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カラーのフラワーギフト、選び方とおすすめ8選

カラーのフラワーギフト、選び方とおすすめ8選

紙を1枚巻いたようなシンプルな花形、すらりと伸びた茎が洗練した印象のカラー。清楚な白や淡いピンク、アプリコット色から、濃紫色や赤黒いシックな色まで、花色は豊富に揃います。「メインはもちろん、サブ花材にも重宝する花ですね。ほかの花とは明らかに違う花形が印象的で、大人っぽいギフトになります」と、東京・用賀の花店『ブロッサム(blossom)』の嶋 友紀さん。カラーのギフトを提案いただきました。

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カラーのフラワーギフトを贈りたい。ぴったりのシーンは?

小脇にカラーの大きな花束を抱えて歩いたら…。さりげなくカラーだけを束ねた花束が、この花の定番スタイル。ファッション誌に登場しそうなイメージの花束で、受け取った人をスタイリッシュに演出してみては? ぜひ、誕生日、結婚記念日などに贈りましょう。

長い茎のカラーを束ねた花束は、ホームパーティの手みやげにも最適です。ホストがそのまま花瓶に生けるだけでモダンなあしらいになり、周りのゲストたちの注目を集めるでしょう。

いっぽう、小ぶりなカラーを使った花束、吸水を施したアレンジメントは、飾るシーンを限定しません。カラーをメインにしたこの花束は、デンファレ、クルクマやパイナップルリリーを合わせたトロピカルなムード。花色を選ぶことで、甘くやさしい雰囲気にも、このようにシックなギフトにも。印象が大きく変わりますね。

カラーは花形こそ変わりませんが、カラーバリエーションが豊富なので、どんなシーンにも、相手のイメージや贈り先のインテリアにも、ぴったり合わせて選ぶことができます。

贈るときに気になる! 美しさを意味するカラーの花言葉

最近は、フラワーギフトを贈る際に、花言葉にこだわる方が増えています。そこで、カラーの花言葉を紹介しておきましょう。

カラーの花言葉
乙女のしとやかさ、素晴らしい美

白いカラーの清楚な美しさが、この花言葉につながったのでしょう。

花言葉はその花の特徴などに合わせて象徴的な意味をもたせたもので、明確な根拠があるものではありません。監修する人や国、文化などによって、選ばれる言葉が違うこともよくあります。贈られる相手は花言葉を知らないことも多いので、あまりこだわりすぎず、自分や相手の好きな色の花を選ぶのが、いちばんよいでしょう。

贈るときの参考に知っておきたい、カラーの種類

カラーには湿地性と畑地性の2種類があります。文字通り湿地性は水辺や湿地、湿り気のある畑などで育つタイプ。畑地性は一般の畑で栽培されます。湿地性は一般的に花がやや大きく、花色は白またはピンク。畑地性はカラフルな花色があります。

湿地性

カラー(ウエディングマーチ、しろたえ)

花・熊坂英明 撮影・山本正樹

丈が90cmの長さのものも出回り、ウエディングブーケなどに好まれています。

畑地性

カラー(クリスタルブラッシュ)

同じ白い花ですが、畑地の品種は花の元のほうが緑色です。

カラー(キャプテントリニティ)

カラー(キャプテンサファリ)

カラー(キャプテンビオレッタ)

カラー(カントール)

湿地性は小ぶりですが、カラフルな花色が揃います。

カラーのフラワーギフト(プレゼント)の価格や相場は?

ショップや時期によって価格はまちまちですが、丈や花の大きさによって、およそ1本300~800円です。カラーとグリーンのシンプルなギフト、ほかの花とミックスしたギフトは、3000円ぐらいから。メインのカラーをたっぷり使うギフトは5000円以上と考えるといいでしょう。

フラワーギフトの価格は、花の種類や本数、大きさ、地域、時期(季節)によって、かなり違いがあります。流通量が多くて需要が少ない時期は安価に、母の日、クリスマス、正月、彼岸の時期などは価格がアップします。また、ギフトを作る花屋さんの立地条件、そのポリシーなどによっても幅があります。

カラーのフラワーギフト(プレゼント)、2つのスタイル

カラーが主役のフラワーギフト(プレゼント)の種類は、大きく分けて次のふたつです。もちろん、これ以外のスタイルをオーダーすることは可能なので、花屋さんに相談してみましょう。

花束

いちばんオーソドックスな贈り花のスタイルです。ラッピングペーパー、リボンの色や素材にこだわると、よりおしゃれにセンスのいい花束になりますね。実際に会って目の前で渡せるシチュエーションなら、花束がいいでしょう。贈られた相手が、あとから束をほどいて、好きなスタイルにいけ直せるメリットがあります。

茎の長さを生かした花束をパーティの手みやげにするなら、飾る空間の広さを確かめておくといいですね。広い空間にいけてこそ、その特徴が発揮できる花束です。また、大きな花瓶があることも確認しておきたいこと。縦長の深い器、ガラス器などがふさわしいでしょう。

アレンジメント

器に吸水性スポンジを入れ、花をいけたものです。そのまま飾れるのが便利です。花に詳しくない方、病院や施設など手間をかけられない場所にいる方、給水ができるので遠方の方、そんな方たちに贈る場合には、特におすすめです。

