ハーブスイーツレシピ♪ ラベンダーブランマンジェを作ろう

ハーブをお料理に使うことはあっても、なかなか甘いお菓子には…と思っていませんか? じつは意外にも、お菓子とハーブも合うんですよ♪ 今回は、ハーブの女王・ラベンダーを使ったブランマンジェの作り方を、ガーデンセラピーを学べる教室「花音の森」代表・堀久恵さんにご紹介いただきます。プルプル食感の夏場に特にオススメのハーブスイーツです。ラベンダーの香りを感じながら、リラックスティータイムのお供にどうぞ。
目次
今回の主役は、清々しい香りと可憐な花・ハーブの女王ラベンダー!

今回の主役は、ラベンダー。シソ科の常緑低木で、花の部分だけを使用します。
ラベンダーといえば、リラックスハーブの代表! ラベンダーの語源は、ラテン語のラワーレ(洗う)に由来し、古代ギリシャの時代から、怒りや執着を鎮め、心身の浄化に用いられてきたそうです。この語源の通り、ラベンダーには、心を穏やかにする鎮静作用があり、イライラや抑うつ状態の時、ストレスが溜まったと感じた時、気持ちをリラックスさせて楽にしてくれます。特に、心配事があって眠れないようなときには、ラベンダーのリラックス作用を活用しましょう。ドライラベンダーを香り袋に入れて、枕元に置いて、目を閉じて深呼吸してみてくださいね。
ドライのラベンダーを購入する時の注意点は?
今回は、そんなラベンダーの香りを活用した、お菓子を作ってみます。ほんの少量のラベンダーですが、ふんわり香るオトナなお菓子になりますよ!

ハーブティー用のドライラベンダーを選びます。ハーブはネット通販で入手可能ですが、初めて買う場合には、ハーブ専門店を利用すると、アドバイスがもらえて安心ですね。
購入の際の注意点は2つ。
まず、クラフト用ハーブは飲食には向きませんので、飲食できるものかどうかをチェックしてくださいね。加えて、私はオーガニックのものを選んでいます。
2つめは、たくさんの量を一度に買うのではなく、必要な分をこまめに買い足すこと。というのも、ハーブは香りが命! 香りの成分は、空気に触れると飛んでいく揮発性を持っています。香りの成分があるからこそ、リラックス作用があり、その香りが薄くなってしまったら効果も減ってしまいます。封をあけたら、賞味期限に関係なく、早めに使い切ることがオススメですよ。
ラベンダーブラマンジェの作り方
それでは、作ってみましょう!
材料(150mlカップ約2つ分)

◯牛乳 200ml
◯生クリーム 100ml
◯砂糖 40g
◯ラベンダー(ドライ) 大さじ1
※量はお好みで調整してください
◯ゼラチン 5g
◯水 大さじ2
作り方
1. 鍋に牛乳とラベンダーを入れて、1時間ほど置いて香りを移す

2. ゼラチンに水を加えて、10分置いておく
3. 鍋に牛乳を入れて、弱火にかける。周りがふつふつとし始めたら、すぐ火から下ろし、砂糖とゼラチンを加えて混ぜる
4. 3の液体を濾す
5. ボウルの底に冷水(氷水)を当てて、濾した液を泡だて器で攪拌しながら軽く混ぜて冷ます
6. 生クリームを加えて、とろみがつくまで混ぜる
生クリームは直前まで冷蔵庫に入れて、冷やしておくといいですよ。
7. 器に入れて冷やし固める
6の工程までにしっかり冷えていれば、1~2時間で固まります。

上にラベンダーをちらして飾りにしても♪ 応用として、ゼラチン3gで作ると、かなりぷるぷるのブランマンジェができます。お好みで作ってみてくださいね。
日々の暮らしに植物のチカラを! ガーデンセラピーのすすめ
たくさんのハーブがありますが、ハーブ一つひとつにこのような薬理作用があり、口に入れたり、身に付けたりすることにより、さまざまな恩恵を受けることができます。単なる飾りとしてだけではなく、日常的に暮らしの中に取り入れていけると、心身の健康を維持に役立ちます。
今までは、なんとなく気が晴れる…などあいまいだった部分も、技術の進歩と共に、段々とそのメカニズムが判明してきました。植物や自然が人々へどのような影響をもたらすのか、科学的観点から考え、それを活かして植物や緑に囲まれた住まい方を提唱しているのが「ガーデンセラピー」です。
今回ご紹介したラベンダーを使ってお菓子を作ることも、立派なガーデンセラピーの形。ぜひ、ご自宅で体感してみてください。
<注意点>
ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方は医師にご相談ください。
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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