植物の力を閉じ込めたコスメを、長年にわたり雑誌やウェブサイトで美容記事の編集をしてきた徳永幸子さんがご紹介する連載「ボタニカル・パワー」。美容通ほどハマると言われる美容オイルですが、今回はその中からエイジングケアにおすすめの3つをピックアップしました。どれも、肌への確かな手応え、速い効果実感のほか、ブースターとして、マッサージオイルとしてなど、さまざまな使い方ができるものばかりです。
目次
ざくろ種子油をはじめ8種のオーガニックオイルが小じわ、ハリ、弾力にパワフルに働く ヴェレダ「ざくろ フェイシャルオイル」
約100年前、“人と自然の調和”を掲げて誕生した、オーガニックコスメのパイオニア、「ヴェレダ」。
人も自然の一部であり、人が健やかで美しくあるためには、自然も等しく健やかであるべきだという理念のもと、近年はサステナブル活動にも尽力しているブランドです。
『ざくろ フェイシャルオイル』は、古くからざくろ栽培をしてきたカッパドキアの農家100戸と地元の精油加工工場とのフェアトレードで生産される、良質なざくろ種子油を配合した美容オイル。
ざくろ種子油は、ほかの植物種子オイルにはない独特な特徴を持つことで知られ、中でも“プニカ酸”と呼ばれる不飽和脂肪酸を60%も含んでいます。
プニカ酸には細胞の再生・修復やコラーゲン促進する働きがあり、まさにエイジングの救世主といった成分。アントシアニンなどのポリフェノール、ビタミンやミネラルもバランスよく含みます。
このざくろ種子油に、ハリ、弾力にアプローチするアルガンオイル、肌の柔軟性を高めるマカデミア種子オイル、肌のバリア機能をサポートするホホバ種子オイルなど、単体でも高い美容効果がある植物オイルを7種プラス。最高のパフォーマンスを発揮できるよう研究されたバランスで8種がブレンドされています。
このパーフェクトな処方が、年齢とともにしぼんできた肌をふっくらと押し上げ、ピンとしたハリ感に。乾燥による小じわなら、つけた瞬間から目立たなくしてくれるほどの頼もしさです。
保湿ケアのほか、マッサージやブースターとしてもおすすめ
“オイルといえばヴェレダ”というイメージがあるほど、数々の名作オイルを生み出してきたヴェレダ。
オイルへの深い知識と研究により、『ざくろ フェイシャルオイル』も、効果はもちろん、使い心地や肌へのなじみやすさにもこだわっているんです。
テクスチャーはさらりとしていて素早く肌に溶け込み、べたつきは一切なし。この軽さが、化粧水のあとの保湿ケアに、また洗顔後すぐのブースターや、マッサージオイルにと、どんな使い方にもピタリとハマります。
香りも格別で、そのフルーティー&スパイシーな香りは、思わず深呼吸したくなるほどの心地よさ。肌も心も元気になれるオイルです。
【商品概要】
ヴェレダ『ざくろ フェイシャルオイル』
30ml 価格:6,000円(税別)
幻のオイルといわれるほど希少! モロッコ産ウチワサボテン種子オイル99.9%で、年齢を感じない肌に CASEEPO「カシーポSPオイル」
地球上でも特に強力な紫外線が降りそそぐ、カラカラに乾いたモロッコの砂漠に自生するウチワサボテン。
過酷な環境を生き抜くために、たくさんの水分を蓄えることができる驚異の植物です。
ウチワサボテンの力強い生命力を凝縮しているといえるのが、種子。この種から、劣化や変質を防ぐコールドプレス製法で丁寧に手間ひまかけて抽出されるのが、ウチワサボテン種子オイルです。
1ℓの種子オイルを抽出するのになんと8トン以上という途方もない量の種子が必要なため、希少性が高く、“幻のオイル”と呼ばれています。
なぜ、かなりの手間をかけてまで、このオイルを求めるのか。それは、このオイルが驚異的な美容効果を持つから。
エイジングケアオイルのスター選手といえるアルガンオイルと比べると、水分保持力を高めるリノール酸は1.8倍、ビタミンEは1.6倍、肌への浸透力は、なんと11倍もあるんです。
まさにスーパーオイル!
