コロナ対策のためのマスク生活にも慣れてはきましたが、一日中していると息苦しいし、不快ですよね…。そんな悩みを少しでも解決したい方は、アロマセラピー(芳香療法)を試してみませんか? 今回は、植物の持つ芳香成分を集めた「精油」を使って、マスクに外から吹きかけて使える、マスクスプレーの作り方をご紹介します。

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香りを持ち歩くことで、暮らしを快適にしよう

小さなハーブの花束「タッジーマッジー」をご存知ですか?

タッジーマッジー

中世のヨーロッパでは、この小さなハーブの束が、疫病を防いでくれると言われていました。当時は衛生管理が行き届いていなかったため、ハーブの持つ殺菌・抗菌作用や、防臭作用を利用して、身を守っていたのですね。

昨今の新型コロナウイルス対策にも、ハーブが役立ってくれることを願っていますが、植物のウイルスへの作用については、まだまだ解明途中。ですが、植物の持つ芳香成分を利用して、新しい生活様式を少しでも快適に・心地よいものにする工夫をしてみませんか? タッジーマッジーを持って歩く代わりに、今は、ハーブの芳香成分を集めた精油(エッセンシャルオイル)を持ち歩く、そんなイメージです。

マスクのストレスを減らすために! まずは緑を見ながら深呼吸

マスクをしている状況は、身体に少なからずストレス(緊張)を与えているので、不調を感じている方もいらっしゃるかもしれません。マスクをしたままの呼吸は、自分の吐いた息を吸っていることになり、軽い酸欠状態になりがち。

加えて、精神的なストレスにもさらされていると、呼吸が浅くなり、結果的に酸欠状態に。普段何気なく行っている呼吸ですが、酸欠状態になると頭痛や免疫力低下を招きます。

本来、心身のバランスがいい状態とは、日中は交感神経が優位になり、夕方以降は副交感神経が優位になること。まずは、1日10分、公園や庭など緑が多い場所で、意識して深呼吸をする時間を作ってみてください。

フィトンチット

緑からは「フィトンチット」という抗菌物質が放出されていて、まさに天然のアロマセラピー体験ができます。しかも、お金もかかりませんし、手軽に始められますね。

精油(エッセンシャルオイル)を使おう

交感神経と副交感神経のバランスがよい状態をキープするために、精油の力を借りてみましょう。本来、植物は外敵から身を守るために発する香りだったり、受粉のために虫を呼び寄せる香りだったりと、さまざまな成分を持っていて、これを活用して心身の健康づくりに役立てようとするのが、自然療法の一つ・アロマセラピー(芳香療法)です。アロマセラピーで使われるのがこちらの精油。

精油(エッセンシャルオイル)

精油(エッセンシャルオイル)とは、ラベンダーやローズなど、ハーブやスパイスなど植物から抽出した芳香物質を集めたもの。雑菌の繁殖を抑えてくれる「抗菌作用」や、興奮を鎮め気持ちを落ち着けてくれる「鎮静作用」など、それぞれの植物に得意分野があります。特に副交感神経を優位にさせたい夕方以降の時間には、鎮静作用のある精油を取り入れてみるのがおすすめ!

【鎮静作用のある精油】

  • ラベンダー
  • ベルガモット
  • オレンジ
  • ネロリ など

夕方から夜にかけて、ディフューザーなどを使って芳香浴をしてみましょう。

精油活用法! マスクスプレーを自分で作ろう

続いて、持ち運びができるアイテム「マスクスプレー」の作り方をご紹介しましょう。

マスクスプレーの作り方

雑菌の繁殖を抑えてくれる「抗菌作用」を持った精油や、鎮静作用のある精油を使って、スプレーを作ってみましょう。作り方はとても簡単。

【材料】

材料

●精油…6滴(1種類、または2種類をブレンド)

・精油は、お好みのものをご用意ください。今回は、ティートリー3滴・ラヴィンツァラ(ラベンサラ)3滴で作ります。2種類用意するのが難しい場合には1種類を6滴でもOK!

・精油は、合成物質などが添加されていないもの・アルコールや油脂などの溶剤により希釈されていないものを指します。昨今は、さまざまな香りアイテムが販売されていて、アロマとつく商品も多数あります。購入する際には、必ず植物100%であることを確認してくださいね。

●エタノール…10ml

●精製水…20ml

●アルコール類を入れられるスプレー容器(できれば遮光ビンがよい)

●ビーカーと竹串(なければ他の物で代用可)

【作り方】

1. ビーカーにエタノールを計り入れます

2. エタノールに精油を入れます

エタノールに精油を入れます

その際、精油は振らず、ポタポタと垂れてくるのを待ちましょう。振ってしまうと、仕上がり濃度が変わってしまいます。また直接、手に触れないように注意しましょう。

3. 竹串を使ってよく混ぜたら、スプレー容器へ移します

スプレー容器に移す

4. ビーカーで精製水を計り、スプレー容器に加えてよく混ぜたら完成!

完成

マスクスプレーの使い方

使用する際は、まず、スプレー容器をよく振りましょう。精油は水に溶けないため、エタノールを使って溶かしていますが、混ざり切っておらず上のほうに浮いていることがあります。使う前にしっかり振ってからお使いください。

そのあと、マスクの外側へ2~3プッシュ、スプレーしましょう。スプレーしたら、アルコール成分を飛ばすために、しばらくマスクを乾かしてから、つけてください。

アロマスプレーで快適なマスク時間になりますように。

<注意点>

・液体が肌に直接触れることがありますので、お肌の敏感な方は、使用する前にパッチテストを行ってください。

・自然の恵みが詰まった精油ですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方、お子様は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師等にご相談ください。

・精油は薬ではありません。健康状態が気になる方も医師にご相談ください。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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