なにか収穫できるものを育てましょう。立派な畑がなくても大丈夫。朝食一食分の収穫なら、小さな庭やベランダの鉢植えでも十分つくれます。毎日少しずつ収穫して料理に使えば、一度に使いきることなく長く楽しめます。
スープセロリは別名「芹菜」といい、セロリの原種に近い中国野菜です。セロリよりも葉柄が細く、パセリのように摘み取って収穫します。セロリが春にタネを播いて秋に収穫するまで約半年かかるのに対して、スープセロリは春播きと秋播きができ、タネを播いてから約一カ月で収穫できる手軽さが魅力です。病害虫がつきにくく、コンテナ栽培にも向いているので、ガーデニングのビギナーにオススメです。
How to grow スープセロリ栽培にチャレンジ
春は4〜5月、秋は9〜10月がタネ播きの適期。コンテナに野菜用培養土を入れてばら播きし、水やり後、日当たりのよい場所で管理します。発芽率が高く、気候にもよりますが7日前後で発芽が揃います。発芽後、水やりは表土が乾いたら与える程度に。
本葉が1、2枚ついて、混んできたら一回目の間引きをします。
すっきりする程度に間引いた後。この後も混み合ってきたら、間引きを繰り返して育成します。
間引き菜もとても香りが高いので、サラダなどにトッピングできます。
収穫はタネ播きから約一カ月後を目安に、草丈が15〜20㎝になったら外葉から根元で切り取って収穫をします。抜き取らずに茎葉を数枚残しておくと、再び葉を茂らせるので、何度か繰り返し収穫できます。放っておくと茎が硬くなるので、早め早めの収穫がオススメ。収穫を続けたほうが、葉をたくさん出してくれます。
スープセロリの花が咲くようになったら茎葉が硬くなるので、収穫もそろそろおしまいです。スープセロリはレースのように清楚な白い花がとてもチャーミング。庭で咲いた花と一緒に飾れば、引き立て役となってくれます。
スープセロリはこぼれダネで発芽して、すくすく育つほど生命力が旺盛です。次のシーズンに向けて、タネを採取しておくとよいでしょう。
Menu.野菜スープ
スープセロリは普通のセロリよりも茎が細いので、柔らかくて食べやすく、細かく刻んでサラダに散らしたり、サンドイッチに挟んだりと、香味野菜として幅広く利用できます。オススメは何といってもスープ。香りが強く、スープに向くのでこの名前がつけられたくらいです。さわやかな香りづけになって、いつもの味がワンランクアップすること請け合い。スープセロリにはβ-カロテンが多く含まれ、体内でビタミンAに変換されて皮膚や粘膜を健康に維持する働きがあります。
How to cook
材料 (2〜3人分)、タマネギ1/2個、ニンジン1本、ジャガイモ1個、ベーコン3枚、スープセロリ2〜3枝、バター5g、水 600cc、固形コンソメ2個、塩・コショウ各少々
- タマネギ、ニンジン、ジャガイモを一口大に切り、ベーコンとスープセロリは1㎝幅程度に切る。
- バターでベーコンを炒め、タマネギ、ニンジン、ジャガイモを入れる。タマネギが透き通る程度に炒めたら、水と固形コンソメを入れてよく煮込む。
- 火が通ったら、塩、コショウで味を調え、スープセロリを入れて盛り付ける。
文/長田節子
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