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おうちガーデンBBQのススメ【ルーシーのおいしい暮らし】

おうちガーデンBBQのススメ【ルーシーのおいしい暮らし】

「おうち時間」を楽しまなくてはいけないこんな時におすすめしたい、「お庭で過ごす楽しい時間」。庭のハーブや草花を活用した野菜たっぷりのバーベキューを、神奈川県葉山で旬の野菜や植物を育てながらアンティークバイヤーとして活動中のルーシー恩田さんがご提案。日常的に気軽に、でも特別な時間を演出できるルーシー流バーベキューです。

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バーベキューは面倒じゃない!

BBQ

私は田舎の育ちだからなのか、「天気がいいから!」とか「友達が来るから!」なんて、何かと理由をつけてすぐにバーベキューをする家庭で育ちました。ピクニックもそうだけれど外で食べる食事は、なんだかいつもより美味しい!

普段バーベキューをしない人は、「火を起こすのに手間がかかりそう」、「材料の買い出しに行かなきゃ」などと、敷居が高く感じてしまうかも。でも実際はとっても気軽で、おうちの冷蔵庫にある物でも十分!

今回は私の実家の庭を使い、母と私で「料理や食材」を分担し、父が「火」の番となり、家族3人でこぢんまりバーベキュー!

グリルと炭のオススメ

 Weber(ウェーバー)のグリル
Weber(ウェーバー)のグリルは、昔から変わらないクラシックなデザイン。

まず必要なのはバーベキューグリル! 七輪などでもOKです。グリルは値段や形状もさまざま。バーベキューをする頻度や人数、スペースで道具を選ぶとよいでしょう!

マンション住まいなどでバーベキューができない方は、ベランダで火を使わないホットプレートを使っても十分に楽しめます。

練炭タイプの炭
練炭タイプの炭です。サイズが均一なので、燃焼時間や火力の調整がしやすく、着火もスムーズ。

次に必要なのが炭などの燃料です。ジャパニーズスタイルに黒炭や備長炭もよいですが、使い勝手がよいのは練炭です。

我が家では、グリルは「Weber(ウェーバー)」、炭は「KINGSFORD(キングスフォード)」を使っています。この2つはバーベキュー大国アメリカの鉄板コンビ! 季節によってはコストコなどでも購入が可能です。

最近はガスのグリルも一般的ですが、何となく炭の香りに惹かれてしまうオールドスクールな私なのです。

お庭をリビングに! ルーシー流テーブルコーディネート

テーブルクロス

まずこれがなくちゃ始まらない! テーブルの上にはお気に入りのクロスを。これだけで大分雰囲気が変わり、自分好みの空間に。

汚れそうって?? そんなの、洗えばいいじゃない! 大判の布は何かと大活躍ですよ。

食器
今回は色味を揃えながら、涼しげなガラスの器でアクセントを!

バーベキューというと、なぜか紙皿や紙コップが登場しがち。でも、私これが許せないの! だってせっかく外での楽しい時間、色気のない「紙の食器」じゃ美味しさも半減しちゃう。わざわざゴミを出す必要なんてないでしょう?

お家の中から普段使い(またはそれ以上!) のお皿を持ち出して、お庭をリビング&ダイニングに大変身させましょう!

テーブルナプキン
実家のテーブルナプキンは30年以上使い続けている物も。汚れはあるけれど、使い込んだ肌触りは極上! 母が縫った物や、アメリカで購入した物などさまざまです。

バーベキューは手や口が汚れがち。でもティッシュはやめてぇー!!  ペーパータオルも論外! 我が家では私が幼い頃から「テーブルナプキン」は布製です。

テーブルナプキン
無地や柄物、TPOに合わせて使うのもおしゃれ! こちらはイギリスとフランスのアンティークのテーブルナプキンたち。

好きな生地を買ったのはよいけれど、引き出しに溜め込み「箪笥の肥やし」にしている方も多いはず。おうちにいる時間が長い今だからこそ、これを機につくってみてはいかがでしょうか?

つくり方は簡単! お気に入りの布を四角く切って四隅を縫えば、はい! でき上がり。ミシンでも手縫いでもお好きな方法で。繰り返し使えて、環境にも優しいアイデアです。

花を飾る

テーブルの上には、庭から摘んだお花やグリーンを飾って準備万端!

ハーブウォーター

ついでに、ローズマリーやミントなどのハーブを摘み、レモンと一緒に水に浸け込んだ「ハーブウォーター」を。さっぱりとした喉越しがクセになっちゃう! 見た目にも涼しげです。

メニューはシンプルに

バーベキュー
私はキヌアのサラダを、母には私の大好きなコールスローとマフィンをリクエスト。

お好きな食材を揃えて、いざBBQの始まり始まり! とはいえ、火を起こしたり、食材が焼けるまでにはいささか時間がかかるもの。なので、焼かずにつまめるサラダなどがあると会話も弾みます。お酒を飲む人にとっては素敵なアペロ(食前酒)の時間となることでしょう。

「あれも焼こう! これも焼こう!」ではなく、家にある材料を使ったシンプルなメニューでも十分楽しめるのです。

シソと五穀米のおにぎり

バーベキューの中でも私の大好物は「焼きおにぎりとホットドッグ」。愛しのTHE炭水化物ちゃんたち。夏場はシソが「これでもか!」ってくらいに菜園で採れるため、さまざまなメニューにシソを乱入させていますが、その中の一つがこれ、「シソと五穀米のおにぎり」。

そのままでも十分美味しいのですが、バーベキューではこれを焼きおにぎりに。

フリフリソース
甘みのあるお醤油にショウガの香りがするフリフリソース。お肉にも相性抜群! カルディでも取り扱いがあるようです。

仕上げにハワイのフリフリソースを塗り、焦げ目を少しつければ甘くて美味しい焼きおにぎりのでき上がり。

ホットドッグはシンプルに玉ねぎとピクルスで。お好みでケチャップもどうぞ!

