次第に気温も上がり、蒸し暑い季節がやってきました。近年の猛暑は人にとってもつらいものですが、愛犬にとっても厳しい季節。食欲もなくなりがちなこの季節の愛犬には、ひんやりしたスムージーはいかがでしょうか? ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんに、酵素も摂れるブルーベリーヨーグルトスムージーの作り方を教わります。

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暑い日はスムージーで

2020年の夏も猛暑になると予想されています。今から覚悟をしておかないといけませんね。換毛が終わり、夏仕様になったとはいえ、ふさふさの毛で覆われている犬にも、辛い季節です。

「暑いせいか最近食欲がないみたい」「熱中症に気をつけなくては! 水分は足りているかな」と、心配になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ブルーベリースムージー

暑さで愛犬の食欲がないときは、スムージーはいかがでしょう?

スムージーは、凍らせたフルーツや野菜を使った、ひんやりとろーりとしたドリンクですから、のどごしもよく、愛犬も喜んでくれると思います。

ミキサーで作るので、食物繊維も残り、素材の持つビタミン、ミネラルなどの栄養素をまるごと摂ることができます。そして、何よりもフレッシュなフルーツや野菜を加熱することなく、「生」で摂ることで、酵素を補給できるということが大きなポイントです。

犬も酵素は大切

ブルーベリースムージー

「酵素」とは、動物や植物など、あらゆる生物が生きていくために欠かせない物質です。人間の体内には5,000種類以上の酵素があるといわれ、消化・吸収・代謝といった生命活動に深くかかわっています。犬にとっても同じく、酵素は必要不可欠なものです。

酵素は新鮮な「生」の野菜やフルーツから

フルーツ

新鮮な野菜や果物、肉を食べると、酵素をたくさん摂り入れることができますが、時間の経過とともに酵素は失われ、新鮮でない食物は酵素量が少なくなってしまいます。また新鮮であっても、熱で調理してしまうと酵素は失活してしまいます。酵素の多くは、だいたい48〜50℃の加熱でダウンしてしまうのだそう。ここが、とても困ったところです。我が家の愛犬のご飯は、野菜・肉を加熱して作ることが多く、これでは酵素を取り入れられていないことになります。

酵素を多く含む食べ物には、まず「酵素の宝庫」といわれているフルーツがあります。りんご、キウイ、バナナ、柑橘類、パイナップルには、たっぷり酵素が含まれています。野菜では、キャベツ、大根、ニンジン、ブロッコリー、小松菜、キュウリなどに多く含まれます。

そういえば、いつも散歩で会うご長寿の柴犬R君は、生の大根をサイコロ状にカットしたものが大好きだと言っていました。生の大根は酵素たっぷり。そのおかげで、いつも元気で足取り軽くお散歩しているのだと思いました。

我が家の柴犬あんにも、酵素を!

我が家の柴犬あんは、残念ながらあまり野菜やフルーツが大好物ではないようです。

ですので、R君のようにいきなり生ダイコンの角切りは、ハードルが高いかなと思いきや、これが意外と食べてくれたのです! かなり小さなサイコロですが、ポリポリ美味しそうに! とても嬉しくなりました。

ブルーベリーヨーグルトスムージー

ブルーベリーヨーグルトスムージー

次は、フルーツに挑戦です! あんの大好きなヨーグルトに生フルーツを入れたスムージーから始めてみようと思います。目の健康も気になる年齢にもなってきましたから、旬のブルーベリーを使いましょう。

