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リラックス効果抜群! ネロリの美容液を作ろう<精油活用術>

リラックス効果抜群! ネロリの美容液を作ろう<精油活用術>

イライラしたり、不安になったり、ストレスを感じたり…いつも、気丈に振る舞えればいいのですが、そうもいかないのが人間です。そんな日々感じるストレスは、その日のうちに香りでケアしてあげませんか? 今回は、リラックス作用の高い、ビターオレンジの花から採油される精油“ネロリ”を使った美容液の作り方を、ハーバルライフコーディネーターの堀久恵さんにご紹介していただきます。

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ネロリの作用・効能は?

ネロリの作用・効能は?
Valeriya Zankovych/Shutterstock.jp

「ネロリ」という精油をご存じですか? 大量のビターオレンジの花からわずかな量しか採取できないとても貴重な精油で、花特有の甘く華やかな香りだけでなく、ちょっと青っぽさもあって…個人的には大好きな香りの一つです。

このネロリの香りには、鎮静作用があり、気持ちを和らげるのに効果的です。神経のバランスを調整してくれるので、イライラしたり、不安がぬぐえなかったり、不安定だったり…そんな日にはネロリの香りが、落ち着きをもたらしてくれますよ。

日ごろから感受性が豊かで、ストレスをため込みやすいタイプの方には、お守り代わりの香りとしてもオススメです。

自律神経のバランスを保つには「アロマテラピー」を

「“自律神経”って、気持ちの問題でしょ?」…なんて侮ってはいけません。自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、さまざまな内臓器官の働きを調節する、とても重要な働きをしています。交感神経の働きが上がると気持ちは高揚し、副交感神経の働きが上がるとリラックスモードに入るため、この2つのバランスがシーソーのようにうまく取れていることが理想なのです。バランスが乱れると、身体にだるさ、倦怠感、胃腸トラブルなど、さまざまな不調をもたらします。バランスを取るためには交感神経と副交感神経を上手に切り替えることが重要です。そのためには、植物から採れる精油を活用したアロマテラピー(芳香療法)が有効なのです。

特に、ネロリは気持ちをリラックス・鎮静させる働きに優れているので、夜、就寝前に嗅ぐことがオススメですよ。

美容液のベースには…マカダミアナッツオイルがオススメ!

美容液のベースにはマカダミアナッツオイルがオススメ
Olyina/Shutterstock.com

ネロリを使って、美容液を作ってみましょう。植物の自然な香りが、お肌にも心にも作用し、一緒にケアしてくれますよ。

美容液のベースになるのが植物油です。たくさん種類がありますが、今回はその中から、マカダミアナッツオイルを使います。

マカダミアナッツの種子を圧搾して採取されたマカダミアナッツオイルには、美容への働きかけが有効であるとされる成分・パルミトレイン酸が20%前後も含まれています。人間の皮脂には、10%ほどの脂肪酸が含まれているのですが、年齢と共に減少してしまうため、これを補給する役割を持つパルミトレイン酸を補充することで、皮膚を滑らかにする、乾燥を防ぐ、シワやたるみを改善する、皮膚にハリを与えるといった嬉しい作用が期待できます。まさに美容液にぴったりの植物油ですね。

ネロリの美容液の作り方

では、実際に美容液を作っていきましょう。作り方はとっても簡単!

ネロリの美容液の作り方

<材料>

〇 ネロリ精油 2滴

植物100%の天然香料であることを必ず確認して購入しましょう。

〇 マカダミアナッツオイル 15ml

〇 スポイト付きガラス容器 15 ml用

★上記の必要なものは一式、アロマテラピーやハーブ専門店で揃います。慣れないうちは実際に店舗に足を運び、専門家に相談しながらお買い物されると安心ですよ。

<作り方>

1. ビーカーにマカダミアナッツオイルを計って入れる

2. ビーカーにネロリの精油を加えて、竹串などでしっかり混ぜる

ビーカーにネロリの精油を加える

★この際、精油は振り下ろしたりせず、自然にポタポタと垂れてくるのを待ちます。

3. ガラス容器に移し替えて完成

ガラス容器に移し替えてネロリ美容液の完成

使用するガラス容器はスポイト付きのものが便利です。化粧水をつけた後、手のひらに2滴ほど取って、顔全体にのばしてお使いください。清潔にご使用いただいた上で、2カ月程度を目安に使い切りましょう。

アロマテラピーをもっと楽しむために

小さな瓶に入った精油(エッセンシャルオイル)は、香りをかいで楽しむだけではなく、石鹸や化粧水、ルームスプレーなど日用品を手作りする際に使用すれば、より香りを楽しむことができ、肌や心にもプラスの作用をもたらしてくれます。私はもともと敏感肌で、市販のものが肌に合わなかったこともあり、今では、ほぼすべての日用品を手作りしています。季節や心身のバランスによって、分量を調整したり、テクスチャーを変えたり、香りを変えたりして…精油を使って手作りを楽しんでいます。

しかし、精油は植物100%の物質だからといって、必ず安全というものではありません。反対に、植物として生きている時に比べると、成分は70~100倍にも凝縮されていて、とてもパワフルです。精油は原液で直接肌につけない、飲用しないなど、基本的なルールを守って活用することが個人に求められます。

また、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、必ずかかりつけの医師にご相談くださいね。

アロマテラピーを楽しむための基本のルールは、「アロマテラピーをはじめよう! 精油を安全に楽しむための基本レッスン」をご覧ください。

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Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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