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ガーベラのフラワーギフト、選び方とおすすめ10選

ガーベラのフラワーギフト、選び方とおすすめ10選

フラワーギフトで不動の人気を誇るガーベラ。花芯を中心に花びらがぱっと開いた愛らしい花形、パステルカラーのやさしい色合いは、老若男女を問わず、愛されています。特にかわいいもの好きの女の子や女性には、喜ばれる花のひとつです。最近は深い色の品種や複色のもの、変わった咲き方をするタイプが出てきたので、以前に比べ、いろいろなイメージを演出できるようになりました。そんなガーベラのフラワーギフトについて、価格の相場や選び方、おすすめのスタイルなどを、東京・二子玉川の花店『メゾンフルーリ』の佐々木久満さんに教えていただきました。

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ガーベラは大別すると、5つの種類があります

季節を問わず、花屋さんの店頭に並ぶガーベラには、いくつか咲き方の種類があります。どんな種類があるか、はじめに知っておきましょう。ガーベラの花径は一般的には9cm以下。とはいえ、大輪になると、15㎝ほどになるものもあります。

ひと重咲き

もっとも一般的な咲き方です。中心の花芯が、花びらと同色のタイプ、濃色で目立つタイプの2種に大別されます。

八重咲き

中心まで、花びらがぎっしり。花芯の周囲に小さな花びらが集中するもの、花芯がまったく見えないものなどがあります。

スパイダー咲き

針のように細い花びらが無数につき、花火を彷彿とさせる咲き方。花弁の先が尖っているのが特徴です。

カール咲き

花びらが、うねるように波打っています。ドラマティックな躍動感があります。主に大輪。

変わり咲き

ボール形や花芯が肥大化したものなど、一見、ガーベラとは判断できない個性派グループ。

ガーベラのフラワーギフトを贈りたい。ぴったりのシーンは?

ガーベラは特に、10~20代の若い女性に人気があります。ですから、若い女性にフラワーギフトを贈るとき、主役にすると喜ばれる花です。ピンクやレモンイエローといったパステルカラーもかわいいのですが、複色などひと味違った品種を加えてみると、ちょっとおしゃれに見えるでしょう。

ガーベラは、オレンジ色やビビッドイエローなどのはっきりした色が多く、元気いっぱいな印象があるので、相手を励ましたいとき、気持ちを明るくしたいときにもおすすめです。たとえば、試合や大事なプレゼンなどの負けられない勝負事の前、若い人のお見舞いのときなどです。形のかわいらしさを生かして、出産祝いや子どもの誕生日などに贈るのもよいですね。

1輪が大きいのに1本150~250円と安価でもあるので、1輪だけの花贈りにも選びたい花です。クラス全員、会社の新入社員たちへ…など、大人数に花を贈る際には、ぜひ色違いを何種類か用意して、1本ずつペーパーに包んで贈ってみてください。

贈るときに気になる! 門出にふさわしいガーベラの花言葉

最近は、フラワーギフトを贈る際に花言葉にこだわる方が増えています。そこで、ガーベラの花言葉を紹介しておきましょう。

ガーベラの花言葉

全般…希望、前進

赤…神秘、挑戦

ピンク…感謝、崇高な美

黄…親しみやすい、究極の愛

オレンジ…我慢強い、冒険心

白…希望、律儀

花言葉はその花の特質などに合わせて象徴的な意味をもたせたもので、明確な根拠があるものではありません。監修する人や国、文化などによって、選ばれる言葉が違うこともよくあります。贈られる相手は花言葉を知らないことも多いので、あまりこだわりすぎず、自分や相手の好きな色の花を選ぶのが、いちばんよいでしょう。

ガーベラのフラワーギフト(プレゼント)としての価格や相場は?

フラワーギフトの価格は、花の種類や本数、大きさ、地域、時期(季節)によって、かなり違います。また、ギフトを作る花屋さんの立地条件、そのポリシーなどによっても幅があります。

このため、あくまでも目安にはなりますが、ガーベラを主役にしたフラワーギフトの場合、価格の相場は3000円前後です。花束でもアレンジでも、スタイルによって、相場額に違いはありません。ガーベラだけでフラワーギフトを作るなら、この金額で12~13本入ります。他の花を組み合わせた場合、ガーベラの本数は減ることになるでしょう。大輪の品種や変わった咲き方の品種には1本500円くらいするものがあるので、これらを主役にするときは、相場は5000円前後と考えてください。この金額で、ガーベラだけなら7~10本ほど入ります。

