お庭で育てた野菜や果実を美味しく飽きずにいただくために、簡単にできる保存食。今回は、さりげなく食事のお供になっている”梅”をピックアップ。庭で取れた梅やいただいた梅を美味しく長く活用する方法をご紹介します。
目次
完熟梅の塩漬け
梅干し作りは、塩漬けから三日三晩の天日干しまで、手間と時間がかかるもの。完熟梅の塩漬けは、干さずに冷蔵庫で熟成させるので、お天気を気にすることなく作れます。フレッシュな梅の香りが強く残りつつも、梅干し同様、何年も保存できるのが特徴です。時間が経つにつれ、味がまろやかになっていく変化も楽しみの一つです。
完熟梅の塩漬けの作り方
梅酢はサラダのドレッシングとしても使えます。
【材料】完熟梅、塩(梅に対し8%の量)
①梅は洗って一つひとつ丁寧に水気をとります。
②ヘタを楊枝できれいに取り除きます。
③ボウルの中で梅に塩をよくまぶし、ジッパー付きのビニール袋に入れて、平らに寝かせて冷蔵庫の野菜室に入れます。
④1日1回、裏返します。3〜4日目から梅酢が出てくるので、1週間したら梅酢は別容器にとって保存します。再度、梅を平らに寝かせたまま野菜室で保存します。梅酢を取ってからは裏返す作業をしなくて大丈夫です。3カ月目以降から梅が食べられます。
梅入り焼きおにぎりの作り方
【材料】梅の塩漬け、ごま、ちりめんじゃこ、削り節、ご飯、醤油
- 醤油以外の材料をすべて混ぜ合わせ、おにぎりを握ります。
- 表面に醤油をサッと塗り、焼きます。
※網焼きの場合は、表面に焦げ目がつくまで動かさないのがコツ。オーブントースターやフライパンでも焼けます。フライパンの場合は、クッキングシートを敷いて焼くと、くっつかずにキレイにできます。
梅で体の酸度を中和しよう
体は酸性に傾いていると疲れやすくなったり、免疫力が低下し、さまざまな病気にかかりやすくなります。
健康のためには体が弱アルカリ性に保たれているのが理想的ですが、ご飯やパンなどの主食、肉、魚など日常的に口に入る食品の多くは酸性なので、体はどうしても酸性に傾きがち。梅干しは酸っぱいので酸性というイメージがありますが、実は代表的なアルカリ性食品です。
野菜もアルカリ性食品ですが、酸度を中和するのに梅は野菜の何倍も中和力が高く、毎日1〜2個で無理なく体内の酸度バランスを取ることができます。
ちなみにアルコールも体を酸性にしてしまいます。毎日晩酌する方は、意識して梅を食べるようにした方がよいかもしれませんね。
Credit
文 / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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