鼻水、かゆみ…つらい症状を植物エキスで解決!「花粉症対策」コスメ3選[ボタニカル・パワー]

すでに鼻水ズルズル、目のかゆみもひどい…なんて方も多いのでは? ポカポカ心地いい春になるのは嬉しい反面、花粉症の人には憂鬱な時期ですよね。しかも今年の花粉は去年より多いと予想されているので、対策をしっかりしておきたいところ!
植物が持つ力をまっすぐに肌に届ける優秀コスメを、美容ライター・徳永幸子さんがご紹介する連載「ボタニカル・パワー」。今回は、つらい花粉症に効果的なコスメを3つセレクトしてくれました。
目次
花粉以外のダメージもブロック!アユーラ「fサインディフェンス ハイプロテクション(医薬部外品)」

体調やストレス、紫外線、外的刺激やエイジング…女性の肌を脅かす、さまざまなダメージに“負けない肌”をつくることを使命として掲げる「アユーラ」。五感に響く、心ほぐれるいい香りや心地よい肌あたりのアイテムが揃います。
こちらの『fサインディフェンス ハイプロテクション(医薬部外品)』は、花粉だけでなく、紫外線やほこり、乾燥といった外的刺激から肌を守ってくれる日焼け止め乳液。朝のお手入れに投入すれば、肌をあらゆるダメージから一日中プロテクトしてくれます。
“日焼け止め=刺激が強い”と感じている方も多いかもしれませんが、この商品はSPF50+、PA+++と高いUVカット効果ながら、紫外線吸収剤を使っていないので、刺激が弱いのも嬉しいところ。一般的に、この紫外線吸収剤が肌に負担を感じる原因なので、敏感肌の方でも安心して使えます。さらに、無香料、アルコール、鉱物油、防腐剤も無添加。とことん低刺激処方なんですよ。
踊子草エキス、イチョウ葉抽出エキスなどからなるシールドコンプレックスが花粉・ほこりから肌を守る

踊子草エキス、イチョウ葉抽出エキスなどを組み合わせたシールドコンプレックスが花粉やほこりから肌を保護。さらに、ドクダミエキス、当帰エキスなどからなる和漢バリアアクト成分も配合し、肌の荒れを防ぎながら潤いも長時間キープ。まさに至れり尽くせりで、肌が敏感になりがちな春夏もトラブル知らずの肌へと導きます。
テクスチャーはサラリとなめらかで、少量でもよく伸び、何も塗ってないかのように軽やか。日焼け止めにありがちな肌の息苦しさもありません。
色はスキントーンで、つけた瞬間から色ムラをカバーして、明るい肌に整えてくれる下地効果も。
私は、花粉ですぐに肌がかゆくなったりヒリヒリしたりするのですが、これをつけた日は、かゆみも赤みも出ません。肌にも花粉の刺激を感じる方は、ぜひ使ってみてください。
【商品概要】
アユーラ『fサインディフェンス ハイプロテクション(医薬部外品)』
35ml 価格:3,200円(税別)
ハーブの芸術と称されるバーム! ハーブファーマシー「ハーバル バーム」

イギリス生まれの「ハーブファーマシー」。その創設者である植物学博士のポール・リチャーズ氏は、土壌作りにこだわった質の高いハーブと、そのハーブを生かした処方で、多くのイギリスのナチュラルコスメブランドの製品作りに関わり、“伝説の処方家”と呼ばれる存在です。そんなカリスマが、2006年、満を持して立ち上げた自身のオーガニックブランドがこちら。
クレンジング、ローション、クリームなど一通りのスキンケア、ボディケアアイテムが揃いますが、ブランドのアイコン的存在なのが“ハーブの芸術”と呼ばれるほど、ハーブの特徴・効果を引き出している8種のヒーリングバーム。
ハーブをオイルに漬け込み、有効成分を抽出して作られるインフューズドオイルに、ミツロウ、シアバターを少量加えて作られるバームは、これまでのバームの概念を覆すほどハーブの効果をダイナミックに引き出したもの。今回ご紹介する花粉バリアの『ハーバル バーム』のほかにも、アンチエイジングや筋肉痛、敏感肌・乾燥など、さまざまな肌や体のトラブルに働くバームが揃っています。
庭仕事にもオススメ! 別名「ガーデニングバーム」とも呼ばれる花粉バリアバーム

