夏バテ防止にオススメ! 爽やかに香るハーブピクルスの作り方
「暑さと湿気でなんとなく食欲がない…」という時には、ハーブのチカラを取り入れてみませんか? 今回は、ピクルスに向く種類のハーブとお酢で作る「ハーブピクルス」を、ハーバルライフコーディネーターの堀久恵さんにご紹介いただきます。酢のさっぱりした酸味は、嗅覚や味覚を刺激し、唾液や胃液促進作用・食欲増進作用も。そこにハーブの作用も加わると、おいしく健康増進にもつながりますね。簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。
目次
ハーブを食べることがガーデンセラピーに
生活が不規則だったり、食生活が乱れていたり…何かとストレスを感じる現代を生きる私たちにこそオススメの植物療法「ガーデンセラピー」をご存じですか?
ガーデンセラピーとは、植物を育てたりやハーブの香りを楽しむなど、植物を取り入れた暮らしを送ることで、五感が刺激され、脳が活性化して、健康寿命を延ばすことができるのでは? と注目されている自然療法です。
「ガーデン」とつくので、庭がないとできないと思われがちですが、決してそうではありません。スパイスコーナーで販売されているハーブや、植物100%から作られた精油を利用するなど、庭がなくても楽しめる方法がたくさんあるのも、ガーデンセラピーの魅力。
特に、日々の料理にハーブを取り入れると、香りによる癒やし作用はもちろん、ハーブの持つさまざまな効能を体内に摂取することができるので、ご家族の健康づくりに役立てられますよ。
このように、日々の暮らしにハーブを取り入れ、食べたり飲んだりすることで、健康づくりにつなげることは、芳香・食事・園芸・森林・芸術療法の5つからなるガーデンセラピーの中で、「食事療法」にあたります。
ハーブピクルスに向くハーブの種類は?
今回は、ジンジャー・ローズマリー・タイム・ローリエ・セージのドライ(乾燥)ハーブを使って、ピクルス液を作っていきます。ハーブは、ティー用(飲用)として売られているものです。スーパーのスパイスコーナーにあるものでもOKですよ。
ピクルスを作る際に使用するハーブは、ドライ(乾燥)でもフレッシュ(生)でも、どちらでもおいしく作れます。ドライの場合は小さじ1程度で十分ですが、フレッシュの場合は、まだ水分が抜けていない分、手のひら程度の量が要ります。意外と量が必要なので、ご注意くださいね。
また、ハーブを使う際、気になるのが「これとこれは組み合わせるとどうなの…?」という点。今回ご紹介した5種類は比較的相性がよいので、ブレンドの割合を自分好みに調整してみましょう。
今回のような料理の場合は、ピクルス液に香りを移す目的で、ハーブを使用します。「味をつけるのではなく、香りをつけている」ので、どんな味になるのか? というよりは、どんな香りにしたいかを重視するとよいでしょう。それぞれの香りをかいでみて、好きな香りを多めに入れると、うまくまとまりますよ。
今回は、ジンジャー・ローズマリー・タイム・ローリエ・セージを、小さじ1杯ずつミックスしたものを使用します。ハーブの種類は、多種あれば味がより複雑になりますが、スーパーなどで揃えやすいものを1~3種類ほどセレクトしてもよいと思います。
ハーブピクルスの作り方
それでは、ハーブピクルスを作っていきましょう。
<材料>
※作りやすい分量
- 野菜(にんじん・大根・ミニトマト・きゅうり) 適量
- 水 1/2カップ
- 米酢 1/2カップ
- きび砂糖 40g
- 塩 大さじ1/2
- 黒コショウ(粒) お好み
- ハーブ類(ジンジャー・ローズマリー・タイム・ローリエ・セージを、各小さじ1ずつミックスしたもの) 小さじ1~2程度
- 飾り用フレッシュハーブ 適量(あれば)
<作り方>
1. 野菜を適当な大きさに切り、煮沸消毒を済ませたビンに詰める。その際、飾り用のフレッシュハーブがあれば、一緒に詰める
2. 水・コショウ・ハーブを鍋に入れて、ひと煮立ちさせる
3. 火を止めて砂糖と塩を入れて、溶かす
4. 3に酢を入れて、ひと煮立ちさせたら、鍋を火からおろして粗熱を取る
5. ビンいっぱいに液を注ぐ。その際、ハーブ類は濾さずにビンの中に一緒に入れる
作ったら、冷蔵庫で保管しましょう。一晩置いて味が染みたら食べごろです。保存料などを使っていないので、早めに食べきってくださいね。
酢だけで作るピクルスに比べると、ハーブが入ることによって、酢の角がとれ、ツンとした酸味がまろやかに変化してくれるのも魅力です。ぜひ作ってみてくださいね。
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -
ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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