【ガーデンセラピーのすすめ】音楽療法 クラシックで親しまれる植物たち

音楽療法とは、「音楽の持つ生理的・心理的・社会的働きを、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上に向けて、意図的、計画的に活用して行われる治療的、教育的技法である」と定義されています。
その対象は、大きく分けて、児童、成人、高齢者とに分けることができます。発達障害をはじめ、身体障害や喘息、不登校・引きこもりなどの児童に対する音楽療法は、学校、施設、自主グループなどで行われています。認知症やさまざまな慢性疾患・障害、脳卒中後遺症などを抱える高齢期の方々に対しては、すでに病院、老人保健施設、通所の高齢者施設などで音楽療法が取り入れられています。さらに、終末期医療、緩和ケア、予防医学の領域でも行われています。
音楽療法で使われる音楽や音楽活動は、対象となる人のニーズや能力に応じて提供されます。例えば高齢者のグループでは、馴染みの曲を歌ったり演奏することで、音楽をきっかけとしたコミュニケーションが促進されたり、その人らしさが引き出されることによって、生活の質の向上が可能となります。

欧米では、花や緑の自然の中で古くよりガーデンコンサートが催されてきました。また、花や樹木は音楽に歌われ親しまれてきています。音楽による感動共感や自発的に歌うこととガーデンとのかかわりは非常に密接な関係といっても過言ではありません。
ガーデンセラピーでは、風の音、水の音、森の小鳥のさえずり、虫の声などの自然の音と一緒に癒やしの音楽を推奨していきたいと考えます。
クラシックなどの音楽に登場する植物
セイヨウボダイジュ

シナノキ科 シナノキ属
シューベルト「菩提樹」。花言葉は、自由・結ばれる愛・夫婦愛。
ノイバラ

バラ科 バラ属
シューベルト「野ばら」。花言葉は「才能」や「詩」。
ワスレナグサ

ムラサキ科 ワスレナグサ属
リヒナー「忘れな草」。花言葉は私を忘れないで、真実の恋。
スミレ

スミレ科 スミレ属
モーツァルトの「菫」。花言葉は誠実、愛、純潔。
エーデルワイス

キク科 ウスユキソウ属
リチャード・ロジャース作曲の「エーデルワイス」が有名。