プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、プチプラ花コーデを教えていただきます。
時々、「シャクヤクの切り花が咲かないんだけど、どうして?」と、相談を受けます。そのシャクヤクの状態を見ていないので、何とも言えないのですが…確かに時々あるんですよね、咲かないシャクヤク。せっかく買ったシャクヤクが咲かないとき、もしかしたらこれをやったら咲くかもしれない…というのを今日は書いてみます。
スーパーでつぼみのシャクヤクを買ってきました。これくらいのつぼみなら咲くとは思うのですが…。早速、紹介する方法を試してみます。
つぼみのシャクヤクを買ってきて、よーくみると蜜のようなものがついてベタベタしている、そんなことはありませんか? 私が買ったこのシャクヤクは、蜜のベタベタとさらにカビまで…。
この蜜が、シャクヤクの花びらにフタをしてしまって、花が咲くのを妨げている場合があるといわれています。そのため、つぼみのシャクヤクにこの蜜がついていたら、蜜を拭いて取ってあげましょう。濡れたティッシュを用意して、やさしく花びらを傷つけないように。
ついでにカビも拭きました!
こんな感じです。それでもまだ咲きそうにないよ…という場合、水あげ処理をします。湯あげと焼く方法がありますが、今日はこの焼く方法をやってみましょう。
①シャクヤクの余分な葉を落とします。花に栄養がいきわたるように、との配慮です。
②新聞紙でシャクヤクを巻きます。本来でしたら新聞紙を濡らした方がより効果的です。
③新聞紙の下のほうをきっちりと、テープで留めます。
④茎を斜めにカットします。
⑤ガスで茎の先のほうを焼きます。しっかりと焦げ目がつくように。
このとき、火が新聞紙に燃え移らないよう、くれぐれも火事に気をつけてください!
⑥深水につけて。
⑦2~3時間経ったら、焦げ目の部分より上で、茎をカットします。
⑧花瓶に飾って完成~。こんな感じになりました。
咲かないシャクヤクがあれば、処分する前にいちど、この方法を試してみてください。茎先を焼くときはバーナーを使ってもOKです。しつこいようですが、くれぐれも火が新聞紙やほかのものに燃え移らないように気をつけてください。できたらシャクヤクを購入するときは、あまりつぼみが固すぎず、咲きそうだな~♪と思うものを選ぶのが、無難かもしれません。このシャクヤクの数日後は…。
少しずつ咲き始めました。
無事に咲いてくれました。嬉しいっ。
【シャクヤクを楽しむコツまとめ】
①:つぼみがふっくらで咲きそうなものを選ぶ
②:つぼみの周りの蜜をとってあげる
③:①、②でも咲かない場合は茎を焼いてみる
【材料】
*花材など*
・シャクヤク・・・2本380円
ほかに新聞紙、水、セロハンテープ、ガスなどを用意。
焼く方法は、切り口を焼くことでバクテリアを死滅させる殺菌効果と、植物が水を吸い上げさせる導管に刺激を与えてくれる効果などがあるといわれています。水あげ方法は、花の仕事の人それぞれが経験の元において、行っていますので、花屋さんによっても違う方法を行うことがあります。私はシャクヤクはこの方法で教わりました。ベストかなと思うので、この方法を行うことが多いです。
今日もお読みくださりありがとうございました♪
Credit
川守由利子
『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。
花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
http://bouquet-doux.com
https://www.instagram.com/bouquetdoux_flower
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