オレンジまるごと活用術! オレンジビネガー&ピールの作り方
果物として食べ慣れているオレンジですが、じつはハーブだということをご存じですか? ハーブとは、生活に役立つ香りのある植物の総称で、オレンジは、ハーブティーやアロマテラピー(芳香療法)でも古くから使われてきました。今回は、そんなオレンジをまるごと使った“オレンジビネガー”と“オレンジピール”のレシピを、ハーバルライフコーディネーターの堀久恵さんにご紹介いただきます。
目次
オレンジの作用って?
みかんやオレンジなどの柑橘類には、βクリプトキサンチンが含まれており、この成分には、体内の活性酸素を除去し増殖を抑える“抗酸化作用”が期待できます。活性酸素は体内で増えすぎると、細胞を錆びつかせ、シミやシワ・たるみなどの肌トラブルを起こしたり、さまざまな病気の原因になるといわれています。それを除去してくれるβクリプトキサンチンは、積極的に摂りたい成分です。
昔から冬にはこたつでみかんを食べる日本の風習にも、こんなうれしい作用があったのですね。
オレンジは、木をまるごと余すところなく活用できる優れた植物で、葉は“プチグレン”、花は“ネロリ”、実は“オレンジ”、皮は“オレンジピール”として生かすことができます。また、抗酸化作用だけでなく、どこを使うかによって、心身にさまざまに作用する有効成分を取り込むことができるハーブなのです。
レシピ1:オレンジビネガーの作り方
現在、国内で流通しているオレンジのほとんどは、主にアメリカなどからの輸入ですが、今回は、愛媛・大三島で栽培された国産ネーブルオレンジが手に入りましたので、まるごと使ってみたいと思います。
まずは、オレンジを酢に漬け込んで作る“オレンジビネガー”から!

<材料> ※200mlビン1本分
○ネーブルオレンジ 1個
○リンゴ酢 大さじ5~6
○はちみつ 大さじ2
<作り方>
1. ネーブルオレンジの皮をむき、果肉を瓶の口に入るサイズにカットして瓶に入れる

2. リンゴ酢とはちみつをビーカーに入れて、よく混ぜてから、瓶に注ぎ入れる

これで完成です! 作ってすぐに使えますが、1日1回よく振り混ぜて、2~3日寝かせると甘みが増してよりおいしくなりますよ。
<オレンジビネガー活用術>
できあがったオレンジビネガーは、お水や炭酸水で4~5倍に薄めて、飲んでみてください。オレンジから出る甘みがあり、お酢特有のツーンとした酸っぱさがない、マイルドなお酢ドリンクになっています。甘みが足りない場合には、お好みではちみつを追加するなどしてみてください。また、ドレッシングの材料として使うのもオススメです。
※保存料などを使用していませんので、冷蔵庫に保管の上、早めにお召し上がりください
レシピ2:残った皮を活用! オレンジピールの作り方
じつはオレンジの皮には、ビタミンCをはじめとするビタミン類や、カラダを温めてくれるリモネン、抗酸化物質のフラボノイドなど、栄養素がたっぷり含まれていて、捨ててしまうのはもったいないんです。特に、農薬や化学肥料を使わずに栽培された果実なら、皮も安心して使えます。おいしく実を食べた後は、皮も捨てずにドライ(乾燥)にして活用してみましょう。

ドライにしたオレンジの皮は、“オレンジピール”といわれ、ハーブティーにしても楽しめます。柑橘特有の爽やかな香りには、心身が疲れて落ち込んでいる時に元気づけてくれる抗うつ作用や、過敏になった神経を穏やかにしてくれる鎮静作用などがあります。また、食欲不振や消化不良など、胃や腸の調子を整える作用も期待できるハーブです。
また、オレンジピールは漢方でも大活躍しているのです! “キジツ(枳実)”“トウヒ(橙皮)”“チンピ(陳皮)”“セイヒ(青皮)”に分けられ、種類や実の完熟度で違う作用があるとされていて、消化を促す漢方薬にもよく使われています。
<オレンジピールの作り方>
オレンジの皮は、3cm角くらいのサイズにカットします。
10日ほど陰干しして、よく乾いたら完成です。しっかり乾燥させれば、長期保存も可能です。
なお、オレンジピールをハーブティーにする場合は、ペパーミントやカモミールなど他のハーブにちょっとブレンドするのがオススメです。ほんのり柑橘の香りが楽しめ、飲みやすいハーブティーになりますよ。ぜひ、お試しください。
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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