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純白のキク‘サイレント’がメイン! 明るいグリーンと合わせて清涼感ある夏のアレンジに

純白のキク‘サイレント’がメイン! 明るいグリーンと合わせて清涼感ある夏のアレンジに

本格的な暑さが到来し、涼やかなものが恋しくなる季節。今回フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんに教えていただくのは、和のイメージが強いキクを洋風に使ったアレンジメントです。グリーンと白の組み合わせは清涼感にあふれ、夏のテーブルにピッタリ。目にも爽やかなアレンジをお部屋に飾りましょう!

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「洋」のイメージで

キクの夏アレンジ

キクというと「和」をイメージするかもしれませんが、じつはヨーロッパなどでも人気のある花の一つです。今回は、岩手県二戸市の生産農家「馬場園芸」さんが生産する美しいキク‘サイレント’をメインに、「洋」をイメージしたアレンジを楽しみました。

キク‘サイレント’は、大きく丸い形をしていて、純白の豪華な花です。この美しい白が映えるよう、また存在感のある花に負けないように、グリーンをふんだんに使いたいと思います。野趣あふれる感じと、夏らしい清涼感のある雰囲気に仕上げます。

アクセントに、キク‘バルティカサーモン’を。白+緑の中で、とてもよく引き立ちます。

キク
純白の大輪花‘サイレント’と、サーモンピンクの‘バルティカサーモン’。
キク
グリーンが爽やかな‘カントリー’。

アレンジメントに使った花

キクのアレンジの作り方
  • キク‘サイレント’

  • キク‘バルティカサーモン’

  • キク‘カントリー’

  • ギボウシ(葉と花)

  • アメリカアジサイ‘アナベル’

  • ナルコラン

  • ペパーミント

  • セージ

  • ススキ

  • カニクサ(つる性の植物)

  • その他、明るいグリーンの葉物

アレンジメントの手順

今回は、キクとグリーンを使ったアレンジ2種類をご紹介します。

一つは、ガラスのベースに投げ入れ。もう一つは、丸い小さな箱のアレンジです。

<ガラスのベースに投げ入れ>

キクのアレンジ
  1. ギボウシの葉、ナルコランをベースの縁にぐるりと一周入れます。
    キクのアレンジの作り方
  2. ペパーミント、セージを入れます。
    キクのアレンジの作り方 キクのアレンジの作り方

    *グリーンで大体の土台を作ります。
    キクのアレンジの作り方
    葉の土台ができたら、花を入れていきます。

  3. キク‘サイレント’を入れます。高低差をつけます。
    キクのアレンジの作り方

    キクのアレンジの作り方
    花の高さに高低差をつけます。
  4. ‘バルティカサーモンを入れます。
    キクのアレンジの作り方

  5. カントリーを入れます。

  6. キクの間にアナベルを入れます。
    キクのアレンジの作り方
  7. ギボウシの花を入れます。

  8. ススキを入れます。
    キクのアレンジの作り方

  9. 全体を見て、必要があればギボウシやミントなどを追加で入れます。

  10. 手前につる性の植物を、垂らすように入れます。
    キクのアレンジの作り方

  11. 最初に入れたギボウシの葉の向きなどを調整して完成。
キクのアレンジ

<丸い小さな箱のアレンジ>

キクのアレンジ

小さな箱にアレンジするこちらのアレンジでは、キクは‘バルティカサーモン’と‘カントリー’の2種類のみを使い、グリーンもカニクサやミントなど葉の小さなものを合わせました。

キクのアレンジ
アレンジの花材。
キクのアレンジの作り方
アレンジに使った丸い小箱。
  1. 箱の中に同じくらいの高さの「落とし」(水を入れられる缶など)を入れます。
    キクのアレンジの作り方
  2. つる性の植物(カニクサ)をぐるぐる回し入れます。
    茎はきれいにリース状にならなくても大丈夫。2〜3本のつるを重ねて入れます。
    キクのアレンジの作り方
    茎の根元はしっかり水に浸かるようにしておきます。

  3. ミントなどのグリーンを入れて、水面を覆うようにします。
    キクのアレンジの作り方

    *ここまでで、グリーンの土台を作ります。
    キクのアレンジの作り方
    ここから、グリーンの間にキクを入れていきます。

  4. キク‘バルティカサーモン’を、高低差をつけて入れます。
    キクのアレンジの作り方

  5. カントリーを入れて完成。
キクのアレンジの作り方

*キクは短めにしますが、立体的に見えるように高低差をつけます。

キクのアレンジの作り方
キクのアレンジ

ポイントは、合わせるグリーン

アレンジのグリーン

アレンジメントをする際は、花の組み合わせと同じくらい、葉のチョイスも大切だといつも思っています。

ひと口にグリーンといっても、葉の色はさまざまです。明るい黄緑色、深く濃い緑色、斑入り、シルバー系、紅葉した赤、オレンジ、黄色の葉。

形もいろいろですね。ギボウシのような丸い大きな葉、ススキのようなスーッと細長い葉、ナルコランのような茎の両側に葉が並んでいるものなど。

葉っぱだけでも、バリエーション豊かな素敵なアレンジになるくらいです。

アレンジのグリーン

いろいろな葉がある中で、アレンジのイメージに合うようなグリーンを選ぶのがポイントです。

今回は、純白の豪華なキク‘サイレント’に合わせて、全体に明るく、夏らしい清涼感のある雰囲気に仕上げたいと思いました。そこでグリーンは、なるべく明るい黄緑色と斑入りのものを選びました。

夏のキクアレンジ

スーッとしたススキを入れると、風に吹かれているような動きが出ます。手前につる性の植物を垂らすように入れました。こうすると、ガラスの中を隠すことができるのと同時に、ガラスから透ける光とつるの葉が、涼しそうな雰囲気を演出してくれます。

キクの夏アレンジ

明るいグリーンは、ガラスとの相性がいいですね。光に透けたガラス、水、グリーンは、とても写真栄えします。

馬場園芸の珍しい品種のキク紹介記事はこちら→https://gardenstory.jp/plants/57721
オンラインサロンのYouTube配信はこちら→https://youtu.be/iaqMxj7gYXI

Credit

写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
https://www.annegarden.jp/

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