簡単! おいしい! ヘルシーなノンシュガーの「発酵あんこ」を私と愛犬のおやつに
ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さん。愛犬あんのために、ごはんやおやつを手作りしています。そんな海野さんが今回作るのは、発酵あんこのどらやき。砂糖が入っていないのに、ほんのり甘くて美味しい発酵あんこを使って、愛犬と一緒におやつに食べたいどら焼きを手作りしてみませんか?
目次
砂糖を使わないヘルシーな発酵あんこ
あんこ好きにありがたい発酵あんこ。砂糖がまったく入っていないのに、ほんのり自然な甘味がとても美味しいあんこです。
米麹を使うことにより、時間をかけて糖化が進み、優しい甘味のあんこになります。あんこが大好きなのに、糖分が心配で…と思っている方にはとても嬉しい逸品です。もうすでに、発酵あんこのファンの方もいらっしゃることでしょう。まだお試しになっていない方は、ぜひ一度味わってみていただきたいです。少し時間がかかりますが、作り方はいたって簡単。炊飯器を使えば、ほったらかしでできます。
小豆は、ポリフェーノール、小豆サポニン、鉄分、食物繊維、善玉菌などなど、健康効果、美肌効果が期待できる栄養がいっぱいです。ノンシュガーの美味しい発酵あんこなら、安心していただけます。
ノンシュガーということは、愛犬のおやつにも使えますね。今回はどら焼きにしてみましょう。どら焼きの皮もノンシュガーの生地にしました。
あなたと愛犬とのおやつの時間にどうぞ。
発酵あんこどら焼きの材料
<発酵あんこ>
- 小豆 100g
- 麹 100g
- 水 400mlほど(炊飯器のおかゆモード、0.5合の目盛りに合わせる)
<どら焼きの皮>
- 薄力粉 50g
- 卵 1個
- 無糖ヨーグルト 50g
- ベーキングパウダー 小さじ1/2
*犬用はノンシュガーで作ります。
発酵あんこどら焼きの作り方
<発酵あんこ>
- 小豆を洗い、炊飯器にセットします。
水の量は、炊飯器の「おかゆモード」の全がゆ、0.5合のメモリに合わせます。 - 「おかゆモード」にセットしてスイッチを入れます。
*炊飯器を使わず、お鍋に入れて40〜50分ほど茹でても構いません。指で潰せるくらいの柔らかさになるようにします。 - 麹をポロポロにほぐしておきます。
- 小豆が炊けたら、蓋を開けて、60℃になるまで冷まします。
*まだ小豆が硬いようでしたら、お鍋に入れて加熱してください。指で潰せるくらいの柔らかさになるように。 - 60℃になったところで、麹を入れて混ぜます。
*水分が多いようでしたら、調整してください。 - 炊飯器の「保温」で8〜9時間。炊飯器の蓋はしないで、布巾をかけて発酵させます。
発酵器、ヨーグルトメーカーでも作れます。 - 時々かき混ぜます。
- 8〜9時間後、甘味が出てきたら出来上がり。
麹の白い粒が気になるようでしたら、ブレンダーなどで滑らかにします。
*犬が食べる場合は、滑らかな状態のほうが消化しやすいです。
*「渋切り」はしていません。小豆のエグミなどが気になる方は、おかゆモードで炊く前に「渋切り」をしてください。
*人間用はお好みで塩を入れると、味が引き締まり、甘さもより感じられるようになります。
<どら焼きの皮>
- 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるっておきます。
- 卵、無糖ヨーグルトを混ぜて、①の粉類を入れてよく混ぜます。
- 中火に熱したフライパンで焼きます。
焼きあがったどら焼きの皮に、発酵あんこをはさんで出来上がり。
*犬のどら焼きは、あんこを少なめにします。また、小さくちぎってあげてください。
私も愛犬あんも、おやつは幸せ
おやつという言葉は八刻(やつどき)に食べることから生まれたそうで、そもそもおやつの時間は午後の2時。
母は昔から、2時でも3時でも4時でも「さあ〜お三時にしよう〜」と言って、おやつの号令をかけます。母のルールでは「(お)さんじ=おやつ」で、まあ何時でもいいのだそうです。実際、私とあんのおやつの時間は午後5時。散歩から帰ってきた時が「(お)さんじ」です。
「寒かったねー」と言って、温かい飲み物と、ちょっとした甘いもの。チョコレート、クッキー、焼き菓子、お饅頭、どら焼き、たい焼き…お土産でいただいた銘菓もあれば、お取り寄せしたお菓子もあったり、自分で作ったケーキのことも。いろいろ食べたいのはやまやまですが、午後5時となると、夕食までもう少しというタイミングですから、おやつは美味しいものを少しだけ。ですので、おやつ選びは大切です。
愛犬あんはというと、彼女も散歩から帰ったら、必ずおやつを食べるものだと思っているようで、ちょっこり座って待っています。あんのおやつは、この発酵あんこのどら焼きのような私の手作りの時もありますが、やはりジャーキーが大好き。ジャーキーを食べるのは、一日の中でこの時だけなので、とても楽しみにしているようです。
おやつが嫌いな人はいないのではと思います。私は子どもの頃から、おやつの時間が大好きでした。それは大人になってからも変わりません。今のおやつの時間は、愛犬あんとふたりで過ごすことが多く、私は、あんとの毎日のこのおやつの時間が、ほのぼの幸せなひととき。いつまでもこの幸せな時間が続くといいなと思います。
Credit
写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
https://www.annegarden.jp/
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