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愛犬のための手作りペットフード 春キャベツで作る「ロールキャベツ」

愛犬のための手作りペットフード 春キャベツで作る「ロールキャベツ」

おいしい旬の野菜を食べることは、健康な身体づくりにとって大切なこと。この時期に美味しい春キャベツを使って、愛するペットの健康を考えた食事を作りませんか? ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが、愛犬と一緒に食べられるロールキャベツの作り方を紹介します。

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春キャベツをたっぷり使ったロールキャベツ

ロールキャベツ

春キャベツがおいしい季節です。「身土不二」の教えから、旬の野菜を食べることは、健康の土台作りに欠かせないもの。愛犬にも、おいしい旬のものを取り入れた食事をさせたいなと思います。ロールキャベツは、ヒト用とイヌ用とを一つのボウルで一緒に作ることができる、嬉しいお手軽レシピ。今回は、イヌ用の肉ダネにもほんの少し塩麹を入れました。

ロールキャベツのレシピ

<材料>ヒト用(大)6個+イヌ用(小)4個分

ロールキャベツの材料
  • 春キャベツ 10~15枚ほど
  • ひき肉(お好みで牛肉、合挽き、または鶏肉) 400g
  • 野菜(お好みで) 適量
    にんじん
    小かぶ
    ピーマン
    えのきなど
  • タマネギのみじん切り(ヒト用のみ) 適量
  • 卵 1個
  • 塩麹 ヒト用大さじ1 イヌ用少々
  • コショウ ヒト用のみ少々
  • コンソメスープの素、トマトソースなど(ヒト用のみ、お好みで)

<手順>

  1. キャベツを茹でて、ザルに広げておく。
  2. にんじん、小かぶ、ピーマン、えのきなど野菜をみじん切りにする。
  3. 始めにイヌ用の肉ダネを作る。ひき肉、野菜はそれぞれ分量の1/4を使い、ボウルにひき肉とカットした野菜、1/4量の卵を入れてよく混ぜる。
  4. 塩麹少々を加えて混ぜる。
  5. 4等分にして丸める。
  6. 空いたボウルに、残しておいたひき肉、野菜、卵を入れる。
    *ヒト用には、ここでタマネギのみじん切りを入れる。
  7. 塩麹大さじ1とコショウを入れてよく混ぜる。
  8. 6等分にして丸める。
  9. 茹でたキャベツを広げて、肉だねを包んで丸める。
    ロールキャベツの作り方
  10. ヒト用、イヌ用を、それぞれ鍋に並べる。
    ロールキャベツの作り方
  11. 水(キャベツを茹でた時の茹で汁でもよい)をヒタヒタになるくらいまで入れる。
  12. 中火で30~40分ほどコトコト煮る。
    *ヒト用はコンソメスープの素、トマトソースなど入れてお好みに味つけをする。
  13.  器に盛ってでき上がり。イヌ用は、食べやすい大きさにカットして器に盛る。
    ロールキャベツ
ロールキャベツのドッグフード

苦手な野菜も取り入れて

手作りドッグフード

我が家の柴犬あんは、野菜ときのこ類があまり好きではありません。全部食べる時もありますが、野菜だけきれいに残すこともしばしばで、嫌いな野菜は上手に器の隅に寄せてあります。

ひき肉を使ったおかずは、野菜を細かくカットして混ぜ込むことができるので、普段あまり食べない野菜を入れるようにしています。また、ちょっとだけ残ってしまった野菜などを入れることもあります。

今回はピーマンが残っていたので入れました。ひき肉に混ぜてあると、さすがのあんも残さず食べます。

春キャベツ

家庭菜園の春キャベツ

春といえば、春キャベツがおいしい季節ですね。スーパーには、大きな玉のキャベツが格安で売られています。私は普段半分か4分の1にカットしたものを買うことが多いのですが、この時期のキャベツは甘くておいしいので、大玉を1個買っても、残さずしっかり食べ尽くします。やはり旬のものは格別な美味しさです。また、今年も庭でキャベツを栽培しました。まだ小さく、収穫するのはもう少し先になりそうです。

キャベツは、「水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の割合が犬の食事に適している」野菜の一つとのことで、私もあんのご飯によく取り入れています。

ただ、野菜全般にいえることですが、野菜やきのこ類は、食物繊維が多く含まれ、元来肉食動物である犬にとっては消化しにくい食材でもあります。生のままたくさんの量を与えず、茹でて小さくカットしたり、すりおろしたり、柔らかく煮たりして与えるようにしています。

愛犬の食事と塩分

犬の食事では、よく塩分の取りすぎに注意が必要とされますが、塩分は全く不要ということではないといわれています。

塩分は細胞レベルで大事な役割を果たしていて、これらが不足すると細胞はバランスを崩し、形を保っていけなくなるそうです。多少の塩分を取っていても水分を十分に摂取できていれば、尿から排泄できる能力が備わっているので心配ないとのことです。

もちろんごく少量で、ミネラル豊富な天然塩や、天然醸造の味噌などで塩分補給をするのが望ましいそうです。ということで、今回は塩麹をほんの少し肉ダネに入れてみました。

身土不二

手作りドッグフード

中国には「その土地(自然)と人は二つにあらず、一体である」という教えを説いた「身土不二」という言葉があるそうです。その土地で採れたもの、その季節に自然に採れるものを中心に食べれば、暮らしている場所の気候・風土に適応し、季節の変化についていくことができるということです。

暑い地域に暮らす人は、パイナップルやバナナを食べて体を冷やしたり、寒い地域に暮らす人は、寒さから身を守るような脂の多いものを食べたり。また、季節によっても同じことがいえます。トマトやキュウリなど夏に収穫するものは、体を冷やす効果のある食べ物で、本来は寒い季節には必要ないものです。動物たちも季節に合わせて、季節ごとの草を食べたり、しっかり熟した木の実を食べるなど、体に必要なものを取り入れて暮らしてきました。

今の時代は、本来では食べられないものでも手に入れることができます。スーパーやデパートに行けば、真冬でもスイカが売っています。以前テレビで、日本各地の野菜や魚の旬を当てるクイズ番組がありました。毎週楽しみに観ていたのですが、改めて収穫月、旬を考えるとなると、知らなかったり間違えて認識していたりして、我ながらちょっと恥ずかしくなりました。

いつでもなんでも手に入る現代では、旬のありがたみや楽しみが薄らいでしまっているのかなとも感じます。旬を知って取り入れることは、自然の持つ力で健康の土台を作ることにつながります。ぜひ、私たち飼い主も愛犬も、毎日の食事に心がけていきたいものですね。

併せて読みたい

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Credit

写真・文/海野美規(Unno Miki)
パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
http://www.annegarden.jp

参考:
『ホリスティックケア・カウンセラー養成講座テキスト』
『愛犬のためのホリスティック食材事典』 監修 日本アニマルウェルネス協会

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