フラワーショップ「Bear(ベア)」の熊坂英明が届ける、花の最旬ニュース。花市場で出合った旬の花からセレクトした、珍しかったりおもしろかったりする花やグリーン、実ものを、独自の視点で語り、紡ぎ、ブーケやアレンジで紹介していきます。
ヒペリカムの紅葉
ヒペリカムといえば
今では誰もが知っている
赤やグリーンの実がついている植物
キンシバイやオトギリソウといって
多種多様な品種があり
切り花でよく目にするのは
アンドロサエマムといわれるものらしい

以前『花時間』の撮影で色々な品種を
ミックスしてケーキみたいなものを作って
実の部分だけフィーチャーしたけど
今度は「葉」の方

ヒペリカムの葉は結構丈夫で
霜が降りる季節になると
よい感じに紅葉してくる
紅葉するのはなぜか?
紅葉のメカニズムは
秋になり日照時間が減って
光合成ができにくくなってきた植物が
「葉」への糖分や水分供給を
やめることにより黄色や赤に色づく
ということは
紅葉というのは水分や糖分が
不足している「葉」なのである
だから紅葉は綺麗だけど
長く楽しめるものではない
ということになる
暖房など空調の効いたところでは
あっという間に紅葉は乾いてしまうのだ
しかし季節の移り変わりを感じられる
紅葉をデザインに取り込みたい
できるだけ長く楽しみたいと願うのは
やめられないのだ

ではどうやって長く楽しむか
先ほどメカニズムで触れたように
水分と糖分を補ってみてはどうか
切り花の栄養剤は多少の効果は期待出来そうだ
もう一つは「葉」の蒸散を防ぐスプレー
やらないよりは効果がある
しかし1番はやはり
葉がもともと持っている水分量と厚み
そしてサイズが重要だ

ヒペリカムも種類によって葉の厚みや
カタチが微妙に違う
その辺を見極めて仕入れる事が重要
だけどセリで買うとたまに失敗も

箱を開けてみたらちょっと違ってた
紅葉ものがまだ少ない時期から出荷があり
ちょうどみんなも欲しい時期だから
結構よい値段で取引される
だから失敗は痛いんだよね

今回の花は葉の縁と先端が赤くなった
ヒペリカムの紅葉に合わせて
植物たちのエッジのカラーに
注目してチョイス

クリームとグリーンとライトブラウンが
紅葉の色を浮き立たせて
秋らしさを伝えてくれる

朝が冷え込む時期になった
Credit
記事協力


熊坂英明
『ベア(Bear)』主宰。1997年より家業の生花店(東京・方南町)を継ぎ、短期渡欧や独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。色、香り、形などで本質を感じる“花”をコンセプトに、多種多彩な花を品よく紡ぐスタイルが人気。黒と茶でまとめられたシックでスタイリッシュなショップには、同じ花でも季節によって産地を使い分ける、こだわりの花が並ぶ。ウエディングやディスプレイなども手掛けるほか、旬のおすすめ花を本サイトで発信中。
http://www.fs-bear.com
https://www.instagram.com/bearflower_scape
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