そんなウチワサボテン種子オイルの中でも、この『カシーポSPオイル』は、 “一番搾り”のみを99.9%使用して作られています。なんとも贅沢ですよね。
ハリ、ツヤ、シミ、シワ…あらゆるエイジングサインに頼もしい効果
主成分であるリノール酸は、バリア機能を整えて肌の水分キープ力をアップ。肌にまるでもう一枚見えない膜を作ってくれるかのように、内部の水分を閉じ込めて、みずみずしくトラブルを寄せ付けない肌に。
また、植物オイルの中でもトップクラスの含有量を誇るビタミンEは、高い抗酸化作用により、シミ、シワ、くすみ、たるみを防いでくれます。
テクスチャーは、サラッサラながら、つけた瞬間むちっ。ほんの1〜2滴なじませるだけで、手のひらに頬が吸い付くような弾力感が即座に出現します。初めて使用したときは、思わず「おおっ」と声が出たほど。
こちらのオイルも、ブースターに、顔や体のマッサージオイルに、またハンド&ネイルケアや、頭皮のクレンジング・乾燥ケアにと、マルチな使い方が可能。自分が気になる部分に使って全身まるごとキレイを目指してみては。
【商品概要】
CASEEPO『カシーポSPオイル』
10ml 価格:4,545円(税別)
1,000年前から自生する椿のパワーで、内側から押し上げるようなハリ感を ドゥサンクィル「オイルロゼセラム」
豊かな自然に恵まれた長崎県五島列島。その五島列島で生産される五島椿オイルをメインに、五島はちみつ、五島塩、五島ワインを使ったスキンケアシリーズを展開するのが、国産ブランドの「ドゥサンクィル」です。
五島椿オイルとは、五島列島に1,000年前から自生する“幻の椿”、「玉之浦」を中心とした椿の種子から採れる油。
赤い花びらを白が縁どる優美な姿をしたこの椿は、ヤブツバキの一種ながら、人工的に栽培することができない貴重な花です。
独自の成分構成を持つというこの椿オイル。人の皮脂構造にとても近いため、まるで吸い込まれるように肌になじんで膜を作り、水分を逃しません。
また、アンチエイジング、角質ケア、くすみ、紫外線からの保護など、じつにさまざまな美容効果も持っています。
そんな“1,000年椿”のバージンオイルを使っているのが、『オイルロゼセラム』。オイル層と美容層の2層にすることで、使う直前まで椿油の鮮度が保たれ、よりパワフルに効率よく、椿オイルの美容成分が肌に届きます。
しぼんだ肌にパンとしたハリが復活
透明のオイル層には、五島椿オイルのほか、ホホバ種子油、マカデミアナッツ油、アルガンオイルなど保湿効果の高い美容オイルをブレンド。
ピンク色の美容液層には、五島ワイン、五島はちみつ、植物幹細胞エキスといったエイジングケア成分を配合。これらが相乗効果を発揮し、使えば使うほど生き生きとしたハリのある肌に。
他のオイルと同様、化粧水前のブースターに、ボディオイルやハンド&ネイルに、マッサージオイルにと、使い方は自由自在。
おすすめは、バスタイムのオイルパックです。洗顔後、3〜4滴を顔全体にのばして、軽くマッサージをしながら、湯船につかって10分間、放置してみて。
お湯のスチーム効果でオイルの浸透力がアップし、エステ後のようなツヤツヤぷるんぷるんの肌が手に入りますよ。
【商品概要】
ドゥサンクィル『オイルロゼセラム』(オイル美容液)
30ml 価格:3,600円(税別)
高いクリームを使っているのに、なんだかハリ感がない、乾燥による小じわが目立つ、陰ができて疲れた印象に見える…なんて感じていたら、いつものケアにオイルを投入してみては。生命のエネルギーがぎゅぎゅっと詰まった1滴がもたらす、ドラマチックな肌の変化に、きっと驚くはずです。
Credit
写真&文/徳永 幸子(とくなが さちこ)
早稲田大学卒業後、美容専門の編集プロダクション「レ・キャトル インターナショナル」でライター・エディターとしてのキャリアをスタート。『non・no』、『MORE』、『LEE』、『ar』 といった女性誌でライティングや、『美レンジャー』、『美的.com』などの美容系webメディアで編集に従事。エイジングケアコスメとチョコレートに目がない45歳。
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