少しの甘みがあると飲みやすいので、冷凍しておいたイチゴも加えます。イチゴがない場合は、りんごなどもいいですね。

ヨーグルトは、いつも食べ慣れている酸味の少ないタイプを選びました。お好みのヨーグルトで作ってくださいね。

*注意:犬に与えてはいけない食材には十分気を付けてください。ブドウ(干しブドウ)、アボカドなどはNGです。

<ブルーベリーヨーグルトスムージーの材料>

ブルーベリーヨーグルトスムージー
  • ブルーベリー 10粒ほど
  • 冷凍イチゴ 3〜4粒
  • ヨーグルト(無糖・脂肪ゼロ) 100cc

<作り方>

ブルーベリーをさっと洗い、水気をとります。

ヨーグルトとブルーベリー、イチゴをブレンダー(ミキサー)にかけます。

ブルーベリーヨーグルトスムージー

ブレンダーを動かすときの熱で、酵素が壊れる心配がありますので、短時間を心がけます。

ブルーベリーヨーグルトスムージー

*犬に与えるときは、あまり冷た過ぎるとお腹を壊すことがあるかもしれませんので気を付けましょう。与えすぎにも注意が必要です。

ブルーベリーヨーグルトスムージー ブルーベリーヨーグルトスムージー

ブルーベリーは犬の目の健康にも!?

ブルーベリー

ブルーベリーに含まれているアントシアニンは、抗酸化力に優れていて、それは、目だけに特別に働くというより、全身に作用して目にもよい影響を及ぼすといわれています。また、アントシアニンには、網膜に存在するロドブシンというタンパク質の分解と再合成を助ける働きがあるそうです。ロドブシンは、網膜に映った映像を脳に伝えるために欠かせない物質。そこから、アントシアニンが眼精疲労の回復などに有効ではないかと考えられているそうです。

犬の目にも有効的なのかどうかは、まだ解明されていないようですが、ブルーベリーは、アントシアニン、食物繊維が豊富で低カロリーなフルーツ。犬が食べても大丈夫なものとされています。食べ過ぎには注意が必要ですが、おやつに取り入れたい食材の一つです。

ブルーベリーの犬用おやつ

ペット用のブルーベリー味のお菓子もあります。あんも好きなようで、よく食べます。また、ドライブルーベリーを取り入れるのもいいですが、砂糖などが加えられていない犬用のものを選んでください。

ブルーベリーは冷凍もOK!

瀬戸内海に浮かぶ小さな島に、伯母が住んでいます。瀬戸内といえば、柑橘類のフルーツがよく育つことで知られています。季節になると、伯母からレモンや、みかんなどが送られてきます。まだデコポンがあまり知られてなかった頃、「新しい品種のみかんだよ」と言って送ってくれました。

もう二十年くらい前でしょうか、いつからか、ブルーベリーも届けられるようになりました。お手製のブルーベリージャムと、フレッシュなブルーベリーをたくさん! 島では1970年台後半ごろからブルーベリーの木がたくさん植えられているということでした。

「フレッシュのブルーベリーは、お砂糖をまぶしてから冷凍しておくとおいしいよ」とのアドバイス付き。それからは、お砂糖をふりかけて冷凍庫へ入れて、おやつに冷たいブルーベリーを楽しみました。

そうそう、冷凍したフルーツの酵素はなくなってしまうのでしょうか? 疑問に思って調べてみると、酵素は冷凍により失活することはなく、一時的に活動を止めてしまうだけなので、冷凍した野菜やフルーツであっても酵素をとることが期待できる、とのこと。また、種類によっては、冷凍することで、生よりも栄養価がアップする場合もあるという研究結果もあるそうです。

今年も瀬戸内の島では、たくさんのブルーベリーが収穫できるでしょうか。伯母が採りたて新鮮なブルーベリーを送ってくれたら、あんの分のブルーベリーにはお砂糖なし、私の分のブルーベリーはお砂糖がけにして、冷凍しておこうと思います。

ブルーベリーヨーグルトスムージー

Credit

写真・文/海野美規(Unno Miki)
パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
http://www.annegarden.jp

参考文献:
『サラダスムージー』永岡書店
『愛犬のためのホリスティック食材事典』日本アニマルウェルネス協会
「Surusuruマガジン」https://www.surusuru.jp/beauty-health/
「春夏秋凍 食材マーケット」https://shunkashutou.com/market/

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