フラワーショップ「Bear(ベア)」の熊坂英明が届ける、花の最旬ニュース。花市場で出会った旬の花からセレクトした、珍しかったりおもしろかったりする花やグリーン、実ものを、独自の視点で語り、紡ぎ、ブーケやアレンジで紹介していきます。
秋といえばコスモス
秋といえば食欲や運動
芸術などいろいろあるが
紅葉や実りの秋など植物も良いシーズン
この時期にしかない色のものも
楽しみのひとつ
そして秋といえばわすれちゃいけないのが
コスモスだ
秋桜と書いてコスモス
地味目な秋の草花のなかでも
さまざまなピンクで楽しませてくれる
日本の秋の風景にかかせないイメージの
コスモス
しかし昔から日本にあったものではなく
江戸時代に日本に入ってきたようだ
原産はメキシコで日本で普及してきたのは
明治になってからというのは
自分も特に調べたことがなかったので
ちょっとビックリだった
風になびく秋桜の風景は
意外と最近だったのかぁ
畦道を歩きながらお花摘み
お客様のご要望で秋の草花で
小さなブーケを制作
実際の畦道で摘んだイメージとは
やはり違うけれど
少しずつ違う花をちょっとだけ摘んで
長いものや短いものをランダムに
束ねた感じに

コスモスのほかにワレモコウ
フジバカマ(白とピンク)
ケイトウ、ベンケイソウ
ナナカマド、センニチコウなど

たまたま咲いていた綺麗な花たちを
そっと摘んできた感が欲しいので
本数も色もあえていろいろにする
自分の中での微妙な法則はあるけれど
言葉では説明しない
それぞれの記憶やイメージにある
秋の風景を思いながら自由に束ねる
それがノスタルジックなブーケの楽しみ
都会にいるから思うノスタルジーは
ちょっと独りよがりで美化しているけどね
コスモスがあるとやっぱりいい感じです
Credit
記事協力

熊坂英明
『ベア(Bear)』主宰。1997年より家業の生花店(東京・方南町)を継ぎ、短期渡欧や独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。色、香り、形などで本質を感じる“花”をコンセプトに、多種多彩な花を品よく紡ぐスタイルが人気。黒と茶でまとめられたシックでスタイリッシュなショップには、同じ花でも季節によって産地を使い分ける、こだわりの花が並ぶ。ウエディングやディスプレイなども手掛けるほか、旬のおすすめ花を本サイトで発信中。
http://www.fs-bear.com
https://www.instagram.com/bearflower_scape
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