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生花が保たない季節におすすめ! 束ねるだけの簡単プリザーブドフラワーの壁掛けアレンジ

生花が保たない季節におすすめ! 束ねるだけの簡単プリザーブドフラワーの壁掛けアレンジ

プリザーブドフラワーとは、「保存された」という英語preserved(プリザーブド)という意味を持つ花です。プリザーブドフラワーは、生の花や葉などの植物に、染料を吸わせて加工をしたもので、季節を問わず、生花の状態に近い鮮やかな花色や質感を、長期間にわたって保つことができます。今回は、プリザーブドフラワーを使った壁掛けアレンジメントを、ガーデンセラピーを学べる教室『花音の森』代表・堀久恵さんに教えていただきました。

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プリザーブドフラワーとは? どんな特徴があるの?

プリザーブドフラワーは、生の花や葉などの植物に、オーガニック系の染料を吸わせ、特殊な加工をしたもので、ナチュラルな姿や風合い、質感、生の状態に近い鮮やかな花色を、長期間にわたって保つことができるのが最大の特徴。枯れることがなく、このまま美しい見た目をキープしてくれますので、切り花の知識がない方や、忙しい方、高齢の方にも安心して飾ってもらえますね。

こちらの写真はウェディングブーケ。実は、プリザーブドフラワーと造花を組み合わせていますが、分かりますか?

ウエディングブーケ

一見すると「これは生花? 造花?」と悩むくらい、生花に近い見た目をしています。

ドライフラワーに近いとも感じますが、ドライフラワーは時間と共に茶色くなってしまいます。一方、プリザーブドフラワーは、多少の退色はあるものの、色がこのまま楽しめます。

では、造花か? というとそうではなく、生の植物感もしっかりありますよ。

材料はどこで買える?

プリザーブドフラワーは、花専門店・専門店が展開するインターネット通販で購入可能です。また、ドライフラワーのアレンジメントなどを販売している店や、クラフト用品が充実している大型ホームセンター、手芸店でも取り扱いがあります。

袋状の束

このように袋状の束や、箱に入っていたりします。1束単位で購入するか、使いやすい量が小分けになって売られている店舗もありますので、お近くのお店を探してみてください。

材料

そんな魅力いっぱいのプリザーブドフラワーは、花の保たない夏などの暑い時期に、特におすすめ! お花があるだけで、その場がパッと明るくなりますよ。

今回は、プリザーブドフラワーを使って簡単にできる壁掛けアレンジを作ってみたいと思います。

アレンジメントを作る材料

◯プリザーブドフラワー(またはドライフラワー)3本~10本程度を6種類

ポアプランツ・クリスパム・アマレリーノ・カスミソウ・シルバーデージー・ペッパーベリー

見本で使用した花材は、左からポアプランツ・クリスパム・アマレリーノ・カスミソウ・シルバーデージー・ペッパーベリー。

花はお好きなものをご用意ください。また、花材によって、かさがかなり違いますので、分量もお好みで調整してくださいね。

◯ワイヤー(#24か#26)/ペンチ/フローラルテープ/お好みのリボン/木クリップ

ワイヤー(#24か#26)/ペンチ/フローラルテープ/お好みのリボン/木クリップ

ワイヤーには太さによって番号がふってあります。#24または#26を用意しましょう。ワイヤーとフローラルテープは、プリザーブドフラワーを売っている場所で一緒に取り扱いがあることが多いです。

作り方

1. 1種類ずつ小さな花束を作っていきます。長さは20~30cm程度あれば充分なので、余分な枝や茎は切り揃えておきましょう。

2. その際、花だけ(ヘッドパーツとして売られています)の場合や、茎から外れるなどして、20cmの長さがないものには、ワイヤーを巻いて長さを足し、20~30cmに揃えていきます。

1種類ずつ小さな花束を作る

■ワイヤーを巻いて長さを足す方法■

①適切な太さのワイヤーを用意します。ワイヤーの番号は数字が大きくなれば細くなり、小さくなれば太くなります。一般的に手芸店などで売られているのは、#18〜#30くらいまででしょう。プリザーブドフラワーにワイヤーを巻く際には、その植物の持つ重さ、茎や葉などの強度によって、使い分けていくことが大切。軽いもの・細いものは、#26で、枝っぽいもの・重いものは#24を使用しましょう。

②ワイヤーを用意したら、おおよそ半分程度を山折りにし、山の部分はペンチを使って「きゅー」っと小さく絞めます。

山の部分はペンチを使って小さく絞める

③山の部分を花材に沿わせ、ワイヤーを2周半ほど巻き付けます。

ワイヤーを2周半ほど巻き付ける

この時、力を込めて巻きすぎると茎から植物がぽろりと落ちてしまうことも…。力加減は注意です。また、ぐるぐると何周も巻くとワイヤーがどんどん短くなってしまいます。軽く引っ張ってみて、ぐらぐらしない程度に留められればOKです!

④銀色のワイヤーを隠すために、フローラルテープを巻き付けます。

フローラルテープを巻き付ける

フローラルテープを20cmほどでカットし、右手で上を持ち、左手でテープを伸ばしながら、下に回しながらおろしていくイメージです。フローラルテープは、伸ばすことで粘着性が出るので、左手が重要です。ですがこの作業は、慣れないうちは大変だと思いますので、難しかったら、銀色のワイヤーが見えなくなれば大丈夫です。

3. 同じ種類を束ねて、20〜30cmほどの小さな花束を作ります。

逆さにしてバランスをチェック

その際、逆さにしてバランスをチェックしましょう。互い違いに配置して、細長くしておくといいでしょう。

4. ワイヤーでしっかりとめます。

ペンチでしっかり絞める

#24のワイヤーで留めます。ペンチでしっかり絞めましょう。

5. リボンでワイヤーを隠しましょう。

リボンでワイヤーを隠す

リボン結びで、ワイヤーを隠します。今回使用したのは、6mm幅の細いリボンですが、太さや色はお好みでご用意ください。

6. 同様に6種類作りましょう。

同様に6種類作る

ボリュームや長さも、アレンジしてみましょう。

7. 吊るすためのベースとなるリボンを用意します。

ボリュームや長さも、アレンジしてみましょう。 7、吊るすためのベースとなるリボンを用意

こちらも6mm幅の細いリボンを使いました。両端は輪にしておくといいでしょう。

両端は輪に

8. 配置をしてみましょう。

配置してみる

作った小さな束をリボンベースに仮置きしながら、バランスをチェックします。その際のコツは、真ん中に長いものを置き、左右に行くに従って短くなっていくとまとまりやすいですよ。

9. 場所が決まったら、木クリップで留めます。

木クリップで留める

木クリップは100円ショップで購入しました。プリザーブドフラワーは軽いので、木クリップだけで充分留まります。

10. 完成です。

タイトル:生花が保たない季節におすすめ! 束ねるだけの簡単プリザーブドフラワーの壁掛けアレンジ

11. アレンジバージョン

アレンジバージョン

束ねたものを平たいカゴに入れただけの、バスケットアレンジにしてもいいかもしれません。

いかがでしたでしょうか? プリザーブドフラワーは種類も豊富! 気に入った花がいつも目に入るところにあると、ちょっと気持ちがほっこりするはず。ぜひご自身の好きな色やお花を見つけて、作ってみてくださいね。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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