カラーのフラワーギフト(プレゼント)の選び方。その秘訣が知りたい

せっかく個性的な花、カラーをフラワーギフトにするのですから、その形や色が周りの花で埋もれることなく、特徴をしっかり生かした花束、アレンジメントを選びたいですね。

また、カラーの茎は擦れに弱く、直接麻紐などを結ぶと傷みやすくなります。花束にするときは写真のように外側にグリーンを巻いてから束ねると安心です。細かい点にも気遣いのあるギフトを選ぶと、長く花が楽しめますね。

また、暑い時期のカラーは茎がとけやすいので、吸水性スポンジを使ったアレンジメントよりも、花瓶にいけて楽しむ花束ギフトがおすすめです。まめに水替えと切り戻しをすると、花は長もちします。

カラーのフラワーギフト(プレゼント)、おすすめ8スタイル

花屋さんにおまかせではなく、自分の好きなスタイルのフラワーギフトを選びたい。そんなときにおすすめしたいのが、ここに挙げた10種類のフラワーギフトのスタイル。花屋さんにオーダーをする際に、イメージを伝えると、より自分好みのギフトに仕上がるでしょう。贈るのは、花の魅力が引き立つギフト、あなたの気持ちが伝わるギフトを。参考にしてみてください。

その1 ワイルドフラワーと個性を競う

花材:カラー(キャプテンオデオン)、プロテア(ロビン)、バラ(ローランブラウン)、カンガルーポー、リュウカデンドロンなど

プロテア、カンガルーポーなどのワイルドフラワーに、バラも加えたアレンジ。オレンジ・茶色系のこのあしらいの決め手は、オレンジ色のカラー。こってりとした色の大きな花びらは、あしらいにインパクトを与えます。

その2 大胆な花と繊細な小花

花材:カラー(キャプテンプロミス)、バラ(ライラッククラシック)、ライラック、スカビオサ、スノーボール、トルコキキョウ(アンバーダブルパープル)、リョウブ、スモークグラス

ごく小さな花の間で、カラーの大きな花びらが効果を発揮しています。カラーの暗い赤紫色と、ライトグリーンの花やグリーンが、お互いを引き立て合う、豪華なアレンジです。

その3 グレーやシルバーが似合うくすみピンク

花材:カラー(キャプテンロマンス)、バラ(シャドウオブザデイ)、アストランチア、秋色アジサイ、ロシアンオリーブ、エリンジウム、ビバーナム・ティナス、グミ

キャプテンロマンスは、くすんだピンクのグラデーション。トーンを合わせてシルバーグリーン、シルバーブルーの落ち着いた色合いの花、グリーン色を選んでいます。

その4 涼やか、清楚な花たちと

花材:カラー(クリスタルブラッシュ)、デンファレ(ジャックハワイ)、マム(サイレント)、アジサイ、オカトラノオ、オランダセダム、パニカム、チョウジソウ

白い花材を集めても、カラーの大きな花びらは印象的。清楚な花たちですが、花穂や花びらを揺らし、今にも動きだしそうな躍動感があります。

その5 光沢のある花や実が、カラーの赤紫色を引き立てる

花材・カラー(キャプテンプロミス)、アジサイ(グリーンシャドー)、ユウギリソウ、マルメロ、ビバーナム・ティナス

ビーズのような粒々の花、光沢のある実もの。それぞれがカラーのマットな赤紫色を引き立てています。主役のカラーが目立つように花に高低差をつけ、茎を少し見せて、軽やかな動きを出しています。

その6 ナチュラルな枝ものと、躍動するあしらい

花材:カラー(クリスタルクリア)、バラ(シェリーブラン)、秋色アジサイ、トリフォリウム、ローズマリー、ユーカリポポラス

バラやアジサイと密に花を合わせても、花の向きや大きく波打つ花びらが動きを演出しやすいカラー。曲がった枝、垂れる葉など自然な動きを見せるグリーンを合わせると、よりナチュラルなあしらいになります。

その7 白のなかに浮かぶモーブ系の波

花材:カラー(キャプテンロマンス)、デンファレ(ジャックハワイ)、キク(サイレント)、リシマキア、アジサイ、ノバラの実、センニチコウ、クレマチス、ビバーナム・ティナス

ひらひらと躍動的なデンファレ、静けさを感じるようなキクの白のなかで、大きくうねるのはカラー。モーブ色が印象的です。

その8 シックな赤紫色がアクセント

花材:カラー(キャプテンプロミス)、デンファレ(ジャックハワイ)、アジサイ、リシマキア、ユーコミス、アマランサス、ユウギリソウ、ユーカリ(トランペット)、ユーカリ(エキゾチカ)、グレビリア

たくさんの花材をあしらった豪華なアレンジ。細かい花、穂状の花、細い葉のなかに、大きな面をもつ赤紫色の濃厚なカラーを利かせています。

 

Credit

記事協力

嶋友紀

嶋友紀
『ブロッサム(BLOSSOM)』オーナー。
1輪の花との出合いをきっかけに植物に魅了され、2000年、会社勤務から花の世界へ。人気花店、市場の仲卸で経験を積み、2011年、東京・用賀にショップをオープン。日々の暮らしを豊かにする花を提案し、ヨーロッパスタイル、トロピカル、和テイストの花などをオーダーメイドで応えている。さりげない1本、葉や枝ものをたっぷり、といった植物そのままの魅力を生かした作風に定評がある。
https://www.blossom-jp.com
https://www.instagram.com/blossom_shima/

撮影・嶋 友紀、瀧下昌代 構成と文・瀧下昌代

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