ローズヒップとは? 効果・効能とハーブティーだけじゃない活用法「ローズヒップごはん」
植物のある暮らしを楽しみながら、植物を心身の健康づくりに生かす自然療法を「ガーデンセラピー」といい、その中の一つが“食事療法”です。例えば、ハーブを食べたり飲んだりすることで、それぞれのハーブがもつ有効成分を体内に取り込み、健康に役立てようというもの。今回は、ハーバルライフコーディネーターの堀久恵さんに、栄養価の高いとされるローズヒップの効果・効能や、“ローズヒップごはん”レシピをご紹介していただきます。
目次
ローズヒップとはどんなハーブ? 効果・効能は?
ローズヒップは、“ドッグローズ”というバラの品種から採れるハーブで、偽果(ぎか)からタネを取り除き、乾燥させた状態で販売されています。

ビタミンA・B・C・D・E・Kなどを多く含むため、「ビタミンの爆弾」とも呼ばれ、特にビタミンCはレモンの20~40倍も含まれています。ビタミンCはコラーゲン生成にも関わっていて、毛細血管を丈夫にし、肌に弾力を与える役割を果たすので、美肌効果も。また、紫外線を浴びた後のメラニン生成を防いで、シミを予防する効果も期待できます。肌の衰えや肌荒れが気になる方は、積極的に摂りたいハーブですね。
また、ローズヒップには、ビタミンC以外に、フラボノイド、リコピン、β-カロテンも豊富に含まれていて、体内のサビ成分である活性酸素を除去する抗酸化作用、免疫力を高める免疫賦活作用も期待できます。肌だけでなく、体内から健康を作るのにも効果的です。
その他、気管支などの炎症や発熱で、ビタミンCを消耗したときの補給や、疲労回復・風邪やインフルエンザの予防・排便を促す緩下作用などもあります。
このように、栄養価が高いことから、戦争中物資が乏しかったイギリスでは、子ども達にローズヒップシロップを配ったそうですが、効能を知ると納得できますね。
“ローズヒップティー”の色は…

“ローズヒップティーは赤い色“という印象がありませんか?
じつは、ローズヒップだけで入れるお茶は、上写真のような薄い茶色の液体です。イメージされがちな赤色は、ハイビスカスから出る色素です。ローズヒップはハイビスカスとブレンドされていることが多いため、ローズヒップのお茶は赤いと勘違いされる方が多いのです。
また、酸っぱい…というイメージもあるかもしれませんが、それもハイビスカスの酸味を感じているのかもしれません。ローズヒップだけで飲むと、そこまで酸っぱさはなく、むしろ、うまみや甘みを感じる味です。酸味があると敬遠されていた方は、ぜひローズヒップだけで飲んでみてください。印象が変わるかもしれません。
まるごと摂取するには…ごはんと一緒に炊き込むのがオススメ!
身体に嬉しい作用をたっぷり含んだローズヒップ、ぜひとも毎日飲んでほしいのですが、毎日飲むのが難しいという方には、ごはんと一緒に炊き込む“ローズヒップごはん”がオススメです。

ローズヒップティーの場合、お茶として煮出して、ハーブの有効成分を摂取しますが、栄養素として考えた時、葉や花などハーブそのものを摂取し、まるごと口に入れたほうが栄養価も高いとされています。ごはんと一緒に炊き込むことで、ローズヒップも柔らかくなり違和感なく食べることができます。
気になるお味は…白米とほぼ同じで酸っぱいとか甘いとかはなく、普段のごはんと同じように食べられますよ。
ローズヒップごはんの作り方
作り方はとても簡単! お米を研いで、炊飯器にセットする際、ローズヒップをパラパラと加え、スイッチを入れるだけ。
量の目安は、お米2合に対し、ローズヒップ小さじ1程度です(量はお好みで調整してください)。

炊き上がった時には、色はあまりついていませんが、しゃもじでさっくり混ぜると、ローズヒップの色素が出てきて、ごはん全体がほんのりピンク色になってきます。そして、時間の経過とともに赤っぽく変化していきます。天然の植物色素なので、安心して食べられます。
一口サイズのおにぎりにすると可愛らしいですね。
ローズヒップを購入する際の注意点
ローズヒップは、ハーブ専門店で購入できます。ハーブには、ハーブティーとして飲む以外にも、クラフトとして販売されているものもあるので、購入する際には、“食品”であることを確認しましょう。すべてのハーブが食品としての基準を満たしている訳ではないことを知っておきましょう。
また、食品には賞味期限があります。ハーブは鮮度が命。空気に触れると、植物の持つ色や香りも劣化していきます。形が変わらないからといって、ずっと保存がきくものではないので、一度にたくさんの量を買うのではなく、少量をこまめに買い足すことがコツです。
ピクニックのお弁当や誕生日パーティーなどに、彩りがきれいなローズヒップごはんはぴったり! ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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