ガーデニングブーツのお手入れに! ハーブのシューキーパーを作ろう
庭仕事の必需品・ガーデニングブーツのお手入れ、どうしていますか? 特にこの時期は、作業中汗をかき、ブーツの中は蒸れて、放置しておくと嫌なニオイの原因にもなりますね…。そこでハーブの出番! ローズマリーやミントなどのハーブには、抗菌作用や殺菌作用があり、ニオイの発生を抑えてくれますよ。今回は、ハーブのシューキーパーの作り方をご紹介します。
目次
シューキーパーとは?
シューキーパーというのは、靴の形を維持して、長持ちさせるために、靴の中に入れておく足の形をした木材です。シダーウッドなど固い木材で作られたものは、靴の形を維持するだけではなく、ニオイを抑え、湿気を吸う作用もあります。これをアレンジしたのが、今回のハーブのシューキーパーです。
シューキーパーはガーデンブーツのお手入れにもおすすめ
ガーデニングや家庭菜園を楽しむ方にとって、ガーデンブーツ(長靴)は欠かせないアイテムですが、お手入れは万全ですか?
通気性のよくないブーツの中の温度や湿度は、雑菌にとって、絶好の環境になっています。そして、この雑菌が繁殖すると嫌なニオイがするわけです…。足をキレイに保つことも大切ですが、それより、履物の中の雑菌がそのままでは、また嫌なニオイの原因になるという悪循環にも。
そこでハーブの出番! ガーデンブーツだけでなく、冬場に履くおしゃれブーツなど、ニオイが気になる靴のケアに、ハーブのシューキーパーを使ってみませんか?
抗菌作用のあるハーブ5選
数あるハーブの中には、菌の繁殖を防ぐ抗菌作用や、細菌を死滅させる殺菌作用を持つものがあります。今回はその中から5つ、ご紹介していきます。
1. セージ
ハーブとして使えるセージはコモンセージです。花の観賞用の園芸品種も多数ありますので、ご注意を。
2. ローズマリー/3. ペパーミント
ローズマリーはすべての品種が使用可能。ミント類は、ペパーミントがおすすめですが、スペアミントなどの品種も可。
4. ラベンダー
トゥルーラベンダーやグロッソ種がおすすめ。
5. タイム
おすすめはコモンタイムですが、クリーピングタイムやレモンタイムなどでも可。
ドライハーブを用意しよう
まずは、材料になるハーブを準備します。ペパーミント・セージ・タイム・ローズマリー・ラベンダーの中から、1~2種類お好きなものを選んでください。
お庭に生えているハーブを利用する場合には、虫がいた形跡がないかをよく確認し、水洗いをして、日陰でしっかり乾燥させてから、使いましょう。
虫や品質が気になる方は、販売されているドライハーブが安心です。ハーブ専門店や、インターネットなどで、クラフト用、または食品用のハーブを購入してください。
ハーブのシューキーパー(ショートサイズ)の作り方
それでは、実際に作っていきましょう。
このシューキーパーは、ショートサイズの長靴はもちろん、スニーカー・パンプス・ショートブーツ・ビジネスシューズなど、靴を選ばず使えるサイズになっていますので、1つあると便利ですよ。洗えない靴には、特におすすめです。
<材料>
◯24×20cmの布 2枚
◯ドライハーブ 20g程度
抗菌作用・殺菌作用のあるハーブを、1~2種類入れましょう。
◯不織布の袋 2枚
だしやお茶を入れる袋を使います
◯コットン 適量
手芸店で購入できます
◯リボン 20cm程度を2本
◯白糸(あれば色糸も)
◯針/待ち針
<作り方>
1. 上部分を2つ折りにし、待ち針で留めて並縫いをしたのち、布を中表にしてはじを縫う
上部分は表が見えるので、色糸を使って縫っておくといいですよ。
2. 表に返す
3. ドライハーブを不織布の袋に詰める
各10gを2袋に詰めますが、使うハーブによって、かさが変わりますので、調整してください。
4. 詰めたハーブの袋をコットンで包む
1で縫った袋のサイズに合うようにコットンを広げ、その上にハーブの袋を乗せて包み込んだら、軽く押して密着させておきます。
5. 縫った袋の中に4を入れる
6. 口をリボンで結ぶ
すき間にコットンを詰め、形を整えたら、口をリボンで結んで完成です。
ハーブのシューキーパー(ロングガーデンブーツ用)の作り方
布サイズとハーブの量を変えれば、ロングガーデンブーツ用にアレンジもできます。
作り方はショートサイズと一緒ですが、布24×50cmで作成し、中に入れるハーブは3倍の量を使用しています。しっかりと形をキープさせたい場合には、コットンをしっかりと詰めておきます。ロングブーツもしゃきっと立ってくれますよ。
使用するタイミングは、靴を脱いで、しばらく乾燥させたのち、ハーブのシューキーパーをポンと入れておきます。お庭のハーブを活用して、作ってみてくださいね。
Credit
写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)
花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/
新着記事
-
ガーデン&ショップ
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第2回 東京パークガーデンアワード 神代植物公園」1年の取り組み
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテスト「東京パークガーデンアワード」。第2回のコンテストは、都立神代植物公園(調布市深大寺)が舞台となり、2023年12月からコンテストガーデンが一般公開され、日…
-
園芸用品
【冬のうちに庭の悩みを一挙解決】生育、花つき、実つきを変える土壌資材とは⁈PR
庭づくりで最も多い「花が咲かない」、「実がつかない」といった生育不良。花であふれる景色や収穫を夢見て、時間をかけ、愛情もかけて手入れをしているのに、それが叶わないときは本当にガッカリするもの。でも大…
-
園芸用品
ガーデニングの成功体験に導いてくれる「メネデール」70周年記念プレゼントキャンペーン
植物を育てる人なら、プロも愛好家も何度となくお世話になったことがあるであろう植物活力素「メネデール」。大事にしていた植物が弱ってしまったとき、ピンチを救ってもらった人は少なくありません。また、植え付…