クリスマスになぜ針葉樹を使うのか 春夏秋冬 旬の花を探しに Vol.13
フラワーショップ「Bear(ベア)」の熊坂英明が届ける、花の最旬ニュース。花市場で出合った旬の花からセレクトした、珍しかったりおもしろかったりする花やグリーン、実ものを、独自の視点で語り、紡ぎ、ブーケやアレンジで紹介していきます。
クリスマスになぜ針葉樹を使うのか
クリスマスはもともとキリスト教の
キリストの誕生を祝うための儀式
ハロウィンなどと同じように
日本においては本来の意味合いは
ほとんど薄れていて
単なる年末のイベントとして
様々な業態が利用しているので
クリスマスというと漠然と
赤と白と緑のカラーリングのものの
イメージだけが印象に残っている人も
多いのではないだろうか

本来は
赤:キリストの血
白:純潔
緑:永遠
という意味があるけれど
宗教的に関係ない人にとっては
そんなに重要ではないという場合も多い
赤い色はサンタクロースの衣装の
イメージが強いせいか
クリスマスといえば「赤」ということで
赤い花に人気が集まるのかな
植物を扱う僕らは赤い花も重要だが
やはりグリーンが大事
クリスマスに針葉樹を使うのは
冬になって木々が葉を落としていく中で
常緑の針葉樹がいつまでも青々とした葉を
つけていることで「永遠に続く」という
「エバーグリーン」を表しているから

「永遠に続く」には転じて
良いことが長く続いて欲しいという
願いも込められている
モミの木以外にもたくさんの針葉樹がある
この針葉樹の代表がモミの木で
トウヒ、イチイ、マツ、ヒバ
コニファーと呼ばれる中のブルーバードや
ブルーアイス、コルムナリスなどなど
これらの針葉樹は色や形、香りや樹形が
非常に豊富でとても楽しい

色々な種類を混ぜることで
やわらかで優しい印象になり
葉の形が雪の結晶のようにも見えてくる
プラスチックでできたツリーやリースには
決して感じることのない生命感
これがフレッシュグリーンの魅力
街の装飾でもフレッシュグリーンを
使っているところは稀だ
やはり花屋へ行って
花の職人たちが作るフレッシュグリーンの
リースやスワッグを手に取って欲しい
ドライにはドライの
フレッシュにはフレッシュの良さがあり
一度飾ると病みつきになるので(笑)

同じように「永遠に続く」という意味で
くるりと切れ目のないリースが
クリスマスに飾られるのです
クリスマスはキリスト誕生日から数えて
4つ前の日曜日がスタート
アドベントと呼ばれ日曜日ごとに
4つのキャンドルに一つずつ灯をともして
当日を迎えます
徐々に飾り付けしながら
クリスマスを楽しみましょう!
ということで
毎晩せっせと作り込みなのです

Credit

熊坂英明
『ベア(Bear)』主宰。1997年より家業の生花店(東京・方南町)を継ぎ、短期渡欧や独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。色、香り、形などで本質を感じる“花”をコンセプトに、多種多彩な花を品よく紡ぐスタイルが人気。黒と茶でまとめられたシックでスタイリッシュなショップには、同じ花でも季節によって産地を使い分ける、こだわりの花が並ぶ。ウエディングやディスプレイなども手掛けるほか、旬のおすすめ花を本サイトで発信中。
http://www.fs-bear.com
https://www.instagram.com/bearflower_scape
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