安全・安心な愛犬のための手作りペットフード8 冬の白野菜3種とポークのミルク煮

ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さん。愛犬のために、旬を取り入れたペットフードを手づくりしています。ヒトのごはんの材料を少し取り分けて、味つけを変えるだけなので、とても簡単。今回は、冬の白い野菜とポークのミルク煮をご紹介。愛犬もヒトも幸せになる一品です。
目次
冬の白野菜3種とポークのミルク煮
今が旬の冬野菜。白菜、小かぶ、カリフラワー、どれも冬に美味しい野菜です。カリフラワーは、今欧米でも日本でも、低カロリー・低糖質の食材として大注目されていますね。旬の野菜とヘルシーな豚もも肉をミルク煮にしました。体もポカポカ温まります。
<材料>(2回分)

- 小かぶ 3個
- カリフラワー 3~4房
- 白菜 2~3枚
- 豚もも肉 100g
- ヤギミルク 150ml
豚肉の代わりに鶏肉でもいいですね。また、ヤギミルクではなく豆乳にしても大丈夫です。ミルクの量は、野菜から出てきた水分にもよりますので、様子を見て加えてください。
<作り方>

- 小かぶは皮をむいて縦半分にカットし、カリフラワーは小房に分ける。白菜はざく切りにする。
- 野菜と豚もも肉を鍋に入れる。
- 大さじ2杯程度の水を入れ、ふたをして火にかける(野菜から水分が出るので、水は少量にする)。
- 肉に火が通り野菜がしんなりしたら、ヤギミルクを入れる。
- 弱火でコトコト煮る。
- でき上がったら、ボウルに柔らかくなった野菜とミルクのスープもたっぷり入れる。
- 豚もも肉は、手で小さく割いて、野菜はスプーンなどでつぶして与える。

養生三宝といわれる白菜
白菜は、大根、豆腐に並び、冬の健康維持に欠かせない食材として「養生三宝」といわれています。胃腸を整え、消化を促進して便通を良くする働きがあります。そして、低カロリーでビタミンCや食物繊維を豊富に含むので、風邪予防になるのだとか。なるほど、それで冬には欠かせない食材ということなのですね。白菜は味にクセがないので、犬も食べやすいようです。
今人気のカリフラワー

カリフラワーは、ビタミンCを豊富に含み、食欲不振や胃もたれに有効です。
そして、低カロリー・低糖質ということで、カリフラワーライスが大人気ですね。ニュースで初めてこの話題を耳にした時は、とても驚きました。なんでもアメリカでは、生のカリフラワーを細かくして冷凍にしたものが販売されているというではありませんか(現在では、日本のメーカーからも発売されています)。
私もカリフラワーは好きですが、ごはん代わりにというのはちょっと…と思いました(お茶碗に山盛りの冷たいカリフラワーライスを想像してしまったので)。でも、ドリアやリゾットなどの料理の白米の代わりに使ったり、カレー風味の料理など、炒めたり焼いたりアレンジして使うということでした。それならば、美味しいかもしれないと納得しました。
カリフラワーは、じっくり火を通すとホクホク柔らかくなって、ブロッコリーより消化が良さそうかなと感じます。というのも、我が家の柴犬あんが子犬の頃、野菜の消化が少し苦手のようで、晩のごはんが原因で翌日に調子を崩すことがありました。野菜を消化できなかったのかな、脂が強すぎたのかなとあれこれ考え、それ以来、野菜は柔らかくする、細かくする、脂は落とすようにする、などに注意しています。ただ火を通しすぎると、せっかくの栄養が流失してしまったり破壊されてしまう野菜もあるので、蒸したり、スープごと与えるなど、調理時間や方法を工夫しています。一緒に煮込む時の肉は、脂が少なめの豚もも肉や、鶏肉だったら胸肉やササミにすると良いようです。
家庭菜園でもできる小かぶ

去年の11月下旬ごろタネ播きをして、順調に育ってきました。小かぶは、比較的栽培しやすい野菜とのことで、失敗なくできました。まだ少し小さめですが、中でも大きそうなものを収穫してみました。つる~んと白くまんまるで、上々の出来栄えです。
かぶは春の七草の一つである「すずな」です。七草粥には欠かせません。消化酵素のアミラーゼを含み、繊維は柔らかく、消化の良い野菜の代表です。我が家では、あんのごはんにもよく使います。

お鍋一つで簡単にできます。ぜひお試しください~!
*今回の野菜はアブラナ科です。甲状腺に問題のある犬は、これらの野菜の摂りすぎに注意してください。
併せて読みたい
・愛犬のための手づくりごはん2・ヘルシーぽかぽか「鶏団子鍋」
・愛犬も人もリラックスできるローズマリー・クッションのつくり方
・ペットのいる庭ではご注意を! 誤食に気をつけたい植物の参考書
Credit
写真&文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
http://www.annegarden.jp
参考:
『ホリスティックケア・カウンセラー養成講座テキスト』
『薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』西東社
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