疲労回復や老化防止も! 赤色ハーブ・ハイビスカスの美味しいアレンジレシピ
ハーブティーをもっとおいしく楽しんでみませんか? 飲みにくい・おいしくないけど健康や美容のために…と我慢して飲むのはもったいない! 今回は、疲労回復や老化防止など、美容と健康のために積極的に摂りたいハーブ「ハイビスカス」の効能を、ハーバルライフコーディネーターの堀久恵さんにご紹介いただきました。おいしく飲むための3つのアレンジレシピもお伝えします!
目次
身体に嬉しい作用がいっぱい! ハイビスカス
ハイビスカスには栄養素がたくさん。クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸などの植物酸、アントシアニン色素、粘液質、ペクチン、ビタミン、ミネラルなどを含み、私たちの美容と健康をサポートしてくれるハーブです。
特に注目したいのが、クエン酸の働き。クエン酸は、ミネラルの吸収を助け、新陳代謝を活発にする作用や、身体を錆びつかせ、老化を促進する活性酸素を攻撃する抗酸化物質の働きを助ける作用を持っています。つまり、新陳代謝を促進しながら、血管やお肌の老化防止にも一役買ってくれているワケです。
また、肩こりや筋肉疲労のもととなる疲労物質・乳酸を分解する作用も持っているので、疲労回復にもぴったり。特にスポーツ後に摂取するのがオススメですよ。
そして、お酒をよく飲む方に、ぜひ摂取していただきたいのが、このハイビスカス。肝臓の働きを促進する強肝作用や、体内の余分な毒素を排出する利尿作用があるため、二日酔い予防にも○。
この真っ赤な色はアントシアニン色素によるもの。「ブルーベリーは目によい」といわれるのも、このアントシアニン色素の作用があるから。アントシアニン色素は、網膜に張り巡らされた毛細血管を保護・強化し、血液循環を向上させるといわれています。パソコンやスマートフォンなどの電子機器が手放せない現代人にとって、積極的に摂取したい成分でもありますね。
ハイビスカスってどんなハーブ?
「ハイビスカス」というと、赤や黄色など南国の花をイメージする方も多いかもしれませんね。ハイビスカスはフヨウ属の総称で、近年では品種改良が進み、数千種類もの品種があるといわれています。
その中で、食用として使われるのは「ローゼル」という種類。ハーブとして利用するのは花が終わった後のがくの部分(一番外側で花を支える役割を持った部分)で、それを乾燥させた状態で販売しています。乾燥ハーブを扱うショップなどで入手可能です。手に入りやすく、また、他のハーブと比べると価格が安いのも嬉しいですね。
ちなみに、こちらの写真は生のローゼル。生花市場でたまたま見かけて購入したものです。生食もできますよ。
ハイビスカスのお味は…?
見た目は鮮やかな赤色! 美味しそうに見えるかもしれませんが、かなり酸味が強いのが特徴です。酸っぱいのが得意な方はいいのですが、私個人的には、ハイビスカスは単品で飲むことは避けたいハーブ…(笑)。でも、前述の通り、ハイビスカスはたくさん体によい作用をもたらしてくれますので、積極的に取り入れたいハーブでもあります。特に夏バテ防止にも、ハイビスカスに含まれるクエン酸のチカラをうまく利用したいところ。
ということで、飲みやすく、美味しくなるようにアレンジしたレシピを3つご紹介! 見た目にも美しく二層に分かれたセパレートティーにもなり、おもてなしにもかなり喜ばれるレシピです。
ハイビスカスアレンジレシピのご紹介
まずは、基本になるハイビスカスティーを作りましょう。でき上がりは約6杯分のレシピです。
1. ハイビスカスをティースプーン山盛り8杯ほど用意します
2. 600ccのお湯を注いで、3分蒸らします
3. その間に、グラスいっぱいに氷を入れて準備しておきます
4. 3分経ったら、ハーブを濾して、注ぎやすい容器に移しておきましょう
アレンジティー1:ハイビスカス×カルピス
氷の入ったグラスに、カルピス(原液)を適量入れます。
カルピスを入れたグラスに、ハイビスカスティーを入れます。氷にあてながら、そーっと注ぐと、きれいなセパレート(2層)に分かれてくれますよ。これは液体の比重により、糖類を含むカルピスは下に沈むためです。コツは、とにかくそーっと、ゆっくり注ぎ入れることです。
完成です!
アレンジティー2:ハイビスカス×100%フルーツジュース
同じ要領で、100%のフルーツジュースとアレンジするのもオススメです。ハイビスカスの酸味がかなり緩和され、飲みやすいハーブティーになりますよ。
今回は、オレンジジュースとパイナップルジュースで作ってみました。割合は、ハイビスカス2:ジュース1です。写真だと、比率は4:1くらいに見えますが、実際には、もっとジュースが多く入っています。前述の通り、糖分は水分の重みで沈んでしまいますので、見た目をもっとジュースっぽくしたい場合には、ジュース類の量を多めにして作ってみてくださいね。
このアレンジは、お子様と一緒に楽しめるのも魅力。おいしいハーブティーをご家族で楽しんでください。
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -
ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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