ガーベラのフラワーギフトには、4つのスタイルがあります

ガーベラが主役のフラワーギフト(プレゼント)の種類は、大きく分けて次の4タイプです。フラワーギフト(プレゼント)は、花の種類にかかわらず、ほとんどがこのどれかのスタイルになります。フラワーギフトのベスト4といっても過言ではありません。もちろん、これ以外のスタイルをオーダーすることは可能なので、花屋さんに相談してみましょう。

花束

花材:ガーベラ4種、グラジオラス、フレボディウム

いちばんオーソドックスな、贈り花のスタイルです。茎を長く使うと、大きさやボリュームが出るので華やかさが感じられ、贈る際のインパクトは抜群です。ラッピングペーパー、リボンの色や素材にこだわると、よりおしゃれにセンスよく見えます。贈られた相手が、あとから束をほどいて、好きなスタイルにいけ直せるメリットがあります。

アレンジメント

花材:ガーベラ2種、スイートピー、アルストロメリア、ホルミナム

器に吸水性スポンジを入れて、デザインしながら花をいけたものです。花屋さんが素敵にいけた花を器と一緒に贈るので、そのまま飾れるというのが便利です。花に詳しくない方、病院や施設など手間をかけられない場所にいる方、給水ができるので遠方の方に花を贈るときには、特におすすめです。

ボックス

花材:ガーベラ4種、ビバーナム、バジル

アレンジメントのなかで、器に箱(ボックス)を使ったものは特にこう呼ばれます。近年、人気のスタイルで、箱(ボックス)にセロハンなどを敷いて、水が染み出ないようにしてから吸水性スポンジを置き、デザインしながら花をいけたものです。アレンジメントと同様、このまま飾れるので、贈られた相手に手間がかからない、というメリットがあります。安定性がよく、スポンジで給水ができるので、自分で長時間持ち運びする際にも便利です。

リース

花材:ガーベラ2種、バラ、ラナンキュラス、テマリソウ、多肉植物、フレボディウム

花や葉で紡いだ輪の形のアレンジメントを、リースといいます。リースはどんな花でも仕立てられますが、花の形が平面的なガーベラは特に、リース向き。花顔が正面を向くので迫力が出せるため、インパクトがあります。ひと味違うギフトを贈りたいときは、リースに仕立ててもらうのもよいでしょう。ベースが吸水性スポンジになっているので、アレンジ感覚で持ち運んだり配送したりすることができます。

ガーベラのフラワーギフト(プレゼント)の選び方。その秘訣が知りたい

フラワーギフトは基本的に、用途、予算、主役にしたい花、贈る相手の年齢・性別・好きな色などを伝えて、花屋さんにおまかせするのがよいでしょう。花屋さんにオーダーをする際に、もうひと言、下記のような要望を付け加えると、より花の魅力が引き立ち、あなたの気持ちが伝わるギフトになります。

茎を生かして長さのあるあしらいに

ガーベラの茎は長さがあるだけでなく、色が美しいので、花束の場合は茎を長いまま束ねてもらいましょう。華やかさとボリュームが出ます。茎が長いほうが、いけるときにスタイルの幅が広がりますから、花好きさんに贈るならぜひ、このひと言を。

花材を混ぜすぎず、シンプルに

ガーベラは、じつはほかの花と合わせるのが難しい花です。咲き方が似ている大きな花とはケンカしてしまうし、小花を合わせると大きいガーベラとのバランスが悪くなりがち。かといって1種いけにすると、葉がないうえに形が丸いので、花の周りや足元にスカスカした隙間ができてしまいます。このため、ガーベラ+隙間を埋める花、もしくはガーベラ+葉ものでシンプルにいけるほうが、格好よく見えます。

もうひとつ、ガーベラは茎がとろけやすいので、水の量を少なめにしていけるのが長もちのコツ。一方、花のなかには、多めの水にいけたほうがいいものもあります。いろいろな花と合わせると、水の量の調整が難しくなってしまうことも。長く花を楽しんでもらいたいなら、ガーベラは、やはりシンプルなスタイルにして贈るのがよいかもしれません。

ガーベラのフラワーギフト(プレゼント)、おすすめ10スタイル

花屋さんにおまかせではなく、自分の好きなスタイルのフラワーギフトを選びたい。そんなときにおすすめしたいのが、ここに挙げた10種類のフラワーギフトのスタイル。ヘアカットの際に、ヘアカタログの写真を示して美容師さんにイメージを伝えるように、「こんなイメージでガーベラのフラワーギフトを」と花屋さんに伝えれば、より自分好みのギフトに仕上げてもらえますよ。

