バレンタインデーには、真っ赤な「自分フラワー」アレンジを!

今年もバレンタインが近づいてきました。今回のフラワー&フォトスタイリスト、海野美規さんのWeb上アレンジメントレッスンでは、自分に贈る、華やかな赤色の「自分フラワー」アレンジを作ります。むずかしい決まりやテクニックは一切なし。ちょっとしたコツと自由な発想で、アレンジメントが楽しく、上手になりますよ。
赤い花を集めて、「自分フラワー」アレンジ

もうすぐバレンタインデー。チョコレート好きな方には嬉しいシーズンですね。
近年は、「義理チョコ」や「本命チョコ」というよりも、高級なチョコレートを自分へ贈るという「自分チョコ」が増えているとのこと。私もすっかり「自分チョコ」派です。

チョコレートが自分への贈り物なら、バレンタイン・フラワーも自分へ贈るというのはいかがでしょうか。
フリフリの花びらが美しいラナンキュラスと一重のチューリップ、八重咲きのアネモネ。どれも春を代表する花です。バレンタインカラーの花を集めて、赤い器にアレンジしました。
気分もお部屋も元気になる、真っ赤な「自分フラワー」アレンジです。

使った花と器

- ラナンキュラス
- チューリップ
- アネモネ
各5~6本ずつ。
アネモネは、紫色と白を少し入れてアクセントにしました。


器は、オーバル形のドット柄のものと、クッキーの入っていた丸いプラスチック製のものを使ってみました。ドット柄は、少々可愛らしくなりすぎたでしょうか? でも「自分フラワー」なのですから、自分が好きなようにアレンジするのが一番です。
「自分フラワー」アレンジの作り方手順
オーバル形も丸形も、どちらも同じ手順です。
オーバル形の「自分フラワー」アレンジ

- 器の中にセロファンやビニール袋を入れて、オアシスを入れます。
- チューリップの葉を使います。葉のついているところでカットします。
- チューリップの葉をくるくると巻いて、オアシスに挿します。
- ラナンキュラスを入れます。
高低差をつけ、グループにして(グルーピング)入れましょう。 - 同じように、チューリップ、アネモネを入れます。
出来上がり!

丸形の「自分フラワー」アレンジ
丸形のアレンジも、オーバル形と作り方は同じです。
- 器の中にセロファンやビニール袋を入れて、オアシスを入れます。
- チューリップを葉のついているところでカット。
- チューリップの葉を巻いて、オアシスに挿します。
- 高低差を意識し、グルーピングしながらラナンキュラスを入れます。
- チューリップ、アネモネを入れて完成。

赤色がパッと目を引く華やかなフラワーアレンジができました。

真っ赤なイチゴの季節
2月というと、いろいろな場面で赤い色を目にします。バレンタイデーもあり、イチゴの美味しい季節でもあり、赤鬼も登場したり…やはり、2月はRedなイメージです。
イチゴの本来の旬は、もう少し春になってからだと思いますが、いつの頃からか、クリスマスが近づくにつれどんどんスーパーに並び始めるようになりましたね。今年は寒波のせいで寒い日々が続きますが、いよいよイチゴの季節の本番。あのキラキラ真っ赤な色が嬉しいです。
『吾輩は猫である』の中には、苦沙弥先生がひと月に8缶のジャムを舐めていたというくだりがあります。甘党だった夏目漱石は、ジャムが大好きだったのだそうです。『漱石、ジャムを舐める』(河内一郎/著)では、当時のジャムについて詳しく書かれているのですが、ここでいう「ジャム」は杏でもなくリンゴでもなく「イチゴのジャム」に間違いないそうです。

私も大のジャム好き。特にイチゴジャム。漱石のように、ひと月に8缶もの量は食べませんが、3〜4瓶くらいは空けると思います。市販のイチゴジャムではやはり甘さが気になり、手作りするようになりました。手作りジャムは、甘さ控えめ、レモン多め、少しゆるめ。自分好みのジャムに仕上げます。嬉しいことに、私の住む静岡はイチゴの生産が盛んで、自宅から車で少し行ったところにイチゴ農園があり、朝摘みイチゴを買うことができます。ジャム用のイチゴも箱売り。たくさん買ってジャムを作り、イチゴのない季節にも作れるように、冷凍イチゴにして保存もしておきます。

私のイチゴジャムの作り方は、いたってカンタンです。イチゴ300g、砂糖80〜90gくらい、レモン汁1/2〜1個分。耐熱ガラスのボウルに材料を入れて、レンジで10分。取り出して、アクを取りかき混ぜて、もう一度レンジで5~6分くらい。様子によってレンジ時間を追加します。取り出したら、スプーンの背でイチゴを粗めに潰して出来上がり。保存食というより、短い期間で食べ切るフレッシュジャムみたいな感覚です。このジャムがあると、朝食が楽しみで楽しみで。
赤いペーパーナプキンとガラスコップで小さな赤いアレンジも

朝のテーブルに、手作りイチゴジャムと、厚切りの食パン、フレッシュな真っ赤なイチゴ、目玉焼きとサラダ、そうそうコーヒーも。
そこへ、赤い小さなアレンジを添えます。鮮やかな赤い花で、パッと目が覚める気がします。

小さなアレンジは、マグカップやガラスコップで十分です。ガラスコップなら、赤いペーパーナプキンを巻いて赤い器に。ラナンキュラスなど3~4輪を短めに入れるだけで、カンタンにレッドなアレンジになります。





赤い花にエネルギーをもらって、元気よく朝の時間を楽しみましょう!

Credit
写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
https://www.annegarden.jp/
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