レモンの爽やかな香りが楽しめるブレンドレシピ♪ フレッシュアイスハーブティーを作ろう
何かと心配事やストレスを感じる場面が多かったり、食生活をはじめ、生活リズムが乱れていたり…現代を生きる私たちは心身の疲労が溜まりがち。心身を癒して、健康や美容をサポートしてくれるアイテムを日常的に取り入れたいものです。なかでも、手軽に続けやすいのが、ハーブティー。最近では、スーパーの一角にも並んでいますし、コンビニで買えるペットボトルにもなっていますね。ぜひ1日1杯の飲み物を、ハーブティーにしてみませんか? 今回は、今の時期にぴったり! 爽やかな香りのレモン調のハーブを集めてブレンドした、アイスで楽しむフレッシュハーブティーを、ガーデンセラピーを学べる教室『花音の森』代表・堀久恵さんにご紹介いただきます。
目次
ハーブティーを飲むことで得られる作用
ハーブの香りにホッとしたり、癒されると感じた経験がある方も多いかもしれません。人とハーブとの関わりの歴史は、紀元前3000年までさかのぼることができます。長い歴史を経て、人々の生活に役立てられてきましたが、現在では、科学的な成分分析も進み、どんな成分が身体のどんな症状に作用するか、判明してきています。特に、現代人を悩ませるストレスや生活習慣が原因となる不調をケアし、病気にかかる前に、予防としてハーブを役立てようとする人がとても増えてきました。
ハーブには、誰もが持つ自らを治そうとする力・自己治癒力を高める作用があります。転んでけがをすると、かさぶたになり元に戻るように、私たちの身体は病気やケガをしても、いつも正常な状態に戻ろうとする働きを備えているのですが、ハーブはその自己治癒力を高める手助けをしてくれます。
加えて、続けて摂取することで、心身の不調からの回復を早めたり、病気にかかりにくくする免疫力向上作用も期待できるんですよ!
ハーブをおいしく飲むコツは「ブレンド」
ハーブを1種類だけ飲むのもいいですが、中にはくせがあるものや飲みにくい味のものもあります。でも、ハーブは複数の種類をブレンドする(混ぜる)ことによって、よりおいしくなることをご存じですか? 単体では強い香りだと感じても、混ぜることによりお互いの角が取れ、まろやかにしてくれます。
また、ハーブの作用は穏やかですが、1種類を長期にわたり大量に飲み続けると、かえって体内のバランスを壊すことにもなりかねません。数種類をローテーションしたり、月替わりで摂取するハーブを変えるとよいですね。
今回のブレンドは、レモン風味のハーブを集めてみました
私は、毎日ハーブティーを飲んでいますが、その日の気分や気候、体調によって、ホットやアイス、いろいろな味や色を楽しむことにしています。特に夏はハーブの生育もピークに達し、活発ですから、香りのいいフレッシュハーブティーが最高のご褒美に。
今回は、夏の私の定番! レモンの香りがするフレッシュハーブを3種類ブレンドした、冷たいアイスハーブティーをご紹介しますね。
使うハーブはこちら。
レモングラス
イネ科の植物で、葉からレモンに似た香りがします。風邪やインフルエンザなどの感染症予防や、消化促進作用があります。ただし、妊娠中の方は使用しないでください。
レモンバーム
シソ科の植物で、こちらも葉からレモンのような香りがするのが特徴。不安や緊張・イライラなどを和らげ、気持ちを穏やかにしてくれる鎮静作用があります。また、抗菌作用もあり、ウイルスや感染症予防にも用いられます。
レモンバーベナ
クマツヅラ科の植物で、葉からレモンの香りがします。香りがよいため、和名は香水木と名付けられました。鎮静作用があり、リラックスしたいときにおすすめのハーブです。消化促進作用もあるので、食後のお茶にも〇。
アイスフレッシュハーブティーのおいしい作り方
それでは、この3種類のハーブを使って、冷たいハーブティーを作ってみましょう。
準備するもの(グラス2杯分)
◯フレッシュハーブ3種類(レモングラス/レモンバーム/レモンバーベナ) 合計20g
葉だけにした状態で、レモングラスを10g・レモンバームを6g・レモンバーベナを4g用意しました。分量は、お好みで変えても問題ありません。おおよそ、片方の手のひら4つ分くらいのフレッシュハーブが適量です。量が少ないと、味が薄くなってしまいますので、ハーブの量は多めがおすすめです。
- 熱湯 400cc
- 氷
- グラス
- ティーセット
作り方
1. レモングラスは1cm幅くらいに細かくカットし、レモンバームとレモンバーベナは、茎から葉を1枚ずつ切り離したら、軽く洗う
2. ティーポットにハーブを入れて、沸騰させたお湯を400cc注ぐ
3. 蓋をして3分蒸らす
4. 3分蒸らしている間に、グラスいっぱいに氷を入れておく
5. 茶こしで濾しながら、グラスにハーブティーを入れて完成
レモンの爽やかな香りが口いっぱいに広がるので、ぜひ試してみてくださいね!
<注意点>
自然の恵みが詰まったハーブですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。また、ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方も医師にご相談ください。
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -
ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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