草花が好きになると、その姿をいつまでも眺めていたいと思うことがありますよね。植物ごとに異なる葉や花のフォルムの違いを見比べたり、庭で育てた草花を覚えたりするために、オススメなのがラミネート加工による保存。草花を透明なシートに閉じ込める、草花コレクションのアイデアをご紹介します。
透明なシートで草花や押し花を挟んでラミネート
ラミネート加工は、主にカフェのメニューや会員書などをフィルムでコーティングすることで、水濡れなどから保護する目的で使われますが、押し花の保存にも活用できます。ラミネーターの機械は以前に比べて安価になり、大体2,500円から購入することができます。フィルムは、A4やハガキ、カードサイズなどさまざまにあるので、挟むものによって選びましょう。

庭で四つ葉のクローバーを発見! 本に挟んだままにしていたら、いつか薄い葉や細い茎が切れてしまいそう。そんな時は、ラミネート加工して保存しましょう。ラミネートして長方形にカットすれば、この世に1つのオリジナルのしおりの出来上がり! では、以下から作り方の基本をご紹介します。
押し花をラミネート加工する方法

大きな葉っぱや、すっと伸びた長い茎を保存する場合は、A4サイズのラミネートフィルムを使いましょう。小ぶりな葉っぱや花だけなら、コンパクトなハガキやカードサイズのフィルムを用意します。

2枚のフィルムが接着されている部分を上にして、植物をバランスよく置きます。フィルムからはみ出しそうな部分はカットしましょう。挟み込む植物は、なるべく薄いものが仕上がりがきれいです。ラミネーターの機種にもよりますが、推奨されている厚みは、フィルムを含んで0.4㎜以下です。また、水分が多い植物はあらかにめ押し花にして、乾いてから挟みましょう。

ラミネーターの準備が整ったら、2枚のフィルムが接着されている部分から挿入します。フィルムが機械の中に送り込まれ、温められ密着して排出されます。排出されたら、フィルムの凸凹を抑えるために本などの重しをしばらく載せておくと仕上がりがきれいです。コツをつかめば、やり方はとっても簡単!
ラミネート加工した押し花のバリエーション

紅葉した葉っぱは、数年の間なら色が鮮やかに残ります。ラミネート加工することで変色が抑えられます。

小型の植物なら、根っこも一緒にラミネートしても可愛い標本になります。

アジサイや朝顔、紅葉、花びら単体も絵になります。ラミネート加工するために、植物を採取し、形よく押し花をつくるのも楽しい時間ですよ。また、ラミネート加工したカードを、季節に合わせて額に入れて飾るのも素敵ですね。
ラミネートした押し花は、草花の思い出コレクションに

ラミネート加工したカードが集まると、まだ育てたことがない植物への興味が湧いたり、またこの花を咲かせてみたいなと、ガーデニングへの刺激にもなるので、ぜひチャレンジしてみてください。
Credit
写真&文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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