その1 卒園式に1輪でもかわいいガーベラを

花材:ガーベラ

1本でもボリュームがあり、絵になるガーベラ。花色が豊富なので、いろいろな色のガーベラを1本ずつ束ねて、小学校や幼稚園の卒園・卒業祝いに子どもたちに贈るのはいかが? ラッピングペーパーも花色が映える鮮やかな色を。

その2 記念日にはインパクトあるボックスを

花材:ガーベラ2種、バラ、アイビー、セリンセ

形が目を惹くガーベラ。まっ赤な大輪にピンクの濃淡の小輪、という派手な色合わせにして、インパクト抜群のボックスアレンジに仕立てました。ボックスも淡い色の花柄を選んで、柄on柄にすれば、よりおしゃれ度もアップ。

その3 オレンジ色の花たちで「元気を出して」

花材:ガーベラ2種、バラ、ビバーナム、レンギョウ

はっきりしたビビッドカラーが豊富なのも、ガーベラの魅力です。落ち込んでいる友人には、「元気出してね」という気持ちを込めて、オレンジ系のアレンジをポンと渡してみましょう。気取らない雰囲気にしたいから、器は空き缶を利用して。

その4 ガーベラの多彩な魅力が堪能できる花束

花材:ガーベラ5種

ガーベラは色だけでなく、咲き方も大きさもさまざまなのだと気づかせてくれる花束です。八重咲きにも、小さな花びらがぎっしりとつくものもあれば、長さのある花びらがゆったりと広がるものもあります。ガーベラの魅力を堪能して。

その5 ポップなリースは玄関に飾ってほしい

花材:ガーベラ2種、マリーゴールド、ビバーナム、ゼラニウムなど

明るいオレンジ色の花々を緑色の葉の縁取りが引き立てる、ポップなリースです。目にも鮮やかなので、初夏~夏の贈り花にぴったりです。ウエルカムリースとして、玄関に飾ってもらえば、近所の注目を集めること間違いなし!?

その6 心落ち着く癒やしの色でまとめます

花材:ガーベラ3種、シレネ、アイビー

マットな質感をもつ、ふわっとしたパウダーカラーのガーベラを集めてアレンジしました。こんなニュアンスカラーであしらうと、ガーベラも柔らかでやさしい表情に。淡い色合いなので、若い方へお届けするお供えの花としても使えます。

その7 女友だちの誕生日なら気軽な花束を

花材:ガーベラ2種、バラ、ストック

1輪1輪が大きく広がるガーベラなら、コンパクトで丸いパリ風花束にしても、ボリュームと存在感を放つことができます。華やかさがありながら気取りがないので、ちょっとしたお祝いのときにもさらりと渡せそう。

その8 お財布がピンチ! ガーベラの出番です

花材:ガーベラ3種、ビバーナム、ゼラニウム

大きく横に広がるガーベラは面の花なので、ボックスの空間を埋めるにはぴったり。このボックスアレンジも、たった5本でデザインできてしまいます。ガーベラならリーズナブルなのに、チープに見えない花贈りができるんです。

その9 カジュアルな複色でカントリー風に

花材:ガーベラ2種、バラ、マーガレット、カーネーション

複色のガーベラのなかで、オレンジ・イエロー系は特にカジュアルな印象。草花と一緒にブリキの器にいけると、カントリーな雰囲気に仕上がります。友だちの家に遊びに行く際の手土産や、プレゼントのお返し、出産祝いなどに。

その10 大人の女性に贈るときはシックな器で

花材:ガーベラ、セリンセ、ライラック、デルフィニウム

ガーベラはかわいらしすぎてちょっと…という大人の女性に贈りたい、しゃれたアレンジ。白にほんのりピンクがのった八重咲きの複色ガーベラに、落ち着いた紫色の花を合わせています。器のどっしりした渋い色で、淡い花色を引き立てて。

Credit

記事協力

佐々木久満
『メゾンフルーリ』統括マネージャー。
生産者とのつながりを大切にし、これまでに訪問した花の生産地は150以上。数多い日本国内の花店のなかでも特に、産地や新品種に精通するフローリストとして活躍している。東京・二子玉川にある本店『メゾンフルーリ』とともに、長野県松本市でも花店を営む。いずれも珍しい品種の花が揃うのはもちろん、季節感を重視し、地域いちばんを目指しているというサービスのよさでも知られる。
https://www.facebook.com/MaisonFleurieTamagawa

撮影・佐々木久満、高梨奈々 構成と文・高梨奈々

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