『ハーバル バーム』は、ヨーロッパで特に人気のある、肌荒れを防ぎお肌を守るコンフリー葉エキスを、贅沢にもボトル約80%配合しています。開発者であるポール・リチャーズが、ガーデナーである友人に頼まれ商品化したアイテムなのだそう。
手のひらに少量取り、指でクルクルと混ぜるか手のひらで挟んで温めると、すぐにトロッと柔らかに。花粉をブロックしたい鼻のまわりや耳の穴などに指や綿棒で塗るのがオススメです。また、鼻をかみ過ぎてヒリヒリした小鼻に塗り込んだり、顔や体のかゆみが気になるところに塗っても◎。
【商品概要】
ハーブファーマシー
『ハーバル バーム』
20ml 価格:2,800円(税別)
スイス修道院の伝統レシピ! 40種のハーブをブレンドしたナリン「ハーブオイル33+7 ロールオン」

1954年にスイス・アルプスの小さな村で誕生した「ナリン」。村に自生するハーブを使った自然食品を作り始めたのがスタートですが、いまやスキンケア、ボディケア、ヘアケア、アロマオイルなど、食品のみならずコスメやアロマも展開しています。そのどれもが、オーガニックやワイルド農法で収穫されたフードグレードの原料を用い、クオリティの高さと安全性にこだわり抜いて作られています。
こちらの『ハーブオイル33+7 ロールオン』は、スイスの修道院に伝わるハーブレシピをベースにしたものだそう。中世の時代、修道院は薬草学の研究施設としての側面を持ち、栽培から処方にいたるまで日夜研究が行われていました。ナリンの近くにあるヨーロッパ最古の修道院、ザンクトガレン修道院に保管されている伝統レシピをもとに、その名の通り“33種類の精油と7種類のハーブエキス”をブレンドして作られるアロマオイルは“奇跡のしずく”と称され、長年スイスの人たちに愛されているのだとか。
40種のハーブが織りなす香りの癒し効果はもちろん、ハーブごとに違った働きがあるため、花粉症のほか、頭痛や肩こりなど、実にたくさんのセルフケアに役立ちます。
ムズっときたらすぐ塗って

ナリンにブレンドされている精油やハーブエキスは、ローズマリー、スターアニス、フェンネル、ジュニパー、レモンバーム、セージ、タイム、カモミール、セントジョーンズワート、ヨモギ、オタネニンジン(高麗人参)、アロエベラ、カレンデュラなど。
中でも花粉症に働くのが、メントールを含み鼻づまりをスーッとラクにしてくれるペパーミント、1,8-シネオールが喉のイガイガと鼻づまりをケアしながら、喉や鼻の通りをスッキリさせるユーカリ、目のかゆみに効果的なラベンダーやカモミールローマン、気分をリフレッシュさせてくれるオレンジ、レモンなど。
花粉症のつらい症状が出たときに、鼻の下や喉付近など、気になる部分に塗ってみてください。塗った部分がスースーして、すぐにスッキリしますよ。
また、私は偏頭痛や肩こりがかなりひどいのですが、それもこのオイルに助けられています。頭が痛くなったらこめかみに、肩コリや首コリが辛いときには、ガチガチになった部分にスススーッと塗ると、たちまちラクに! 本当に不思議です。薬に頼る回数がめっきり減りました。
深呼吸したくなるアロマの爽やかな香りも、不快な症状で沈んだ気分をリフレッシュしてくれるので、ムダに何回もかいでしまうほど。ポーチに入れてもかさばらないサイズなので、お守りのように持ち歩いています。溺愛しすぎて、もう手放せません!
【商品概要】
ナリン『ハーブオイル33+7 ロールオン』
10 ml 価格:2,300円(税別)
花粉症で肌がゆらいでしまったら、まずはしっかりと保湿をして肌のバリア機能をアップさせるのも大切です。季節や症状に合わせた最適なコスメを使って、春のつらい時期を乗り越えましょう!
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Credit

写真&文/徳永 幸子(とくなが さちこ)
早稲田大学卒業後、美容専門の編集プロダクション「レ・キャトル インターナショナル」でライター・エディターとしてのキャリアをスタート。『non・no』、『MORE』、『LEE』、『ar』 といった女性誌でライティングや、『美レンジャー』、『美的.com』などの美容系webメディアで編集に従事。エイジングケアコスメとチョコレートに目がない44歳。