハーブ栽培の楽しさは無限に広がる

このように、ハーブはいろいろなシーンで使える有用植物です。栽培も簡単にできますので、気になったハーブは育てるところからスタートしてみましょう。自分で育てたものを、食べたり飲んだりすることは、買ったハーブでは味わえない貴重な経験です。栽培の過程も楽しみながら、ハーブを暮らしの中に取り入れることができたら、毎日の生活もちょっとだけ変わるかもしれません。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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