タマネギとピクルス

ホットドッグ用のソーセージはあらかじめ湯煎しておくことで、焦げずに美味しく中まで火を通す事が可能です。

バーベキューメニュー
先ほどのキヌアサラダとコールスロー、紫色の新じゃがなどと一緒にワンプレートで盛り付け。

さあ、バーベキューといえばみんなのお楽しみはお肉。でもお肉を買ってきたままの、発泡スチロールのトレイでは登場させないでくださいね。せめてお皿に移し替えてからサーブしましょう。

でも、今回私がおすすめしたいのが、お肉を事前にマリネ(漬け込む)する方法。だって、肉も野菜もぜーんぶ!「塩胡椒と焼き肉のタレ」の同じ味で食べるより、いろんな味を試す方が、食も進みますよ。令和は、ぜひ、お肉はマリネしちゃいましょう。漬け込んで、下味を付けてから焼くと、今までのバーベキューが新鮮にグレードアップ! 本当に美味しいのだから!

<レシピ>醤油とバルサミコのマリネードチキン

今回は鶏肉を使った、簡単! マリネレシピをご紹介します。

バーベキューをするとありがち光景が、網の隅の方で焼け焦げて「カッピカピ」になってしまっている、「玉ねぎ」とか「お茄子」なんかの野菜たち。あー、かわいそう! あげくの果てには、網の間から灼熱の「奈落の底」へ落ちていく子達までいる始末。

お野菜も全部美味しくいただくには、串刺しスタイルがおすすめです。ただ野菜と肉を交互に刺していくだけで、色味もきれいだし、なんてったって食べやすい!

<材料>しょうゆとバルサミコのマリネードチキン

醤油とバルサミコのマリネードチキン
  • 鶏肉(ムネやモモ) 2枚
  • (a) しょうゆ 大さじ2
  • (a) バルサミコ酢 大さじ1
  • (a) 酒 大さじ1/2
  • (a) みりん 大さじ1
  • (a) ハチミツ 大さじ1
  • (a) 塩胡椒 適量
  • 花椒
  • パプリカやズッキーニ、玉ねぎなどの野菜
  1. 鶏肉を一口大サイズに切り、(a)の調味料を混ぜ合わせる。
  2. 混ぜ合わせた調味料の中に①の鶏肉を6時間程浸け込む(前の晩に仕込んでもOK!)。
    醤油とバルサミコのマリネードチキンレシピ
  3. 鶏肉の汁気を切り、一口大に切った野菜と共に串に刺す(竹串や割り箸を使う場合は、串を前日から水に浸けておくと、串自体が燃え難くなります)。
    醤油とバルサミコのマリネードチキンレシピ
    色がある野菜を使うときれい!

    醤油とバルサミコのマリネードチキンレシピ
    大皿に盛りつけるとさらに美味しそう!
  4. 焼き上がったら、すり鉢で潰した花椒を振りかけて召し上がれ(ホールの花椒を食べる直前に潰すと香りがよいです。なければパウダー状のもので大丈夫)!
    醤油とバルサミコのマリネードチキンレシピ
醤油とバルサミコのマリネードチキンレシピ
醤油ベースの味つけなので、おにぎりとの相性も抜群。

食事の後は第2部を!

お腹がいっぱいになってもデザートは別腹!

せっかくなので「甘いもの」も準備しておきましょう。

ベリーゼリー
今回はキッチンの戸棚の奥で眠っていた「ゼリーミックス」を使い、冷凍のベリーと庭のミントで飾りつけ。
マフィン
この日のマフィンは「バナナ」と「ベリー」の2種。甘過ぎないさっぱりとした味つけで食事の口直しや、ティータイムにもピッタリです。

午後の気持ちのよい日差しの中、暖かいお茶を入れてティータイム。お酒を楽しむ方なら、ビールからワインにチェンジして、フルーツやチーズをいただくのもよいでしょう!

家族水入らずの気兼ねない時間、ティータイムの第2部ではおしゃべりもよいけれど、気持ちよく「うたた寝」をしてみたり、「読書」や「ガーデニング」などそれぞれの好きな時間を、外で一緒に過ごすのも楽しみ。

我が家の庭の片隅には、野良だけど勝手にうちの子に任命した「三毛猫のみこちゃん」が住み着いていて、バーベキューを横目にスヤスヤとお昼寝中。あー! 平和だなあ。

たまには、自然の中での心地よい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか? 制約された暮らしの中でも、心の中の光を絶やさずに明るく楽しい毎日を。身体の健康は心の健康からですよ!

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