なにか収穫できるものを育てましょう。立派な畑がなくても大丈夫。朝食一食分の収穫なら、小さな庭やベランダの鉢植えでも十分つくれます。毎日少しずつ収穫して料理に使えば、一度に使いきることなく長く楽しめます。
目次
Menu.1 ペストと卵のオープンサンド

ペストはイタリア、ジェノヴァで発祥したバジルを原料とする調味料で、起源は古く9世紀まで遡るといわれています。しばしば‘ペースト’や‘パスタ’と混同されますが、実は「ペスト」という固有の調味料名。さまざまな料理に使われますが、シンプルな食べ方がバジルの風味を味わうには最適です。
How to cook
材料:ペスト(バジルの葉、ニンニク2〜3片、松の実1/4カップ、パルメザンチーズ3/4カップ、塩小さじ1/4、オリーブオイル150cc *全ての分量は味を見ながらお好みで加減してください)、パン、卵
- ペストの全ての材料をブレンダーで混ぜます。
- 卵を茹でます。半熟は7〜8分が目安。
- パンにペストを塗り、半分に切った卵をのせて完成。

Menu.2 ガパオライス

ガパオライスはタイの食卓の定番メニュー。ひき肉と夏野菜、バジルを炒め、目玉焼きをのせていただく、いわばタイ風炒飯。バジルがたくさん採れる夏に食べたいちょっとスパイシーな料理です。本場タイでは香りの強い‘ホーリーバジル’という品種を用いますが、日本で一般的に栽培されている‘スイートバジル’でも美味しくつくれます。
How to cook
材料(4人分):鶏ひき肉400g、バジルの葉20枚位、パプリカ1〜2個、ピーマン1〜2個、タマネギ1個、ニンニク1片、赤唐辛子3本、調味料(ナンプラー大さじ3、オイスターソース小さじ2、砂糖大さじ1、醤油小さじ2、鶏ガラスープの素小さじ1)、ご飯、卵4個、サラダオイル適量
- タマネギ、ピーマン、パプリカを1㎝角位に切ります。赤唐辛子は小口切りに。ニンニクはみじん切りに。調味料は全て混ぜ合わせておきます。
- フライパンにサラダオイルを敷き、赤唐辛子とニンニクを炒め、香りが出てきたら、ひき肉を加えて炒めます。
- ひき肉におおよそ熱が入ったら野菜を加えてさらに炒め、調味料を入れてよく混ぜます。最後にバジルをちぎって入れたら火を止めます。
- 目玉焼きを作ります。
- お皿にご飯、3のひき肉、目玉焼きの順番で盛りつけ完成。
How to grow バジル栽培にチャレンジ

バジルはとても育てやすいハーブの一つ。葉を摘むことで枝が分かれ、そこから新しい葉が再び生えてくるため、夏から晩秋までたっぷり収穫を楽しむことができます。生葉はサラダやピザに。使いきれない分は、レシピで紹介した「ペスト」で保存できます。
調理で使われるバジルには主に、 ‘スイートバジル’と‘ホーリーバジル’の2種類があり、スイートのほうはサラダやペストなど生で食べられることが多いようです。一方、より香りが強く刺激的な‘ホーリーバジル’は魚や肉料理とともに熱を通して使われます。どちらもシソ科メボウキ属の植物ですが、このメボウキは「目箒」と書きます。実は日本に導入されたのは古く江戸時代。種子を水に浸けると水分を吸ってゼリー状になりますが、それで目を洗っていたことに由来しています。現代では「バジルシード」の名にピンとくる方も少なくないでしょう。美容やダイエット効果を期待できるスーパーフードとして女性に大人気です。バジルシードを収穫する場合には、夏以降の花穂を摘まずに残しておきます。しかし、花穂を残すと葉っぱは、それ以上茂らなくなるので、目的に合わせて作業しましょう。
Photo/ 1)sarsmis/2)NC_1/3)ranmaru/4)Kriang kan/ Shutterstock.com
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